エッジとサイドの違い・見分け方のポイント!!
卓球には、エッジとサイドという、判定が際どいボールがあります。
どちらも偶発的に起こる、イレギュラーボールです。しかし、そのどちらかによって得失点が変わってきます。判定を巡って、試合が一時中断してしまう場合もあります。
これは選手にとっても、審判にとっても重大な事案です。いざというときにしっかり判断ができるよう、正しく理解しておきましょう。
今回は、エッジとサイドの違いや、見分け方のポイントについて解説させていただきます。
(1)「エッジ」とは!?
エッジとは、打ったボールが、相手コートの台の角でバウンドすることを指します。ちょうど、下図のようにです。
エッジしたボールは、「エッジボール」と言います。これは、意図してできるものではなく、偶発的に起こるものです。
エッジボールは有効なので、相手は返球できなければ失点します。
しかし、返球は非常にむずかしいです。ボールが台の角に当たることで、バウンドが大きく変化するからです。
時にはかするように当たることもあり、しっかりバウンドしない場合もあります。
打つ直前でボールの軌道が変化するので、これを返球するのは至難の技です。
ルール上は問題ありませんが、エッジをしたときは謝るのがマナーとされています。
以上のように、打ったボールが相手コートの台の角でバウンドすることを、エッジと言います。
(2)「サイド」とは!?
サイドとは、打ったボールが、相手コートの台の側面でバウンドすることを指します。
下図のように、台の側面・厚み部分に当たる場合です。
これは、無効です。相手コートへの返球とは認められず、打ったあなたが失点します。
下図のように、サイドはサイドラインを切ったボールを、ストレートコースに打ったときに起こりやすいです。
このように、打ったボールが相手コートの台の側面に当たることを、サイドと言います。
(3)「エッジ」と「サイド」の 違い・見分け方
ここからは、エッジとサイドの違い・見分け方について解説させていただきます。
前述したように、エッジは相手コートの台の角に当たって返球した場合です。これは有効なので、エッジボールを返球できなかった側が、失点します。
一方、サイドは台の側面に当たったもので、無効です。返球したとは認められないので、これを打った人が失点します。
試合の大事な局面では、この判定が結果を左右することもあります。選手は主審・副審の判定をただ待つのではなく、主張することも大切です。
一番大きな違いは、ボールが飛ぶ方向です。
エッジは、上方向に跳ねるように飛ぶことが多いです。サイドは、台の側面に当たって横方向に飛ぶ、あるいは下方向に落ちます。ちょうど、下図のようにです。
かするように当たった場合は、ボールの起動がわずかでも変化したらエッジ、しなかったらサイドです。よく見ておきましょう。
また、サイドはストレートコースに打った場合に、起こります。
クロスコースに打って、サイドになることは物理的に不可能です。台の上を飛んできたボールが、回り込んで側面に当たるとは考えられないからです。
なので、クロスコースならエッジです。
選手は主審・副審の判定をただ待つのではなく、主張することも大切です。
相手ボールがサイドなのにエッジだと主張されたり、自分のエッジがサイドだと言われたりした場合は、しっかりと抗議しましょう。
ボールを見る角度によって、異なる意見になることもあります。もちろん嘘はいけませんが、正々堂々と主張することは必要です。
以上が、エッジとサイドの違い・見分け方です。
♣まとめ
今回は、卓球のエッジとサイドの違いや、見分け方のポイントについて解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか!?
これらを事前に頭に入れておくと、有事の際に迷いません。
ただ、選手の主張が違ったり、ボールを見る角度によって違ったりして、エッジとサイドの判定はむずかしい場合もあります。こういったときは、立場に関係なく毅然とした態度で、自分の意見を述べましょう。
次回は、【サーブのルール】ネット・レット・フォルト全解説を紹介させていただきたいと思います。
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