左利きの選手と試合する際の戦術
大会や練習試合で左利きの卓球選手と当たって、どのように試合をしたらいいかわからず負けてしまったことはありませんか!?左利きの選手はあまりいませんが、いないがゆえに試合で当たった時、左利きの選手のプレーに慣れていなくて負けてしまいます。
しかし左利き対策や戦術を練習しようとしても、周りに左利きの選手がいなくてなかなか練習できませんよね!?そうなるとどうやって戦術を組み立てたらいいかわからないと思います。
今回は、そんな左利きの選手に苦しんでいる方のために、卓球の試合で左利きの選手と当たった際の、対策や戦術を徹底解説していきます。左利きの選手と練習ができない中、試合で当たった時のためにぜひこの記事を参考にしていただければと思います。
(1)卓球では左利きが有利!?
卓球では右利きよりも左利きの方が一般的に有利と言われています。では、具体的になにが有利なのでしょうか!?
❶左利きに慣れていない選手が多い
卓球で左利きの選手が有利な大きな理由として、右利きの選手が左利きの選手との試合に慣れていないことが挙げられます。
左利きの選手の数が少ないため、右利きの選手は左利きの選手と練習する機会が少ないです。逆に右利きの選手の数は多いため、左利きの選手は右利きの選手と打つ機会が多く、慣れています。
ですので、左利きの選手は普段通りのプレーができるため、左利きの選手の方が有利と言われています。
❷ダブルスで活躍しやすい
左利きはダブルスでも有利と言われています。特にサーブレシーブですが、ダブルスのサーブレシーブは右利きにとってのフォアクロスで行われます。
右利きだといつもと違う立ち位置でサーブを出さないといけませんが、左利きだといつもの位置でサーブを出せるので出しやすくなります。
また、右利き同士でダブルスを組むよりも、右利きと左利きで組んだ方が動きやすいというのもあります。
(2)左利きの特徴
続いて左利きは右利きと違ってどんな特徴があるか見ていきましょう。
❶立ち位置が逆
まず、試合の時の構えの立ち位置が右利きの選手とは逆になり、右利きの選手にとってのフォア側が左利きの選手の構えの位置になります。
ですので右利きの選手のフォア側が左利きの選手にとってバック側になり、右利きの選手のバック側が左利きの選手にとってのフォア側になることは覚えておきましょう。
❷回転が逆
また右利きと左利きでは回転も逆になります。上回転や下回転は同じですが、横回転系が逆になることを覚えておきましょう。
右利きのフォアのカーブドライブは自分のフォア側に曲がりますが、左利きのフォアのカーブドライブは自分のバック側に曲がります。
またサーブの横回転も全て逆になり、右利きの順横回転サーブは自分のバック側に曲がりますが、左利きの順横回転サーブは自分のフォア側に曲がります。
右利きの巻き込みサーブやバックサーブなどの逆横回転は自分のフォア側に曲がりますが、左利きの選手のサーブでは自分のバック側に曲がるので注意です。
(3)左利きが得意なプレーや気を付けるこ と
❶左利きが得意なプレーとは!?
左利き選手の対策や戦術を考える前に、左利き選手が得意なプレースタイルを理解しておきましょう。
まず左利きの選手は、サーブが上手いことが多いです。右利きにとってフォア側に曲がる横回転サーブや、早いロングサーブなど、サーブで翻弄してくる選手が多いので注意です。
またドライブなどの攻撃の技術で、クロスではなくストレートを狙ってくることが多いです。右利き同士だとクロスのラリーが多いですが、左利き相手だと空いているストレートに打たれることが多いので注意しましょう。
❷左利きの卓球選手に対する対策
上記のこともあるので、左利きの選手と試合で当たるときの対策はサーブとドライブのコースに気を付けることです。
自分のフォアサイドに曲がるサーブには注意して、構えの時点で少しミドル気味に構えておくようにしましょう。
また左利きの選手はストレートへのドライブも多用してくるので、どちらに来てもブロックできるように、ラリー中でもミドル気味に構えの位置を保つことで対応しやすくなります。
(4)左利きの選手と試合する際の戦術
では左利きの選手と試合をする際の有効な戦術を、サーブからとレシーブからに分けて紹介していきます。
♦サーブからの戦術
まずはサーブからの戦術です。
❶バック前とフォアロングにサーブを出す
1つ目のサーブの戦術は、バック前にサーブを集めた後、たまにフォアへ早いロングサーブを出すことです。バック前へサーブを集めることで、相手の意識がバックに集まります。そのタイミングで、フォアへ早いロングサーブを出すと効果的になります。
このフォアへの早いロングサーブは、相手のフォア側へ曲がる横回転や、伸びる上回転が混ざっていると、より取りづらいので覚えておきましょう。
❷フォア前とバックロングにサーブを出す
2つ目のサーブの戦術は、先ほどとは逆パターンのフォア前へサーブを集めて、たまにバックへ早いロングサーブを出すことです。同じようにフォア前にサーブを集めることで相手の意識がフォア前に集まります。そのタイミングでバックへ早いロングサーブを出すと効果的になります。
フォア前へのサーブを相手のフォアサイドに曲がるサーブにすると、より相手の意識はフォア側にいきます。そうするとレシーブする瞬間、相手の体は自然と前に出るので、バックへのロングサーブに対して詰まりやすくなります。
♦レシーブからの戦術
続いてレシーブからの戦術です。
❶流しツッツキを上手く使う
1つ目のレシーブの戦術は、流しツッツキを使うことです。例えばフォア前に出された下回転系のサーブに対して、相手のバック側にツッツキすると見せかけて、フォア側に流しツッツキをしましょう。左利きの選手は回り込みドライブが上手な方が多いので、流しツッツキを多用しましょう。
こうすることで、相手はなかなか回り込みドライブができないようになり、バック側にツッツキをしたときにツッツキ返してきてこちらから攻撃できるようになります。
❷左右へ揺さぶるようにする
2つ目のレシーブの戦術は、相手のコースを突いて左右へ揺さぶることです。右利き同士の試合の時よりも、左利きの選手相手の時の方がコースが突きやすいと思います。
例えば先ほどの流しツッツキを相手のフォア側へ打つと、相手は飛びつきながらフォアドライブを打ってきます。そのフォアドライブを相手のバック側へブロックをすると、だいたいは思いっきり打てず、体勢を崩しながらバックで繋いでくると思うので、そこを反撃できるようになります。
またバックにツッツキして相手が回り込みドライブしてきたところを、相手のフォア側にブロックするなど相手のいないコースへ打つと相手はしんどくなり、かなり嫌がってくると思います。
(5)左利きの有名な卓球選手
最後に、左利きの有名な卓球選手とそのプレースタイルを紹介させていただきます。
【選手名 ・プレースタイル】
▣水谷隼
水谷選手は、ドライブやスマッシュで自ら攻撃していくプレースタイルと言うよりかは、ブロックや後陣からのロビングやフィッシュなど、守りからの反撃を得意とする選手です。
▣丹羽孝希
丹羽選手は、両ハンドドライブでの攻撃やカウンターなど前陣での攻撃を得意とするプレースタイルです。また丹羽選手ならではのカットブロックは、中国の卓球選手をも驚かせるほどの技術です。
▣石川佳純
石川選手はサーブからの両ハンドドライブや、攻撃された時のブロックやカウンターなど、攻守バランスの取れたオーソドックスなプレースタイルが特徴です。
♣まとめ
今回は、左利きの選手と試合する際の対策や戦術を紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか!?
左利きの卓球選手はあまりいなく、部活内やチーム内にもなかなかいるものではありありません。卓球の大会など、試合で当たった時はどう戦術を組み立てたらいいかわからないものです。
逆に左利きの選手からしたら、基本的に右利きの選手としか当たらないので、慣れていて戦術など組み立てて試合に臨んできていて、右利きの選手は常に不利な状態にあります。
ですので、次の大会や試合で左利きの選手と当たった時のために、少しでも左利きの選手相手に対策や戦術を立てられるように、この記事を参考にしていただければと思います!!
次回は、3球目攻撃のミスが多い人の特徴とは!?安定させるために意識することを紹介させていただきたいと思います。
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