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tayoは求人ポータルサイトをやめます

tayoの登録者が増えています。
理由としては「デジタル名刺と紐づいた研究者のプロフィールサービス」というのが割とウケているからだと思う。
大学院生や若手研究者が、紙の名詞の代わりにtayoのデジタル名刺を使う。そういうものとしては立ち上がってきました。

行政の提案資料のために錬成した邪悪なグラフ

これは結構なことなのですが、この方向性は元々のtayoが志向していた「情報がピラミッド型に集積され、サイト内回遊を通して目的の情報に辿り着く求人ポータルサイト」とは実は相反しています。
実際にコンテンツアクセスの経路もそのほとんどが個人のプロフィールページへの直接的なアクセスであり、サイト内での回遊の割合がかなり減ってきています。

ユーザーにウケている実情と設計思想がずれているときに修正すべきは設計思想の方なので、tayoは求人ポータルサイトであろうとすることをやめます。

実際にどういうプロセスで辞めるかというと、そもそも「求人」というものを扱うのを長期的には廃止する予定です。
「求人」は求職者が一覧の中の求人を見てマッチングするというプロセスなので、個々のコンテンツへの橋渡しをする検索画面が必要となり、ポータルサイト的になります。

現状ではBtoB(企業や研究室)の部分だけポータルサイト的になっているので、これをBtoCでウケているプロフィールサービスに寄せます。
具体的には以下のようにしていきます。

  • 研究室・企業・オンラインコミュニティなどがtayo上に「組織のプロフィール」を作ることができ、組織にコアメンバー登録をできるように

  • 組織をフォローしている人や、組織として開催した過去のイベント参加者に対して一斉メール送付が可能

  • 「組織のプロフィール」を作ってくれた企業や研究室には、申請いただければ組織の名前やロゴの入ったデジタル名刺を無料でメンバー分お送りする

名刺は木のカードに自分たちでレーザー刻印することにしたので、モノクロであればいろんな文字やデザインが対応できるようになりました

組織のHPをtayo上で作って、イベント開催をしていくことでフォロワーが増えていってリーチできる層が膨らんでいくような使い方です。

新しく作る組織向けの機能は全部、民間企業含め基本的には基本的に無料にして、イベントの共同開催とか広報とか人材紹介とかの人的サービスで課金していく形になります。

そもそも弊社と取引の多いスタートアップや中小企業は大企業と違って「ポストがあってそこに合う人材を探す」のではなく、「取りたい人材に対してポストを用意する」傾向があるため、そもそもが大企業向けの「求人」という概念をアップデートする必要があったというのもあります。

求人を出していただいている企業様や、大学院生募集を書いていただいている研究室様には順次情報の移行をお願いすることになると思いますが、サービス自体の価値向上のため、ご理解いただければと思います。

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