アッパーデック版ざっくり解説
どうもオタクと申します。
海外版の一部カードにアッパーデック版と呼ばれる偽造品が存在することをご存じでしょうか。
これらは非常に精巧に作られていますが『偽造防止シールの色が製品版と異なる』という分かりやすい違いがあるため誰でも簡単に判別することができます。
本題に移ります。
例に挙げた『E・HEROフレイム・ウィングマン』には北米版・EU版・旧アジア版、そしてアッパーデック版と合計4種類のレリーフが存在しますが、偽造防止シールが写っていない次の写真からどれがアッパーデック版なのか分かりますでしょうか。(英語表記のみ・アンリミは除く)
『販売元が偽造していた』というインパクトと判別自体は容易であることから、事件の内容にのみ触れられがちなアッパーデック版ですが、偽造防止シール以外にも製品版とは異なる特徴を有しているためこれらの画像からでも十分に判別可能です。
そこで今回はアッパーデック版と製品版には実際どのような違いがあるのか、『E・HEROフレイム・ウィングマン』のカードで解説していきます。
ちなみに正解は①・②・③全てアッパーデック版です。
〈①:背景加工〉
製品版には随所にうずまきのような円の加工が施されていますが、アッパーデック版にはその加工が全くありません。
〈②:右腕の目〉
製品版だと右腕の龍の顎の目は緑色かつよく見ると加工が施されていますが、アッパーデック版は銀色かつ無加工です。
この特徴から現地ではSilver eyeと呼ばれることもあります。
〈③:ネームの印字〉
製品版にはしっかりと印字されていますがアッパーデック版は雑に印字されています。
勿論個体差はあるのですが、過去手に取った個体全て何らかの文字がかすれているか、潰れてしまっていたためアッパーデック版に関しては全ての文字が綺麗に印字されている方が珍しいかと…
『M』・『A』・『W』の文字に起きやすいです。
〈おわりに〉
『どんなカードにアッパーデック版が存在するのか』・『正規品と交換してもらえたのか』等、詳細が気になる方はYouTubeで海外ニキが分かりやすい解説動画を出しています。
『Upper deck yugioh 』で検索すれば色々出てくると思いますのでよかったら是非。
〈注意喚起〉
私自身アッパーデック版に精通しているわけではないので事件の内容や詳細については海外アニキ達の動画の方が遥かに優れています。
それでもこの記事を投稿したのは注意喚起のほかありません。
タイトル・記事内ではあえて『偽造品』という言葉を使いましたが、製品版からかけ離れた特徴とその出自から個人的には『密造された仕様違いの本物』と表現する方がしっくりきます。
そのためフリマアプリ等でアッパーデック版が取引されること自体に違和感はないのですが、アッパーデック版であることを明記していない出品や偽造防止シールが隠れているような写真しか掲載していない出品を度々見かけます。
アッパーデック版も魅力的な1枚ではありますが、どの製品版よりもかなり安く取引されているためこのような出品には十分お気をつけください。
最後までお付き合いいただきありがとうございます!