左利きはダブルスで有利!右利きと左利きペアのメリット👌
卓球のダブルスでは、ペアの組み合わせが重要です。なぜならこれによって、各々の力が増幅されることもあれば、その反対もあるからです。
さらに、ダブルスでは左利きが重宝され、右利きと左利きのペアが有利とされています。
右利き同士のペアとは一体何が違うのか、そしてどんな特徴や利点があるのでしょうか。
今回は、そういったダブルスにおける左利きの優位性・メリットや、弱点などについても解説させていただきます。
(1)ダブルス・右利きと左利きの ペアが有利な理由
右利きと左利きのペアが、ダブルスで有利とされる理由には、以下の2つがあります。
♦左利きは回り込んだ状態でレシーブできる
♦動き方が合理的な「ハの字」になる
それぞれについて、解説させていただきます。
❶左利きは回り込んだ状態でレシーブできる
右利きと左利きのペアが、ダブルスで有利な理由の1つは、左利きは回り込んだ状態でレシーブできることです。
ダブルスでは、下図の赤色部分、コートの右半分の対角線のコースに出すルールです。
右利きでは、このコースはフォア側で、台上の短いボールに対しては体を乗り出して打ちます。
また、フォアサイドを切る長いボールは、台が邪魔になって打ちにくいです。
しかし左利きでは、このコースはバック側となるので、はじめから回り込んだ状態でレシーブができます。
なので、下図のように短いサーブは前に踏み込んで打てます。
また、長いものに対しては体を大きく使って打つことができます。
ダブルスではサーブのコースが固定されることで、左利きはレシーブで有利な条件となるのです。
このように、左利きは回り込んだ状態でレシーブできることが、右利きと左利きのペアが有利な理由の1つです。
❷動き方が合理的な「ハの字」になる
右利きと左利きのペアが、ダブルスで有利なもう1つの理由は、動き方が合理的な「ハの字」になることです。
右利き同士のペアの場合、下図のように、クルクルとまわるように動いて交互に打ちます。
しかし、右利きと左利きでは、まわらずに「ハの字」の動きで打ちます。ちょうど、下図のようにです。
右利きの選手は、基本的にコートの左側に位置し、打球後左後ろへ下がります。左利きの選手は、右側に位置し、右後ろへ下がります。
両者ともに視界が遮られることなく、少ない動きで済むので、ラリーでも有利です。
このように、動き方が合理的な「ハの字」になることが、右利きと左利きのペアが有利なもう1つの理由です。
(2)ダブルス・右利きと左利きの ペアの弱点
右利きと左利きのペアの弱点は、左利きのフォア前やフォア側です。
なぜなら、左利きがフォアへ大きく動くと、前述した「ハの字」の動きが崩れるからです。また、右利きの視界を遮ってしまいます。
このことから、右利きと左利きのペアは、左利きのフォア前やフォア側を狙われることが多いです。
レシーブでは、回り込んだ状態がメリットでしたが、ラリーでは弱点にもなり得るのです。
このように、左利きのフォア前やフォア側が、右利きと左利きのペアの弱点です。
(3)ダブルス・右利きと左利きの ペアの弱点の克服法
右利きと左利きのペアの弱点を克服するには、以下の2つの方法があります。
▣「ハの字」以外の動きも練習しておく
▣基本的にストレートに打つ
それぞれについて、解説させていただきます。
❶「ハの字」以外の動きも練習しておく
「ハの字」以外の動きも練習しておくことで、右利きと左利きのペアの弱点を克服できます。
例えば、左利きのフォア前に、ストップをされたとします。
このとき、左利きの選手は大きく踏み込んで打ち、その後は右後ろへ下がらずに左回りに動いて戻りましょう。ちょうど、下図のようにです。
フォア側へ大きく動いて打つことと合わせて、こうした動きをよく練習しておくといいです。
そうして、どんな状況になってもいち早く「ハの字」の動きに戻れるようにしましょう。
このように、右利きと左利きのペアの弱点を克服するためには、「ハの字」以外の動きも練習しておくことが大切です。
❷基本的にストレートに打つ
右利き・左利きの選手ともに、基本的にストレートコースに打つことでも、右利きと左利きのペアの弱点を克服できます。ちょうど、下図のようにです。
これにより、左利きのバック側・右利きのバック側に返球される確率が高くなります。
ストレートよりもクロスコースの方が距離が長く、ミスをしにくいです。よって、一般的にはクロスに打たれることが多いです。この傾向を利用して、それぞれがいる位置に、相手が打つように仕向けます。
こうして、左利きがフォア側へ大きく動かされないように工夫して、ラリーの主導権を維持するのです。
このように、右利きと左利きのペアの弱点を克服するためには、基本的にストレートコースに打ちます。
(4)ダブルス・左利き同士のペアは 有利なのか!?
それでは、左利き同士のペアは有利なのかでしょうか。
メリットとデメリット、それぞれについて解説します。
❶左利き同士のペアのメリット
左利き同士のペアのメリットは、3つあります。
♦1つ目は、左利き同士のペアは希少なの で、相手ペアが対戦し慣れていないこと・ 対策を立てられにくいことがメリットで す。
♦2つ目は、レシーブが圧倒的に有利です。
前述したように、左利きは回り込んだ状態 でレシーブができます。左利き同士のペア なので、この機会が2倍になります。
♦そして、3球目攻撃が、シングルスのとき の感覚に近いこともメリットです。
ダブルスでは、パートナーが出したサーブの3球目を、自分が打ちます。実は、これは想像以上にむずかしいことなのです。
自分でサーブを出して3球目を打つ場合は、どんなボールが返ってくるのか、細かく想定することができます。なので、準備もしやすいです。
しかしダブルスでは、パートナーがサーブを出すので、想定と違ったり想定事項が多くなったりします。ましてやパートナーの利き手が違うと、回転が逆になるので尚更準備がしにくくなります。
その点、同じ左利きのパートナーだと、こうしたギャップが小さくなり、準備しやすくなります。
このように、左利き同士のペアには、3つのメリットがあります。
❷左利き同士のペアのデメリット
左利き同士のペアのデメリットは、動きにくいことです。
右利きと左利きのペアのような「ハの字」ではなく、右利き同士のペアと同様に、クルクルと回って打たなければなりません。
同じコースを連続して相手に攻められると、2人の動きが重なって、打つのが遅くなります。右利き同士のペアと、同じデメリットがあるのです。
それに「ハの字」の動きに慣れていると、回る動きはかなり面倒に感じます。
私は左利きですが、前述した3つのメリットを考慮しても、左利き同士のペアを組むより、右利きと左利きのペアを2つ組んだほうが価値があると思います。
このように、右利きと左利きのペアのときに比べて動きにくいことが、左利き同士のペアのデメリットです。
♣まとめ
今回は、ダブルスにおける左利きの優位性・メリットや、弱点などについても解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか!?
どんなスポーツでも左利きは有利とされていますが、卓球のダブルスではそれがより一層顕著になります。
ぜひ、右利きと左利きでダブルスを組んで、アドバンテージをゲットしましょう!!
次回は、