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左利きの戦術!!左利きの人がとるべき戦術とは!?
卓球は技術だけでなく、「戦術」がとても重要です。得点するために、「どこに・どんなボールを打つか」を考える必要があります。
勝敗は、この戦術により大きく左右されます。特に左利きは、アドバンテージを活かした戦術をとることが、勝利への近道です。
今回は、そんな左利きがとるべき戦術や、組み立てのコツについて紹介させていただきます。
(1)卓球左利きの戦術【サーブ編】
まずは、サーブの戦術を紹介させていただきます。どんなラリーもサーブから始まるので、とても重要です。
これには、以下の3つがあります。
▣フォア前に出す、短い順横下回転サーブ
▣バックに出す、速く長い順横下回転・ 順横上回転サーブ
▣ミドルに出す、順横回転・逆横回転系 サーブ
それぞれについて、詳しく解説させていただきます。
❶フォア前に短い順横下回転サーブ
1つ目は、相手のフォア前に出す、短い順横下回転サーブです。このとき、台上で2バウンドする長さにすることを、徹底してください。
図にすると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659426788507-SJLwobgvkc.png?width=1200)
これは、右利きの相手が、とてもレシーブしにくいコース・長さ・回転です。なので、3球目(サーブを1球目、レシーブを2球目とカウントして、その次のボール)を狙いやすくなります。
また、相手をフォアへ動かし、空いたバックを攻めることができます。
左利きを活かした戦術をとるために、フォア前に短い順横下回転サーブは必須です。
❷バックに速く長い、順横下回転・順横上 回転サーブ
2つ目は、相手のバックに出す、速く長いサーブです。種類としては、順横下回転や順横上回転が有効です。
図にすると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659426984895-BADmsAmaRL.png?width=1200)
回転より、スピードを重視しましょう。
先ほど紹介したフォアに短く曲がるサーブと、これとの2つで、コース・長さ・スピードのギャップを作れます。よって、両者がより効果的になるのです。
このような理由から、バックに速く長いサーブを出すのもおすすめです。
❸ミドルへは順横回転・逆横回転系どちらも 出す
3つ目は、相手のミドルへ出す、順横回転・逆横回転系のサーブです。図にすると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427038281-3lnOwp6Mjr.png?width=1200)
ミドルとは、下図のようにラケットを持っているほうの、腰あたりを指します。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427080957-e4rdNPaQ7z.jpg?width=1200)
この言葉を、「台の真ん中」という意味だと誤解している人がいます。しかし、そうではないので注意してください。
このサーブでは、不意を突きます。相手は、前述したフォア前や、バックへの長く速いサーブに意識が集中しています。ミドルは盲点なので、ここを狙います。
コツは、順回転・逆回転ともに、曲がる距離を計算してサーブを出すことです。ボールがバウンドして曲がった先が、相手のミドルになるようにします。
このように、不意をついてミドルにも出し、相手を混乱させるのもサーブ戦術のポイントです。
(2)卓球左利きの戦術【3球目 攻撃編】
次に、3球目攻撃(3球目を攻撃的に打つこと)の戦術です。これには、以下の4つがあります。
▣バックへの返球を、回り込んで相手の フォアへ強打
▣フォアから、相手のバックへのループ ドライブ
▣フォアから相手のフォアへ、ドライブ スマッシュ・シュートドライブ
▣相手のミドルへのドライブ
これらはずべて、左利きの利点を活かしたものです。ここからは、それぞれについて詳しく解説します。
❶回り込んで相手のフォアへ強打
1つ目の戦術は、バックへの返球を、回り込んで相手のフォアへ強打するものです。図にすると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427340805-1IhzMmFZUt.png?width=1200)
打ち方としては、ツッツキ打ち・速いドライブ(ドライブスマッシュ)・スマッシュの、どれかがいいです。
逆に、これを相手のバックに打つと、大きく空いたフォアへ返球され、不利になります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427463766-30oXD2Ar5j.png?width=1200)
そうではなく、クロスコースのバックに返球される可能性が高いフォアに打つほうが、リスクは少ないです。
このように、バックへの返球を、回り込んで相手のフォアへ強打するのも、戦術の1つです。
❷フォアから相手のバックにループドライブ
2つ目は、自分のフォアから相手のバックに、ループドライブを打つ戦術です。ループドライブとは、山なりに大きくバウンドする軌道のものです。
これに右回転を加えて使うと、バック側へ曲がるボールが出せます。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427779273-AxQLHTDwjU.png?width=1200)
すると、相手はバックへ寄ります。その後で、空いたフォアを狙うわけです。
このように、フォアから相手のバックにループドライブを打つのも、戦術の1つです。
❸フォアから相手のフォアにドライブ スマッシュ・シュートドライブ
3つ目の戦術は、フォアから相手のフォアへのドライブスマッシュ、もしくはシュートドライブです。
![](https://assets.st-note.com/img/1659427924153-sFVmFU2KCQ.png?width=1200)
左利きのフォアと右利きのフォアは、ストレートコースになります。クロスよりも距離が短く、ボールが到達するまでの時間も短くなります。この利点をさらに活かすように、攻めます。
先ほど解説した、相手のバックへのループドライブと交えて、緩急をつけましょう。
このように、フォアから相手のフォアへのドライブスマッシュ、もしくはシュートドライブも、戦術の1つです。
❹相手のミドルへはドライブ
4つ目は、相手のミドルコースへドライブを打つ戦術です。図にすると、次のようになります。
![](https://assets.st-note.com/img/1659428147407-xTA5K68kZk.png?width=1200)
左利きのドライブは、相手のバック側に曲がる軌道になります。なので、相手は詰まって打ちにくいです。
そうするとフォアが空くので、次をそちらに打ちます。そして、最後にバックに打って仕留める戦術です。
このように、相手のミドルへドライブを打って、その後フォア、バックと攻める戦術が有効です。
(3)卓球左利きの戦術【ラリー編】
ラリーでは、基本的にストレートコースに打ちましょう。特にフォアハンドは、ストレートに打つべきです。
クロスコースに比べて、ストレートは距離が短いです。よって、ボール到達までの時間も短くなります。相手に対応する時間を与えず、主導権を握れるのです。
このように、ストレートに打つことで相手を振り回せるのも、左利きならではの戦術です。
(4)戦術を組み立てるコツ
戦術を組み立てるコツは、7:3の割合で、得点パターンとそうでないものを混ぜることです。
得点パターンばかりをやると、相手に気づかれてしまい、対応されてしまいます。なので、うまく騙して「相手より多く」得点するようにしましょう。
例えば、サーブの戦術を考えてみます。長いサーブからの得点が多い場合は、下記のようにします。
1-①は、サーブ1ターン目の、①球目を表します。
1-①フォア前に、短い順横下回転
1-②バックに、長く速い横上回転
(レシーブ2本)
2-①ミドル前に短い逆横下回転
2-②フォアに長く速い順横上回転 ※相手の意表を突く
(レシーブ2本)
3-①バックに長く速い順横下回転
3-②フォア前に短い横上回転
(レシーブ2本)
4-①ミドルに長く速いナックル ※相手の意表を突く
4-②フォアに長く速い横下回転
1ターンのサーブ権(2本)の中で組み立てるのはもちろん、前のターンでどんなサーブを出したのかも踏まえます。
回転・長さ・コースがまったく同じサーブは、連続して出さないでください。例え1本目のサーブで相手がミスをしても、もう一度同じものを出すと、克服されてしまいます。
このように、得点パターンとそうではないものの割合を7:3にするのが、戦術のコツです。3球目攻撃や、ラリー中のコース取りなどにおいても、同様にしてください。
♣まとめ
ここまで紹介させていただきましたように、左利きの人はその特徴を活かして、とるべき戦術があります。
これらを参考に、左利きの長所を活かすように実践してみてください。
試合では状況を見ながら、戦術を変えていかなければならない場合もあります。そういったときのためにも、得意なものを数多く準備しておきましょう。
次回は、左利きが磨くべき技術とその練習方法を紹介させていただきたいと思います。