2年を共にしたMacBook Proに別れを告げた
出会いは2年前の誕生日。秋葉原のヨドバシカメラにて。
店員さんの営業トークに乗せられ、買ってしまったデカすぎる16インチのMacBook Pro。スペックも僕にはオーバーすぎた。そして、値段も高すぎた。
それでも買ってしまった。誕生日ということを言い訳に。
だけれども、16インチという大きさはあまりにも大きすぎた。誕生日テンションで買ったことを何度後悔しただろう。机のスペースの半分近くを占領し、持ち運ぼうとするならカバンによっては入りきらない。入ったとしても重すぎる。あと、充電器もでかい。あのコネクタの種類何?
もちろん、感謝もある。快適な作業を提供してくれる点だ。途中で落ちることなんかほとんどなかった。ポート数も多く便利だ。
ただ日に日に思う。僕には勿体無い。使いこなせない。このPCは幸せなのだろうか。
だから、別れを告げた。その筐体は僕には大きすぎた。そのスペックは僕には使いきれない。僕は見合う人間じゃなかった。
2年の月日が経った今、自分への誕生日プレゼントという理由にもう一度すがり、PCのリプレイスを行うことにした。
そして、やってきたのはあの日と同じ秋葉原。
前回はヨドバシカメラで購入したが、ソフマップ AKIBA 駅前館に向かった。
2年寄り添ったMacBook Pro はここで買い取ってもらい、その買取額で新しいPCを購入することを決めていた。今度は見合ったスペックで。もう背伸びはしないと決めていた。
買取の受付を済ませ、番号を呼ばれる。そして、説明を受ける。
僕が今回査定に出すPCはスペック的に120,000円ほどが上限とのこと。なるほど、ぼちぼちだ。
ちなみにスペックは下記である。
僕には良すぎたスペックである。
説明を受け、査定に入る。45分ほどで終わるとのことで、一度外に出る。昼飯をうどん屋で食べながら、精神を落ち着かせる。
この2年でたくさん傷つけてしまった。ステッカーだっていっぱい貼った。消えない跡も残った。なんて酷いことをしてきたんだろうと、MacBook Proには謝罪の念しかない。
果たしていくらの値がつくのか・・・
時間が過ぎ、ソフマップに戻る。そして、運命が告げらる。
その結果は・・・
105,000円。
おお〜!これはいいのではないでしょうか?
予想より高値で心が躍った。あんなにぞんざいに扱ってきたのに。
最後の最後は感謝の気持ちで溢れた。
この10万5千円を元手に、新しいパートナーをソフマップで探す。そして、出会ったのがこのお方。
M1チップのMacBook Air 、2020年に発売されたモデルである。サイズは13インチ。僕にちょうどいいお相手だ。
値段は99,800円。売ったPCで相殺、いやむしろ圧殺できた。
まだ使い始めて日が浅いが、動作は問題なく、めちゃくちゃに軽く、省スペースで非常に魅力を感じる。
ただ同時に違和感も感じている。16インチから13インチにサイズダウンしたことにより、視認性が悪くなっているからか、いつもより前のめりになって作業をしている。筐体の迫力のなさからはちょっとした物足りなさも感じる。きっと時間が解決してくれるのだろうが、デカすぎると重すぎると愚痴っていたMacBook Proの欠点が、僕の心に穴を開けるだなんて思ってもいなかった。
ただそれでも、僕はこのMacBook Airとこれから思い出を作っていく。さよならしたMacBook Proは次のお相手と幸せなPCライフを送って欲しいと切に願う。