食い込ませるドライブとは!?擦るドライブとの違い!!
と近年の卓球には「食い込ませるドライブ」と「擦るドライブ」の、2種類があります。
擦るドライブは、従来からの打ち方です。ドライブを習得するにあたり、一般的にこの打ち方からはじめます。
それに対して、食い込ませるドライブは、比較的新しい打ち方です。ルール変更に伴って、最近よく見られるようになりました。
今回は、そんな食い込ませるドライブの打ち方や、擦るドライブとの違いについて、解説させていただきます。
(1)「食い込ませるドライブ」 とは!?
食い込ませるドライブとは、ボールをラバーに食い込ませて打つドライブのことです。
下図のように、ラケットの角度を立ててドライブをします。
ラバー表面のシートだけではなく、スポンジ部分(肌色部分)までグッとボールを食い込ませて当てます。
そこから、相手コートにボールを送り込むようなイメージで、スイングします。そして、ボールがラバーから離れる際に、最後に擦るようにして上回転をかけます。ちょうど、下図のようにです。
この打ち方では、回転がかかったスピードの速い、パワーのあるボールが打てます。テンション系ラバーを貼っている人におすすめです。
スポンジやシートはやわらかいもののほうが、感覚を掴みやすいです。以下のものに適しています。
▣パワードライブ
▣スピードドライブ
▣シュートドライブ
パワーのあるボールになるので、中陣や後陣からでも使えます。見た目は似ていますが、回転をかけずに弾いて打つ「角度打ち」よりも、安定します。
このように、ボールをラバーに食い込ませて打つドライブを、「食い込ませるドライブ」と言います。スピード重視で、パワーのあるボールが打てます。
(2)「擦るドライブ」とは!?
擦るドライブとは、ボールをラバー表面のシートで擦って打つドライブのことです。
下図のように、ラケットの面を被せてドライブをします。
シート部分(赤色)で、薄く擦るように当てます。ボールの丸みに沿って、包み込むようなイメージでスイングし、回転をかけます。ちょうど、下図のようにです。
ループドライブや、カーブドライブに適したボールタッチです。回転重視なので、粘着系ラバーを貼っている人におすすめです。
強い回転量で得点を狙えますが、ドライブでは一旦つないでおいて、次を狙うパターンが多いです。ループドライブが、そのいい例です。スピードの遅いループドライブを打った後に、速いドライブやスマッシュを打ちます。
こうして、ラリーの中で緩急をつけたいときや、試合のリズムを変えたいときにも使用します。
このように、ボールをラバー表面のシートで擦って打つドライブのことを、「擦るドライブ」と言います。回転量の多いボールが打てます。
(3)「食い込ませるドライブ」と 「擦るドライブ」の比較
ここまで解説した、食い込ませるドライブと擦るドライブの違いを比較しました。それを一覧表にしたものが、以下の表です。
(4)「食い込ませるドライブ」と 「擦るドライブ」はどちらが いいのか!?
食い込ませるドライブと擦るドライブ、どちらがいいと言うことはありません。
なぜなら、戦型やプレースタイルによって変わるからです。
まず、自分のドライブは、どちらに近いのかを考えてみましょう。好きな方、やりたい方、得点できる方など、色々な視点から見つめ直してみてください。
そして、戦型やプレースタイルも考慮して、自分に合っているほうをメインに取り入れます。
こうして、どちらのドライブが自分の軸なのかを、ハッキリさせておくといいです。
その理由は、何に気をつければいいのかが、明確になるからです。これにより、調整の仕方がわからず、無駄にミスをすることを防げます。
また「ドライブの感覚がイマイチ掴めない」という人は、今やっているドライブとは違う方を試してみるのもいいです。
この2つのドライブを、場面によって使い分けたり、相手によって比重を変えたりできると最高です。
このように、食い込ませるドライブと擦るドライブ、どちらがいいと言うことはありません。戦型やプレースタイル、使用しているラバーも参考にして、考えましょう。
♣まとめ
今回は、食い込ませるドライブのやり方や、擦るドライブとの違いを解説させていただ
きましたが、いかがだったでしょうか!?
食い込ませるドライブは、ボールをラバーに食い込ませて打つことで、スピードとパワーのあるボールが出せます。
一般的なドライブ、つまり擦るドライブとは、ボールタッチが異なります。この違いを感じるには、練習量が必要なので、根気強くやってみてください。
2つのドライブを使い分けられると、レベルの高い卓球ができます!!
次回は、フォアドライブの威力を出す!!肘や肩の使い方がポイントを紹介させていただきたいと思います。