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北米版/EU版ざっくり解説

はじめましてオタクと申します。

好きなカードやテーマがあるって素晴らしいことですよね。
こだわりのレアリティでデッキを組んだり、似合うサプライを探してみたりと勝敗には寄与しませんがモチベーションは高まります。

そんな"推し"がいる方。
海外版のカードに興味ありませんか?

この記事では海外版、とりわけ英語表記のカードに存在する北米版EU版について解説します。


〈前編〉HEROで分かる!北米版とEU版

まずはこちらをご覧ください。

左:北米版 右:EU版

この2枚はそれぞれ北米版とEU版になります。
同じ言語・同じ型番のカードをなぜ区別することができるのか?
結論から言うと北米版とEU版はそれぞれ別の国の工場で刷られているからです。
印刷設備やインク等材料の違いによって、発色加工に差が生じるために区別することができます。

日本語版とアジア版(日本語表記)の関係と一緒

それを踏まえた上でもう一度見てみましょう。

左:北米版 右:EU版

左が北米版、右がEU版です。
このように発色に関しては基本的にはどのレアリティも北米版は全体的に鮮やかな色合い、EU版は濃淡がはっきりとした色合いとなることが多いです。

また北米版とEU版の違いは品質が不安定な時期に刷られた古いカードほどより顕著になります。
実際に見てみましょう。

北米版

全体的にレリーフ加工がのっぺりとしています。
これがEU版だとどうなるのでしょうか?

EU版

発色・加工はもとより、よく見ると紙の質感から裁断まで北米版とは違います。
少し極端な例ですがこのように、古いカードかつ差異が目立つレアリティだともはや別物と言えるでしょう。

続いてこの2枚のカードどちらがEU版か分かりますでしょうか。









一見するとより深くレリーフ加工されている後者をEU版と思うかもしれません。
が、正解は前者がEU版後者が北米版です。

『EU版のほうが良いと聞いたことがある』
この認識だけで北米版を切り捨ててしまうのは正直もったいないです。
収録弾や生産時期、その他様々な要因により発色も加工も異なるため上記のように北米版の方が魅力的なカードも多数存在します。

最近のギラギラ系レアリティは北米版の方が綺麗

あなたの"推し"には北米版とEU版どちらの方が似合うのでしょうか。
是非一度比べてみてください。

前編は以上となります。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!
見分け方についてはこちらの記事で解説しておりますのでよろしければ是非🙇‍♂️



さて後編は『英語表記で現代HEROを組むことに興味がある方』に向けた内容となります。
非常に

誰が読むんだ

〈後編〉HEROで分かる!1stとアンリミ

ここからは現代で採用されているカードのレリーフに関して、北米版/EU版の判別方法を各カードごとに解説します。

・記載内容は全てEU版の特徴です。
・①から順に判別しやすいポイントです。
・②以降のポイントは①だけでは判別が難しい場合の判断要素となります。

【E・HEROエアーマン】

①星の加工がくっきりしている。
②左足太ももの陰影が濃い。
③背景の斜線の色味が濃い・斜線間の境界線が分かりやすい。

【M・HEROダークロウ】

①星の加工がくっきりしている。
②テキスト枠の◎の加工がくっきりしている。
③脇腹・股間周囲の加工にメリハリがある。

【フュージョン・デステニー】

①背景の加工にメリハリがある。
②イラスト中心部の色合いが濃い。

上記3枚に1st表記は存在しません。

【ヒーローアライブ】

①空の色が赤い・空と雲との境界線が分かりやすい。
②裁断が整っている。
③テキスト枠の◎がくっきりしている。
④文字が細い。

海外版では通常パックに収録されたので1st(初期出荷分)アンリミ(後期生産分)が存在します。

【ミラクル・フュージョン】

英語表記の最高レアとして旧アジア版レリーフの存在はあまりにも有名です。

判別方法:①型番がAE

生涯現役であろうこの1枚、英語表記で高レアデッキを組むなら旧アジア版一択という方も多いと思いますが本当にそうでしょうか。
私は旧アジア版以外にもEUアンリミを推します。

理由は3つあるので順に説明します。

1:彫りの深さ・特有の発色

ミラクル・フュージョンは日本語版同様、海外版でも通常パック産なので1st/アンリミが存在します。
そのためこのカードには旧アジア版を除き英語表記のレリーフが4パターン存在します。

・北米1st
・北米アンリミ
・EU1st
・EUアンリミ

そして北米版/EU版ともに明らかにアンリミの方が彫りが深いです。

この彫りの深さこそが1stではなく、アンリミを推す理由です。

北米1st
・北米アンリミ
EU1st
・EUアンリミ

これで2択まで絞ることができました。
次は発色に着目してみましょう。

旧アジア版
EUアンリミ

参考資料として同パック出身・同レアリティのカードを用意しました。

夜空の色合いが全く違うことが伝わりますでしょうか。
また旧アジア版は月に加工が施されていませんが、EUアンリミはしっかりと彫られています。

このようにEUアンリミは彫りの深さだけなく、旧アジア版とは異なるEU版特有の発色という魅力を持ち合わせているのです。

上3枚はゲートボール用
下1枚は現代用

一方、北米アンリミはどうなのかというと旧アジア版の色合いによく似ているのです。
そのため彫りは深くとも発色で差別化することができず、紙質・裁断などの部分でどうしても旧アジア版に見劣りしてしまいます。

旧アジア版と比較した際に発色で差別化を図れるEUアンリミは『相互互換』ですが、あらゆる点で旧アジア版に劣る北米アンリミは『下位互換』となるため、同じアンリミでもEUアンリミのみオススメします。

2:将来性

現在海外版では特殊なパックにのみレリーフが収録されており、ここに収録されるカードに1st表記は存在しません。
ダークロウ、エアーマン、フュージョン・デステニーのレリーフに1stが存在しなかったのはこの関連パックの出身だったためです。

この状況は今に始まった訳ではなく、随分前から1st/アンリミ表記のあるパックにレリーフは収録されていません。
つまり今後、デッキに採用されるカードがレリーフで登場したとしても特殊なパック収録のために1stは存在しない可能性が高いということです。

ヒーローアライブも含め『レリーフ全て1st表記無し』は個人的には統一感出てアリだなと思います。

3:安い

これに尽きます。
海外版で高レアを組もうとすると日本語版の比ではありません。
具体的にはEU版ダークロウ1枚で日本語版がほぼ全て最高レアリティで揃います。

SIDE:UNITY収録おめでとう

ミラクル・アライブをEUアンリミに統一すれば相当な出費を抑えることができるのでその分他のカードのレアリティを上げることができます。

長々とEUアンリミの良さを語りましたがいかがでしたでしょうか。
最後に判別方法も記載しておきます。

①裁断が整っている。
②融合素材の色合いが濃い。
③銀枠内の斜線が分かりやすい。
④文字が細い。

最後までお付き合いいただきありがとうございます!

〈追記(2023/12/21)〉
どんなレアリティで組んでるか質問いただいたので追記しました。