なぜFF16は体験版の神ゲー風味から、最後はクソゲーに転げ落ちるのか(ネタバレあり)
ざっくり最後までプレーしたFF16を振り返る。あくまで個人の感想。あとがっつりネタバレありなのでご注意。
発売前
FFはこれまでいくつかプレーしただけで、信者というわけではないが、巷で評価の高い吉田P、そしてトレーラーの迫力や紹介されるストーリーに惹かれて購入しようと思った。
体験版
正直、最初は洋ゲー風味なのにやたら整った顔立ちばかりで少し違和感があったが、最後の大迫力の召喚獣バトルや、シンプルなストーリーに惹かれて「おぉ楽しい、やっぱ買おう」と思った。あと音楽くそかっけー。
製品の序盤から10時間くらいまで神ゲー
ほんと楽しい。ストーリーに引き込まれ次の展開が気になるし、戦闘も召喚獣スキルが増えたあたりから楽しいなと感じた。また合間合間の召喚獣バトルは回を追うごとに迫力が増し(これよく作ったな…)と感心する。
ストーリーをざっくり振り返ると、弟を殺したのは誰なのか、あれやっぱ生きてる?、マザークリスタルが世界をだめにしてるのか、主人公覚醒かっけー!、え〜アルテマとかいう不気味な存在なに!?
みたいな感じの怒涛の展開で、引き込まれていた。
中盤~終盤 凡ゲー→クソゲーとなっていく
その理由を各項目から羅列する
▼魅力的なキャラの死亡、生真面目集団のできあがり
主人公クライブはかっこいいのだが、まっすぐで真面目な男だ。それに対してシドという洒落のきいたおじさんがいいアクセントになっていて一緒に行動しているときはなかなかいい味がある。しかしシドが死亡してからクライブ、ジョシュア、ジルと主要キャラが全員お真面目いい子ちゃんになり、旅をしていて面白くない。。もうセリフが(まぁそういうよね)みたいな普通のことをかっこよくいうばかり。はぁ。
またベネディクトとかいうヒステリック女も、ストーリーを掻き乱す意味ではいい味がでていたがこれも死亡。もう面のいい奴が普通のことをいうだけになって会話がまじでおもんない。
てかこれに関してはクライブみたいな真面目キャラが好きな人は全然気にならないのかもしれないが。
▼目的が曖昧で、ストーリーの先が気にならなくなる
アルテマが登場してしばらくしてぐらいから、旅の目的がマザークリスタルを破壊するのか、謎の存在アルテマを倒すのかが曖昧になり、いまいち入り込めない。マザークリスタルを破壊したからといって、すごい世界が激変するかといったらそうでもなく、壊したぜーみたいな感じだし。
あとアルテマは何かしらの理由でクライブを狙っていることはわかったが、それだけで「よーしアルテマ倒すぞー」みたいに熱くならない。アルテマという存在が憎むべきもので絶対に消さないといけない、、みたいな描写がもっとあったら違ったのかもしれないけど。序盤の「弟の仇を討つ!」みたいなわかりやすく共感できるものがないので、ムービーを見るのがだんだん苦痛になっていく。あと主人公が奴隷の跡をとって、その奴隷問題も棚上げになった感じがあり腑に落ちない。
▼チート召喚アビリティによって、戦闘がただの作業ゲーと化す
まず私はアクションフォーカスモードでオートスローなどは使っていない前提。
簡単にいうと、フェニックスの炎ぐるぐるダメージ無効アビリティと、
タイタンの◻︎パンチと、ラムゥの△いかずちを繰り返すだけでどんな高いHPの敵でも、消滅するゲームと化してしまった。
普通に剣で切ると300ぐらいのダメージが、上のアビリティは25000ぐらいを叩き出す。もはや普通に剣を振るのが馬鹿馬鹿しいレベルなのだ。これ調整ミスってるのかな?終盤で手に入るバハムート、シヴァ、オーディンでも上のようなダメージはでず、もう新しい召喚獣を手にいれる喜びなど一切ない。
じゃあそれ使わないようにすれば?と言われればそれまでなのだけど、わざわざアビリティ縛ってまで苦労して倒したいかと言われるとそれもまた違うな思う。
結論
上のをまとめても、結局のところは肝心のストーリーがつまらなくなるってのがすべてだろうと思う。きっと開発者たちは自信があった作品だろうけど、作品に長いこと関わりすぎて物語を客観視できなくなっていったのかな、、と勝手に思っている。
また発売前のプロモーションが上手すぎて期待があがりすぎていたのもある。期待からの失望で想像以上に批判の声が大きくなったのだろう。
私はこのゲームに期待していたし、すごい手間暇かけて作られていることも伝わってきたし、Youtubeとかで開発者が話していたのもみたことがあって本当に応援もしていた。それだけに、終盤に転げ落ちるようにつまらなくなっていたが本当に悲しい。クライブとジョシュアの会話は、最後のほうは聞いてるだけ辛いレベルになってしまっていた。