ガラスの仮面【未収録話】を求めて国立国会図書館へ
本題へ
ちょっとネタバレ含みます。
漫画「ガラスの仮面」の単行本を読み漁り、12年間新刊が出ていない現実と色んな感情が爆発した私は「単行本未収録」という言葉に胸躍らせながら「花とゆめ」にのみ掲載されていた話を求めて国立国会図書館へとやってきた。
▼前回はこちら
国立国会図書館へ
予約を受け付けていたのに発売中止になった「ガラスの仮面50巻」の一部が収録された雑誌付録「別冊 別冊 花とゆめ」が国立国会図書館にあった。
念のため言っておくと、この先50巻の一部に関するネタバレはない。
「ガラスの仮面」のネタバレは死に直結するかもしれないので…。
何度か間違えて、「別冊花とゆめ 2016年5月号」を探してもらったり、「別冊花とゆめ 2016年7月号」の本誌のみを探してもらったりと精神がすり減る場面もあったが、最終的に付録を手に取ることができた。
正解は「国立国会図書館『新館』内にある『雑誌別室』のスタッフさんに『別冊花とゆめ2016年7月号の付録』を探してほしい」とお願いすること。
なお、館内に設置されたPCで資料検索をしてもこの「別冊 別冊 花とゆめ」は検索結果に出てこないようだ。
館内では撮影厳禁なので写真はないが、真澄がTwitterに上げていたものがまんま出てきた。
読める!私、読めるわ…!「ガラスの仮面」50巻を一部だけでも…!!!
雑誌別室内の机で付録を手にしながら数分震えたのち、興奮で荒んだ呼吸を整えて読んだ。
読めて本当に良かった…。
「推考中なので実際の単行本と内容が変わるかもね」と注意書きがあったけど、最早そんなことはどうでもいい。
冊子の状態もめちゃくちゃに良かった。
「ガラスの仮面」の限界オタクは読んで損はないと思う。
20ページ程度だけど。
対応して下さった受付カウンターのスタッフさんが神の使いに見えた。
【未収録・改稿】のエピソードを探す
「別冊花とゆめ」の付録冊子を探しながら、並行して雑誌に掲載されていたが単行本には未収録となっていた話も探した。
「改稿・未刊行リスト」のサイトを参考に、該当の雑誌を取り寄せて内容を確認すると、確かに見覚えのないページやコマが掲載されているものがあった。
この「改稿・未刊行リスト」のサイト、とても参考になり大変お世話になっているが、国立国会図書館に収蔵されている資料と記載内容に若干の差異があるようなので参考にされる際は注意が必要である。
俺の知らないガラスの仮面がまだまだ存在した。
国立国会図書館に行こうと決めた時から、やりたいと考えていたことがあった。
単行本と雑誌に掲載されていた内容を比較し、どの程度改稿や未収録があったのかを精査する
現時点までで回収された伏線・未回収の伏線をまとめる
上記の内容をまとめ、ChatGPT様で今後どんな展開になるか予想をつける
全部自己満足で、予測したところでどこにも公開する気はないけど…。
「火の鳥 現代編」の予測は到底できないけど、ガラスの仮面の結末をカスることならなんとかなる可能性が…あるかな…どうかな…。
「改稿・未刊行リスト」のサイトに掲載されている情報も、最近のものは更新されていないので、自分で資料の続きを作りたい。
もっと具体的にどんな内容が差し変わっているのかも比較したい。
ということで、手持ちのkindleで単行本を見比べながら気になった箇所のページを複写していただいた。
「金ならいくらでも払う」と私の心の中に住む真澄も言ってた。
ここで気になったのは、元締めの白泉社様及び美内すずえ先生にはこの複写作業をしてても一銭もお金が支払われない(多分)ことだ(多分)。
白泉社様の公式サイトで色々販売されていたので購入しました。
https://goods.hakusensha-shop.jp/shopbrand/ct291/
こうして金銭に対する感覚が終焉を迎えた。
ガラスの仮面未収録・改稿の沼へ
単行本に収録されていない話といっても、せいぜい数話程度だろうと思っていた。
気づけばもう何度も国立国会図書館へ行っては単行本と異なる内容の話を複写してもらい、今手元には約60話分の未収録・改稿・追記修正がされた話の資料がある。
些細な改稿や修正だけの話も幾つかあると思うが、中にはごっそり単行本から省かれた話もあった。
美内先生が意図して単行本に掲載しなかった話ではあるが、公式のアナザーストーリーとして、正史ではないとわかっていてもこの未読の話を全て拾いたいと思っている。
重箱の隅、舐めまわさせていただきますね…。
とは言っても、コンテンツを全て消費してしまうことを恐れて未収録の話は50巻の一部ともう1話くらいしかまだ読めていない。
読むのがもったいなさ過ぎて、読み進める勇気がなかなか出ないのだ。
だが、ガラスの仮面のことは毎日常に考えているし何もしていないわけではない。
何をしているかというと、複写していただいた資料をデータ化し、己のフォトショ力(ぢから)でノイズを取ったり歪みを補正したりなんやかんやしている。
複写していただいた資料は大切にしているがかさばる上に、紛失や、何かの拍子にページがばらばらになってしまう可能性がある。
話数の管理も大変なので全てスキャンして綺麗にした上で、じっくり単行本と比較したいと考えている。
作業しながらネタバレを踏まないよう、画像処理をした後に目隠しになる正方形も生成するPhotoshopのアクションも作成した。
9月の連休中はヤードムを鼻につっこみ、真澄の好きなブルーマウンテンのコーヒーを嗜みながら、資料整理の作業を続けている。
全然終わる気配がなくて嬉しい。
作業がいつ終わるかは見当がつかない。
データ化した雑誌掲載版のPDFを公開することはできないが、「改稿・未収録リスト」のサイトのように、国立国会図書館でどの雑誌を借りればどんな未収録の話が読めるのかをまとめ直したリストくらいは公開できるのではないかと思っている。
私が未収録の話を読み切ってChat GPTで続きを予測するのが先か、美内先生がガラスの仮面を完結させるのが先か…どうなる!?
ドラマ版「ガラスの仮面」で更に沼地の奥深くへ…
そう、「ガラスの仮面」といえばドラマ版の存在は無視できない。
その昔、安達祐実の芸名が「北島マヤ」だと思うくらい、北島マヤだった安達祐実をもう一度見たい。
野際陽子の月影千草も、田辺誠一の速水真澄も超見たい。
見たい見たい見たい見たい見たい。
しかし、配信サービスでの取り扱いがどこもなく、BSだかCSだかで数年前に再放送されていたらしいが次に放送されるのはいつになるか…。
富と権力を持った成人男性が高校生に手を出そうとする、今や若干センシティブな内容ではあるので配信どころか再放送は今後も見込めないかもしれない。
ここで、国立国会図書館に収蔵されている映像資料の存在を思い出す。
ドラマ版「オリジナル完全版」とやらは収蔵されているようだ。
ついでに「アメトーーク」の「ガラスの仮面芸人」回の映像が収蔵されていることも知った。作業が落ち着いたら絶対見るぞ。
で、ドラマ版の「1期」と「2期」…は?
「1期」はあるかもしれないけど…「2期」は?
ないのかな?そうか。
そっか~~~~~~
来たんだよ、ドラマ版「ガラスの仮面」のVHSが、7万で。
デッキは家にないけど、レンタルできるところがあるらしいのでそのうち借りようと思っている。
しこたま見た後、このVHSは国立国会図書館に寄贈させていただこうと思っている。
全人類の共有財産であり、自分も恩恵を受けまくっているので収蔵してもらえる基準を満たしているのであれば是非保管してもらいたい。
また何か進捗があったら記事を書くと思います。