俺たちの第2回noteカップ フラジャイルエクスプレス
試合の翌日、チームメイトが住む京都を訪ねた俺たちは、日常に舞い戻るべく帰路を急いでいた。
昨日までまるで隣りに座っているかのようにゲームをやっていた友人と、数百kmの距離を越えて会いにいく。こんなにエモいことがあるだろうか。
だんさんらしく、好きが溢れた家と静かな京都の暮らしはとても居心地が良かった。
心地のいい疲れを感じながら、俺とたなかは言葉をかわすこともなく、すでに日が落ちた車窓に心象を重ねていた。
俺たちのnoteカップは終わった。
早速noteを書いているのだろう。一心不乱にスマホを触っているたなかを横目に、俺は感傷に飲み込まれそうな心に抗うべく無心にじゃがりこを口に運んだ。
悔しい。やり切った。楽しかった。様々な思いがウルトラセブンのオープニングタイトルのようにぐるぐる回りながら混ざり合っていた。
こんなにも感情を揺さぶられた体験はいつぶりだろうか。
思えば、チームプレイとは無縁の人生だった。
習い事、部活はすべて個人競技。スケボーも一人でも完結するところが好きだった。
大いにハマったCall of Dutyシリーズでも、Serch and Destroy(爆破ルール系のガチガチチーム戦)なんて数えるほどしかやったことがない。好きなルールは自分以外全員敵のFree for Allモードだった。
ずっと、人に足並みを揃えることを無意識に避け続けてきた。
しかしこの数ヶ月。Apexにハマり、とうとう友人とカスタム大会に参加する経験にまで恵まれた。
稀代の変人・たなかとクリエイティブの鬼・だんという友人の中でもことゲーム好きにおいては突出している二人と共に、個人のスキルを高め、互いを信頼し、チームで勝つことを、楽しむことを全力で取り組んできた。
noteカップに二度出場し、すべてを終えた今。逃げ続けてきた、チームという人間関係が増幅する感情の大きさに動揺していた。
もう若くない自分が、こんなにもエモーショナルな体験をまた得られるとは思わなかった。
たなかは未だにスマホから頭を上げない。彼も動揺しているのだろうか。と思ったらYoutubeですももんのApexを見ていた。
本当にApexやめるのかこいつ。
これがeスポーツか
noteカップが終わりすぐにでもnoteを書こうと思ったけれど、全く筆が進まなかった。
ムーブ、判断、そしてそもそもの戦闘へのスタンスなど何もかもに課題が残り、なにより悔しかった。
さらにチームとして活動した充足感と、一区切りついてしまった寂しさ。様々な感情に振り回され、文章に気持ちを書き起こすことができなかった。
今のこの気持ちは絶対に形にして残しておきたい。試行錯誤する中で続々と上がる参加者の方のnoteを読んだ。そして、ppppoさんのnoteに書かれていたとても腑に落ちる言葉に出会った。
eスポーツ。正直な話、うまくその言葉を捉えられていなかった。自分とは疎遠な話で、ゲームとスポーツは相反するものだという観念があった。
俺はチームの仲間を信頼して全力でぶつかった結果、こんなにも心を動かされているんだな。
eスポーツという言葉を確かに理解した、そしてnoteカップに参加した意義を深く実感した瞬間だった。
圧倒的感謝
戦略上の反省点もおおいにある。戦闘を避けすぎた結果、チャンスも遠ざけてしまった。選択肢が選べるなら後悔しない選択肢にアグレッシブに突っ込むべきだった。
ジブラルタルをピックすべきだった件や、もっと共有すべき意識の話など書きたいトピックは数あれど、ここではやはり、こんな体験をさせてくれたチームメンバー、一緒にnoteカップを盛り上げ、戦ってくれた参加者の皆様、そしてトラブルなく円滑に大会を大成功に導いてくださった運営の方々への感謝を述べて、この独白のようなnote終わりにしたい。
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Apex noteカップ。自分の人生において、大きな意識の変革をもたらす影響を受けた、とても貴重な体験をさせてもらいました。
さらにゲームが好きになり、より積極的に様々なことに取り組んでいこうという意欲が生まれました。
本当にありがとうございました。
ここまで書いてようやっと消化できた気がします。すごく楽しかったです。ほんとに参加してよかった。
Apexだけじゃなくゲームへのモチベーションがなんかすごくよりポジティブになりました。それはもうほんと、1回目も2回目も参加者の皆さまがめっちゃ魅力的で面白い人ばっかりでサイコ~だったからに他なりません。
大会に出てから、プロリーグ観戦も今までより深い理解度で見ることができるようになってすごく面白いです。チームにも詳しくなったし、いろんなプレイヤーの傾向から勉強することも増えました。インペリアルハルってすげえよなあ、IGLって大変だあ。
こういう交流大会がもっと増えてプロじゃなくても全力を出せる環境が身近にあれば、きっとゲームコミュニティを色んな角度から楽しむ方法を見つける人がもっとたくさん出てくるんでしょうね。
少なくともフラジャイルエクスプレスの3人は、楽しむ力がnoteカップをきっかけに爆上がりしたので、主催のHYSさんには感謝しかありません!
皆さんとも、またどこかの機会で一緒に遊んだり戦ったりできたら最高ですね。
とりとめのないnoteになってしまいましたが、読んでいただいてありがとうございます。
皆様のゲームライフに幸多からんことを。
あ、あとたなかさんとだんさん。一緒に参加してくれてありがとう。二人は最高。
フラジャイルエクスプレスフォーエバー
クミオ
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