ラケットの加工や改造のルール・グリップテープについて🏓
卓球のラケットは、オーソドックスなものから最新技術を用いたものまで、様々販売されています。
グリップ(柄)やブレード(打球面)の形状から性能に至るまで、バリエーションはかなり豊富です。
それでも、自分にピッタリのもの出会うのはなかなかむずかしく、「ラケットを改造したい」と思う人が多いです。しかし、どこまでの加工がOKなのか、気になるところですね。
今回の記事では、そんな卓球のラケットの加工・改造のルールや、注意点などについて解説させていただきます。
(1)ラケット・規定内であれば加工 や改造はOK
下記の規定内であれば、ラケットの改造や加工はOKです。
▣J.T.T.A.A.刻印とメーカー名の表示が 必須
▣ラケットの素材は85%以上が天然木
▣ラケットに貼っているラバーの色は、 赤と黒
(最近では、ルール改正でカラーラバー がOK)
▣ラバーはラケットに対して適切に貼る
▣ラバーがはがれているのはダメ
▣ラバーの厚さは、接着層を含めて4.0 mmまで
▣ラバーの表面は平坦に
▣ラバー表面の光沢は基準以内
▣補助剤や有機溶剤性接着剤は禁止
特に、グリップは加工をしている人が多いです。
太さや形がしっくりこないことが理由で、グリップテープを巻いたり、グリップを削ったりします。グリップテープは、グリップを太くするテープのことです。巻く量で太さを調整できるので、お手軽な改造です。
ペンホルダーの人は、必ずと言っていいほど、グリップを削ります。これは握り方の特性上、指に強く当たって痛い部分があるからです。この程度の加工なら、問題ありません。
ギラギラしたグリップテープの使用や、過度にグリップテープを巻くことで、素材の 85%以上が天然木でなくなるのはダメです。
また、シェークハンドのラケットを、中国式ペンホルダーに改造した人もいます。グリップを一旦バラバラにし、それぞれの長さを2cm削りました。それら短くしたものを再度貼り合わせて、自分だけのラケットに仕上げました。
JTTAA刻印やメーカー名はそのままのため、全く問題なかったとのことです。
以上のように、ラケットの改造や加工をしていもいいです。ただし、規定内の改造や加工に限ります。
(2)ラケット・グリップテープを 使用するときの注意点
ラケットの改造・加工で、グリップテープを使用するときは注意点があります。
それは、グリップテープで「J.T.T.A.A.刻印」と「メーカー名」が、隠れないようにすることです。
上の写真の、赤色で四角く囲われた部分が、J.T.TA.A刻印です。また、青色で丸く囲われた部分の「Butterfly」が、メーカー名です。
公式試合では審判から、これら2つの提示を求められることがあります。その際にテープで隠れていると、一旦ほどかなければいけません。そして、巻き直すことで太さが微妙に変わったり、感触が違ったりすることもあります。
これを避けたい方は、刻印とメーカー名が見えるように、グリップテープを巻きましょう。それが無理な場合は、コルクシートを使って加工するのもアリです。
コルクシートは、ホームセンターや100円ショップで販売されています。1〜2mmくらいの、薄めのものがおすすめです。ハサミで切って使えるので、部分的な加工にも向いています。
コルクシートをグリップに貼り付け、グリップとの境目が滑らかになるように、カッターややすりを用いて削ります。少し手間のかかる加工ですが、試合の度にグリップテープを巻き直さなくて済みます。
このように、グリップテープを使用するときには、注意が必要です。
❹自作のものでも審判が許可すればOK
改造・加工のレベルを越えた、自作のラケットでも審判が許可すればOKです。
ちなみに、ラケットの大きさについての規定はないので、どんな巨大なものでも小さなものでも大丈夫です。
しかし、自作の場合は「J.T.T.A.A.刻印とメーカー名の表示が必要」という規定がクリアできません。
なので、試合前は必ず大会審判長に申し出て、チェックを受けます。ここでOKが出れば、自作ラケットでの出場が可能となります。
でも、実際にこれを試合で使用している人を、見たことがありません。あくまで可能性があるだけで、現実的ではないです。
市販の認可ラケットを使うほうが無難で、性能もきっといいはずです。
このように、自作のラケットでも審判が許可すれば、試合で使用することができます。
♣まとめ
今回は、卓球のラケットの、加工・改造のルールや注意点などについて解説させていただきましだが、いかがだったでしょうか!?
卓球のラケットの改造は、規定内であれば OKです。自分に合うように加工して、お気に入りのラケットにしましょう。
次回は、ラケットのサイズ規格!!シェーク〜ペンホルダーまで全部を紹介させていただきたいと思います。
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