得点板のめくり方・使い方〜手前から向こうがおすすめ〜
卓球の得点板は、「カウンター」「スコアボード」「点数表」など、様々な呼ばれ方をしています。
私の地元では、「カウンター」です。あなたのまわりではどうですか!?
今回は、そんな卓球の得点板の使い方や、めくり方について解説させていただきます。
(1)得点板:得点とセット数
卓球の得点板では、「得点」と「セット数」の2つをカウントします。得点板は、下図のようなものです。
2種類の大きさの数字カードが、2つずつついています。
両端の大きなカードが、得点をカウントするものです。マッチポイント(10点)以降は、数字の色がオレンジになります。それに対して、真ん中の小さなカードは、セット数をカウントするものです。
卓球は、11点先取・5セットマッチ(全国や国際規模の大きな大会のシングルスのみ、7セットマッチ)です。過半数のセット数を先に取ったほうが、その試合の勝者となります。
すべてのカードは、両面に同じ数字が記載されています。なので、選手側・審判側どちらから見ても、同じ数字になります。
試合は、審判が「ラブオール」と宣言することから始まります。これは0−0を意味し、このときの得点板の数字は、すべて0の状態です。
ラリーを終えるごとに、得点した選手のほうのカードをめくって、カウントしていきます。そして1セットごとに、勝ち取った選手のほうの、カードをめくります。
上図の場合では、セットカウントが3−1、得点は10−9です。10点の選手があと1点取れば、この試合は終了です。
このように、卓球の得点板では、得点とセット数の2種類をカウントします。
(2)得点板:セット数をカウント して、得点を0−0に戻す
1セットが終わると、セット数をカウントして、得点を0−0に戻します。
順序としては、以下のように行います。
❶小さいほうのカードをめくって、セット数 をカウントする。
❷得点を0−0に戻して、次のセットに 移る。
この順序でやると、どちらの選手がそのセットを勝ち取ったのか、忘れることがないのでおすすめです。
卓球では、1セットごとにチェンジコートをするルールです。ゆえに、セット数のカードは、負けた選手側のものをめくることになります。下図のような流れで行うと、スムーズです。
こうしてセット数をカウントし、得点を0−0に戻して、次のセットを始めます。これを繰り返して、どちらかの選手が過半数のセットを勝ち取るまで、続けます。
このように、セット数をカウントしてから得点を0−0に戻して、次のセットを開始します。
(3)得点板:めくり方・めくる方向
得点板の点数カードのめくり方・めくる方向について、解説させていただきます。
前述したように、点数カードは両面に同じ数字が記載されています。なので、手前から向こうへめくっても、その逆でもどちらでも構いません。
しかし、手前から向こうへめくるほうが、得点の表示を遮らずに済みます。このことから、公式審判員のガイドラインでは、こちらが採用されています。
個人的にも、手前からめくるほうが、動きが少ないので楽だと感じます。親指でカードを「ピン」と弾くようにして、向こう側へ送ります。
でも、向こうからめくるほうが、きちんと1枚ずつ「めくっている」自覚を持てるので、間違えにくいです。
こうしためくる方向については、指摘や注意を受けることがあります。それは、チェンジコートとともに、得点板を「くるっ」とひっくり返すやり方をしているときです。
上図のように、1セットが終わると、勝った選手のほうのセット数のカードをめくります。
それから、得点を0−0に戻します。そして下図のように、得点板を「くるっ」とひっくり返して、手前側と向こう側を逆にします。
確かにこうすると、そのセットの勝者を間違えにくくなります。
しかし、次のセットでは、得点カードをめくる方向が逆になります。これより、得点の表示を間違えることがあります。
この方法で審判をしていると、「めくる方向の違いが気になる」などと選手から苦情が来ます。
ゆえに、得点カードのめくる方向は一定方向に揃えて、手前から向こう側にめくるほうが無難です。
以上が、得点板の点数カードのめくり方、オススメのめくる方向です。
♣まとめ
今回は、卓球の得点板の使い方やめくり方について、解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか!?
誰の、どんな試合でも、審判には責任があります。間違えるリスクは、最小限になるように努めましょう。
次回は、【ルール】ノーバウンドやアウトボールを打つとどうなる!?を紹介させていただきたいと思います。
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