慣声の法則inDOME(夢恋桜3部作~桜編~)
SixTONES初単独ドーム公演「慣声の法則inDOME」4/15京セラドーム公演の思い出を振り返る。
4/15OAのSixTONESANNで「俺SixTONESの中だと1番大きいほうだけど……」といった森本慎太郎が、ずっと私に刺さっている。
きっと本人はただ「ガタイが良い」という意味で言った。確かに彼はガタイが良い。でも、一番背が高いのはジェシーさんだし、肩幅は北斗さんも同じくらいある。
彼が「自分は大きい」と主体的かつ客観的に捉えていることに、ゾクゾクしてしまう。
強く大きく逞しくありたい。
大きな大きなステージに立つアイドルを、一番遠い場所から見た。小さくて、大きかった。
4月
人生中何年かぶりにキツい。生きていたら定期的にこういうフェーズがやってくるんだろう。いい歳して、新しい人間関係、新しい立場、新しい考え方と向き合っている。
正直落ち着くまでは年単位計画。同じように頑張っている人がいたら話そう。性格はそれぞれだから、人の頑張ってる話で頑張れる人限定ね。
されどジャニオタ。毎週末エンターテインメントに触れる時間を取る。仕事もプライベートも本気で適当にやる。
巡りあわせで、4月中旬は、SixTONESのエンターテインメントと真っ向勝負することになりました。
15日
そうでない日もあるけど、義務感を抱くことなく、受け身でありたいと思っている。
ここにいる全員でステージを作ってる!とか、私が行かなくては!とか、年々思わなくなってきた。
もちろんアイドルは、参加型構成を意識し、歓声をモーターに、コミュニケーションの機会と捉える姿を見せたりもする。しかしジャニオタ2〇年選手の私は、完全に受け身が心地良い。
決して、声を出したり体を揺らしたり光を灯したりしないという訳ではない。ガンガンしてます。
それでも、「こんな顔で、こんな声で、こんな心を表現してくれた」「媒体を通してでは気付かなかったことを、新しく知った」「"今この時間を生きているアイドル"が、立体的に視神経を伝達していく」そんな感情になることを、優先的に求めている。
だからレポも、単なる議事録より、自分の感情の動きを加えるように意識しているし。(できてはいない)
以上記の「観」への共感・反感はご遠慮の上、気負わずに読んでください。こんな人もいるんだな。
土曜日
私のスタイルはすべて現地調達。特別な日の装備はすべてその瞬間の気持ちに委ねる。
SixTONESにとって記念すべきこの日も、髪と爪と顔だけ盛り上げ、ジャージでショッピングモールへ行った。
スナイデルとリリーブラウンを横目にエスカレーターを上がり、エモダとジェイダに足は進んだ。(ラインナップが若いことにツッコまないでください。比喩です。)
やっぱり「今日は森本担」という気持ちが強いらしい。
ヘソピお姉さん渾身のスタイルで、大正駅の待ち合わせ場所に行けば、そこには、通り過ぎたはずのスナイデルとリリーブラウンが居た。(比喩ですよ)
「絶対仲良くなさそうなんですけど」「取引じゃん」と言いながら、湿った吸い殻とアスファルトを踏みはじめた。
祝
チケットには桜が舞っていた。風情のあるアイドルが好きだ。「祝福」であり「微笑み」であると思った。
あれほど満開に咲き誇り、スタンバイしていた大阪城公園からも舞ってきたんだと思うし。各名所で、もう今年僅かとなった桃色のすべてが、この日の宴を祝していた。
「桜雨」や「桜流し」という言葉があるらしい。雨と、4月と、大阪のSixTONES。私が詩家だったら危なかった。
グループ単独
二桁万円の防振双眼鏡を持っているから余裕、の席に座った。まぁ、後ろから数えたほうが早い。
京セラドーム大阪には数えきれないほどの思い出がある。100/55,000くらいの席には座ったことがあるような気がしてくるし、芝を踏んだことも、裏で働いたこともある。ガチホーム。
だけど、まるで知らない場所に来たみたいだった。すでに京セラが「SixTONESのステージ」になっていたから。
初
全体を通して1番強く感じたことは「ザ・初めて」だった。
「SixTONESはすでにドームが似合う」「何の問題もなく大きなステージを自分たちのものにしていた」「ステージがどうであろうとSixTONESはいつもSixTONES」
すべて本当にその通りである。
だけど、「初めて」にしかない【無鉄砲】【暴走】を何度も何度も感じた。知らないって最強だから。(実際この感情は、2日目にはもう感じませんでした)
「そんなに飛ばしてどうするんだよ」「まだ止まらねぇのかよ」「もうぶっ倒れんじゃねえか??」そんな勢いを見せてくれるアイドル(限定的だと知っている)、懐かしくて、探していたもので、忘れたくなくて、目頭が熱くなった。鳥肌が立った。
ドーム
人々が「慎太郎くんはドームが似合う」と散々喚いている(お前だけだよ)理由を考える。
1つはやっぱり「大きい」
ドームに立つアイドルは、「遠くまで動きを見せないといけないから大きく踊るけど、そうすると踊りが雑になるから塩梅が難しい」とよく言う。
慎太郎くんは、皆様ご存知のとおり、筋力と軸の強さがやべぇから、大きく動いても次の音までに間に合わす。圧倒的パワーだから、それに「無理矢理」を感じさせないし、力の抜きどころを見つけるのも上手い。25歳初ドーム、本当に本当にありがとう。
2つ目は「やさしい」
「お前はアイドルとしてステージに立ったことあるのかよ」みたいな発言するけど、遥か先を見上げて手をふる時、やっぱり""見てない""時に、""見てる""とは感じないんですよ。
雰囲気に手をふらない。例え見えていなくても、例え0.0何秒/人でも、点を線で結んでいくような視線の動かし方をする人。線を途切れさせないためのタイムキープも、めちゃめちゃ上手い。
あとは、手をふるアイドルの心情としてよくある、「俺のファンはどこだ」でも「人がいっぱい…」でも「ありがとう」でも「楽しんでるかな」でも、どれでもない気がした。(この世にはいろんなアイドルがいるよ)
慎太郎くんからは何も感じなかった。強いて言うなら「うん、うん、そうね、うん」を感じた。これってきっと、ずっと、ただ、こちらが受け取ってもらっていたんだと思う。
冒頭、「受け身でありたい」なんてボサいていた私の、「慎太郎くん、かっこいいよ」「慎太郎くん、楽しい?」「慎太郎くん、幸せであれ」というなんていうクソ重感情に、全部「うん」と言ってくれているみたいだった。
なんかもう降参(万歳)。
まだまだ
少し前に、「SixTONESは格好の付け方が上手すぎる」と言ったことがある気がする。
ここまでメンバー全員が「キャーーー!!!!!」を発生(声)させるのが上手いのは、珍しいと思う。しかも、キャーの因果が6人6様なのがまた面白い。
思う存分カッコつけてくるアイドルと、(随意/不随意混ざり合いながら)ますますアイドルのモチベーションを加速させるために「キャーーーー!!!ー!」を放出する観客。
その関係性が綺麗に創られている。
SixTONESは「ここで気合い入れてやろうぜ」「ここでカッコつけてやろうぜ」の呼吸がかなり揃っている。打ち合わせ済みなのか、1人に触発されるのかは分からないが、天丼(…という表現は違う気もするが)のような。ずっと、ボリューム【+】から指を離すことができない。
こっから
また改めてゆっくり言及する時間を取れたらと思うが、慎太郎くんがとっても楽しそうに伸びやかに歌を歌っていた。
分かりやすいので言うと、少プレの彗星を見てくれ。一音一音の発声が丁寧で大切で、少し笑みもこぼしながら、自分の声を放ってしまわない。ずっとこんな感じ。
あとは皆が忘れられない、あの永遠の笑顔。正直こんなアイドルはみたことねぇよ(笑)
これまた少プレの話になるけど、
・カメラ位置に気付きながらギリギリまで目を向けず、キメ歌詞で一気に視線で焼くといった表情管理
・細かいブレスで黄金比のように、片目をつむり口角をあげる表情管理
そんなことが容易にできるヤツが、ずーー!っと、くひくひ、たはたは、てへてへ、くふくふ、けらけら笑ってやがる。ありがとう。
人間の素晴らしいところは、笑えるところです。
SixTONES
先程から少し登場している連ねて座ったフレンドは、デビュー前からのファンだ。桜のチケットを見たとき、「ジャポニカじゃん?!」と騒いでいた。
結局帰りのエレベーターで彼女と「ジャポニカなかったけれども(笑)」「見当違い(笑)」「え!?!!てかイミレもなかった?!?!!?!」「……雨、ふってるからじゃん」などと会話するハメになったのだが、彼女がこのツアーのオーラスでジャポニカを聞けたのだと思うと、私はなんだかとても嬉しいです。
私も別の場所で、いわゆる「古めのファン」として生きてきたことがあるから言えるけど、正直、「古めのファン」を敬いたてる間は、全然若い。
そんな人たちがめんどくせぇマイノリティになる時こそ、彼らの概念が真のマジョリティである時代だし、本当の意味での「古めのファン」って、すごくすごく静かになる。
だけど、だからこそ、私は、今のSixTONESの「古めのファン」に愛と感謝が止まらない。正直、あの時あれほどの大ギャンブルに手を出していたなんて、尊敬意外の何でもない。
今回のツアーも含め、アイドルってそういった人たちを一生忘れないよ。
(リアルな話になるけど、事実だから)これまでSixTONESに対して、金銭的に、精神的に、支援をしてくれたから、私の好きなSixTONESと慎太郎くんがあります。本当に、ありがとうございます。初ドーム、おめでとうございます。
長くなったわりに30分くらいで書いてしまった。マジで忙しい。でも忘れたくなくて。私が自分で許容します。
4月15日土曜日
祝 グループ単独初ドーム
まだまだこっから SixTONES
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