【DX12th】Day8_ソーシャルイノベーション
本日の内容はイノベーションについて
イノベーションとは
資本主義社会ではイノベーションが必要
私たちの生活が便利になるまでには、
古いものを破壊し、新しいものを生み出して、価値を大きくするという過程がある
死があるからこそ、世の中はより便利になっていく
なぜこんな考え方をするのか?
企業家精神は、単なる最適化よりもはるかにリスクが小さい。
大企業で働き続けるほうがリスクかもしれない
①企業家は資源を、生産性が低く成果の乏しい分野から、生産性が高く成果の大きい分野に動かす。
これは業務の棚卸しをして、機械に任せれるところは機械に任せて、人間は生産性が高く、成果の大きい分野に集中する。
②多少なりとも成功すれば、その成功はいかなるリスクをも相殺して余りあるほど大きい。
なぜリスクが小さいといえるのか?
"安定"している方がリスクは小さくないの?
需要の移り変わりが激しくなってきているから
なにをだしたら売れるかはわからなくなってきている
変化も時代とともに、どんどんはやくなってきている
現代では、
チャレンジのリスクをイノベーションのベネフィットが大きく上回る
= イノベーションなしには生き残れない
スタートアップだけの話ではなく、イノベーションなしでは、変化の激しい時代は生き残れなくなってくる
ではイノベーションの型はどんなものがあるか
イノベーションの型
今のやり方の延長線上ではなく、新しい解決策を提示すること
①新しい製品/サービスの創出(プロダクト・イノベーション)
iPhoneはiPodとブラウザと電話を合わせた端末の発明
②新しい生産方法の導入(プロセス・イノベーション)
ユニクロは、企画から販売までを自社完結してコストダウンを行った。
巨大撮影スタジオやカスタマーセンターも本部内に新設されている。
多くの工程を集約・ワンストップ化し、
「全てがここで始まり完結する」仕組みを整えた
物をつくるまでの工程を変えた
③新しい市場への参入(マーケット・イノベーション)
パズドラは、スマホ市場にゲームで参戦し、フリーミアム(基本無料)のゲームの形を確立した。従来のゲームでは、ゲーム機を持ってる人だけができたが、スマホでのゲームはスマホをもっていれば、誰でも使える。
まだやってないの?という空気感や、ガチャやフレンドなどの今でも使われ続けている戦略を行った。
また最近はchocoZAPも新しい市場への参入の例にあたる。
ランドリーなども取り入れて、従来のジムに行くほどではないけどというような新たな層をターゲットとした。
④新しい資源の獲得(サプライチェーン・イノベーション)
りらくるは、セラピストを自社で持つのではなく、個人事業主として契約してもらい集める形をとった。
⑤新しい組織の実現(オーガニゼーション・イノベーション)
イノベーション = 新技術の開発ではない!
物をつくるだけがイノベーションじゃない
今までと違うやり方で問題を解決したのなら、それはイノベーション
ソーシャルイノベーション
ドローンやセグウェイがでてきて、生活はかわったか
今、社会でうまくいっているものは
社会システムにも影響を与えているもの
どんなソフトウェアによって、どんなユーザー体験によって、
"社会システムに組み込まれるか" を考える必要がある
イノベーションはテクニカルだけの話じゃなく、
関わる人すべてにとって、良いユーザー体験、価値を提供する必要がある
ここで今治クロステックラボのお話
『関わる人すべてに価値を提供する』を体現されている
AI人材育成講座で作成された発表やトークイベント
消滅可能都市だったことが考えられないくらい、とても勢いのある今治市
SUNABACOの力もすごいし、徳永市長の言葉もとても良い
アフターイベントの動画も、めちゃくちゃ面白かった
ソーシャルイノベーション:社会全体にとって有益な価値を創造すること
インクルーシブイノベーション:イノベーションはテクノロジーから、社会システムへ
社会をより良くするソーシャルイノベーションはインクルーシブでないとできない
インクルーシブなイノベーションは、社会全体に良いものでないと成立しない
関わる方にとっての価値を知るためには?
違う業界だと、利害はなにがわからない
SUNABACOはいろんな人が集まっていて、他の業種のことを知るチャンス
他の業種の方の視点を知る
他業種がなにをインセンティブとして動いているのかを知る
ロジカルシンキングはイノベーションの阻害である
ロジカルシンキングはイノベーションの阻害である
ここでいうロジカルシンキングは、自分の頭で考えて、導けるそれらしき答え。
現代において、自分の頭の中からだけで答えを導き出せるというものはもはや驕りで、あり捨てなければならない。
自分の頭の中からのそれらしい答えだと、そのプロジェクトの限界になる
ではどうする?
着想までに不確実性をとりにいく
素人のように考えて、玄人のように実行する
なにがイノベーションに近づけてくれるか?
セレンディピティ
セレンディピティとは、「思いもよらなかった偶然がもたらす幸運」を意味する言葉
セレンディピティは少しスピリチュアルっぽいが研究されている分野である
プランド・ハップンスタンス理論
計画された偶然と訳される
・個人のキャリアの8割が、予想できない偶然の出来事によって左右されている
・偶然の出来事を本人が主体的に活用することで、キャリアアップにつながる
・ただ偶然が発生するのを待つのではなく、意図的に生み出せるように積極的に行動することが大切である。
偶然に対してポジティブなスタンスでいる方がキャリアアップにつながる
計画された偶然性をいかにして作っていくか
卒業制作も、計画された環境から、偶然が重なってプロダクトが生まれる
ただ高い確率で生み出すことができる、その環境は設計可能
Day9の質問回答でここの補足があったので、ここに記載しておく
「選択と集中」
これは不確実性のない考え方
<現在行われている選択と集中>
これからはやることを誰かが決める、人的金銭的リソースを搾り取る、その分野は見かけだけ大きくなるが他の分野の発展は遅れる、周辺分野が小さくなることでその分野も縮小していく
<あるべき選択と集中>
真に新しいものは予測できないので、どれも同じようにやる
やってみてはじめてうまくいくがわかる
周辺分野も衰退せず、結びつきもできて大きくなる
全部やって、あたったことに集中する、うまくいったことを伸ばしていく
ビルゲイツでさえ、新型コロナウイルスのワクチンを作る製薬会社への寄付を、7つの会社に同じように行ったらしい
スティーブ・ジョブズのスピーチでも使われた Connecting the dotsの話も
点と点がいつか線につながることを信じて、いろんなことをやるしかない
さいごに
今回の講座では、他の業種の方の視点を知るために、noteやXのポストも活用しようという話があった
連想されたことが面白かったりすると、カンパ先生がおっしゃっていたので、今回の講座の中で自分の中に連想されたこと
「変化を当然のこと、健全なこととすること」、変化しないと生き残れない
というところから、ウイルスのことが頭に浮かんだ
喘息はウイルス感染で悪化するので、ウイルスについて少しだけ勉強したことがあるのだが、ウイルスも変異して生き残っていくのだから、人間も変わっていかないとなと思ったことを思い出した
(変異したウイルスが生き残れるのかもしれないが、結果は同じか)
キャリアじゃないけれど、私が結婚できたのも、プランド・ハップンスタンスな気がする
またどこかで書こう