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【ルール】カットマンはラリーが続いて終わらない!?

卓球には、色々なルールがあります。その中で、時間に関するものがあるのをご存知ですか!?

試合があまりに長引いたときは、「促進ルール」が適用されます。今回は、その促進ルールについて解説させていただきたいと思います。

(1)促進ルールとは!?

卓球の促進ルールとは、試合時間が長引いた際に適用されるものです。

卓球は点数制なので、サッカーやバスケットボールのように、プレー時間に制限はないです。しかし、ラリーが延々と続いてしまうと、試合が終わりません。

1936年の第10回世界選手権では、1セットを終えるのに2時間かかった、という記録があります。そういった背景から、試合の進行を促すための、促進ルールができました。

これが適用されるのは、カットマン(守備型の選手)同士の試合が多いです。

その理由は、お互いに攻撃をする機会が少なく、ラリーが長引く傾向にあるからです。また、攻撃型の選手でも、カットマンとの試合で戦略的にラリーを長引かせて、促進ルールに持ち込むこともあります。

このように、卓球では試合時間が長引くと、促進ルールが適用されます。

(2)促進ルールの内容

ここからは、促進ルールの内容について解説させていただきます。

❶サーブは1本交代に

促進ルールでは、サーブは1本交代になります。

通常は2本交代ですが、後述するように、促進ルールではレシーバーのほうが有利になります。

なので、公平性を保つために、サーブの本数が変更されます。

❷サーバーは、13回打つまでに得点                  しなければならない

サーバーは、13回打つまでに得点しなければなりません。この間に得点できなければ、相手に1点入ります。

サーブを1回目とし、その後のラリーで最大12回打つまでに、得点することを強いられます。13回目に打ったボールが、相手に返球されると、失点となって相手に1点入ります。

ラリー中は、レシーバーが打つたびに、審判が大きな声でカウントをします。このカウントの「13」のボールが、自陣コートに返ってくると、そのラリーは負けとなります。

このように、サーバーは13回打つまでに得点することが、促進ルールで決められています。

❸レシーバーは、13回目に打つボールを          返球できれば得点になる

レシーバーは、13回目に打つボールを返球できれば得点になります。

前述したように、審判が読み上げる「13」のボールを相手コートに返球すれば、そのラリーは勝ちです。

これは、相手より1回でも多く返したほうが得点できるという、元来のルールに合致していますね。

ラリーで粘りきれば、得点できるので、促進ルールではレシーバーのほうが有利です。

もちろん、それまでに得点してもいいです。しかし、攻撃を仕掛けてミスをするリスクもあるので、慎重にラリーをする人が多いです。どんなへなちょこボールでも、相手コートに返球できれば、勝ちになるのですから。

このように、13回目のボールを返球できれば、レシーバーの得点になります。

❹一度適用されたら最終セットまで

促進ルールは、一度適用されたら、最終セットまで有効です。

次のセットで10分を下回っても、元のルールに戻ることはありません。

(3)促進ルールになる条件

卓球で促進ルールになる条件は、以下の2つが揃ったときです。

▣1セットで10分経過した場合

▣そのときの両者の合計得点が18点未満の          場合

通常の試合では、1セットは5分前後で終了することが大半です。10分というのは、この倍以上の時間に相当します。

カウントが9−9や10ー8のときは、ゲームポイント(11点)間近ということもあり、促進ルールは適用されません。また、デュース(10−10以降)のときも、適用されません。

促進ルールになるときは、審判が宣言をします。ラリー中であっても、中断してこれを実行します。この場合は、中断されたラリーのサーバーのサーブから、競技が再開されます。

ですが、双方の合意があれば、最初から促進ルールで試合をすることができます。試合開始時刻が大幅に遅れているときや、実力が拮抗して促進ルールになるのが目に見えているときに、こういった形をとっているのを見たことがあります。

このように、1セットで10分以上が経過し、両者の合計得点が18点未満の場合に、促進ルールが適用されます。

(4)促進ルールで勝つには

卓球の促進ルールで勝つには、攻撃力が必要です。

なぜなら、これまで述べたように、13回打つまでに得点をしなければならないからです。

得点決定力のあるボールが打てなければ、自動的に失点するのが促進ルールです。ましてや相手は守備が得意な場合が多いのですから、なおさら攻撃力が必要となります。

なので、普段は攻撃をあまりしないカットマンの方も、こういった状況を考慮して、攻守バランスよく練習しておくといいです。

13回打つまで、というのは意外とあっと言う間です。試合で感じるプレッシャーは、想像以上に大きいです。これによって、強打をするまでにポロっと凡ミスをしてしまうことも多々あります。精神面も合わせて、しっかり準備しておきましょう。

このように、攻撃力を磨いておくことが、促進ルールでの勝利に必要です。

♣まとめ

今回は、卓球の促進ルールについて解説させていただきましたが、いかがだったでしょうか!?

守備型のカットマンや上手なプレーヤー同士であれば、ラリーがずっと続いてしまうことがあります。そのようなときに試合進行を促す、特別なルールが促進ルールです。

次回は、【ルール】レシーブとは!?〜レシーブで得失点する場合〜を紹介させていただきたいと思います。

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