第3期Σリーグ ファイナル第2節第2試合 振り返り自戦記



●はじめに

こんにちは。るなすぺのカモメです。

 今回は9/11(水)のΣリーグファイナルシーズンの登板を終えて、初めての自戦記です。リーグ戦のファイナルということで、ポイント状況を踏まえた選択とか考えていたことを残しておきたいなと思いました。対戦相手はこちらの方たちです。

上家 えぞひぐまさん  牌のまにまに
対面 ひげくじらさん  Mkingdom
下家 てんぽいんとさん RIDECAT

 Σリーグの登板の時は毎回、記念にこのスクショを残しています。終わった後の牌譜からは見られないシーンなので(笑)  そして、私の出番が来た時のチームポイントはこんな感じ。

ファイナル10戦中3戦終了時点
1位 るなすぺ        123.0pt
2位 牌まに            93.6pt
3位 RIDECAT       21.7pt
4位 Mkingdom    ▲96.3pt

 1試合目にチームメイトのあすにゃむが50000点オーバーのトップを取ってくれて、首位を奪還して迎えた第2試合。牌のまにまにがライバルチームで、席順の上下がどうなるか気にしていましたが、私の上家に。点棒を持たせてしまうと苦しい展開になりそうだなと予想していました。牌まにの親番はできるだけ早く流しておきたい。あとはMkingdomがほぼトップが必須に近い状況だったので親番はだいたい攻めてくるだろうとか、最初に考えていたのはこんなところです。では内容へ。

●東1局

5巡目 南ツモ

 東発の親はえぞひぐまさんですぐに流したいところ。しかし配牌もツモも悪い。とりあえず孤立牌の処理をしていましたが、5巡目の南ツモのところで1回止まりました。ドラが真ん中の5sで1枚も見えておらず、他3人とも真っ直ぐ字牌から切っていて、絵合わせリーチでぶつけてきそうという予想をしていました。そうするとこの手では戦えないなとなり、将来的に危なくなる7mを切って、123の三色と役牌だけ残して、半分形式聴牌狙いのような進行にしました。

9巡目 6pツモ

 ここも6pツモ切り。先手を取るのはだいたい無理で全員に対して危険な6pを先に処理。イメージとしては123の三色と47pのメンツ、そして残った字牌で頭ができた時に僅かに和了があるかなというところです。

14巡目 9mツモ

 対面のひげくじらさん、そして親のえぞひぐまさんから次巡にリーチ。こうなると、ごめんなさいのタイム。でも全員に安全な字牌を切りながら形式聴牌も狙える形にできていたのは良かったですし、5巡目の所で本手が来そう(実際14巡目には他3人が大物手の聴牌)と予測して安全牌を溜め込んで進められてたので、ピントは合っていたなと思いました。
 結果はMkingdomのひげくじらさんの満貫ツモ。えぞひぐまさんの手をかわしつつの親被りだったので悪くない東1局でした。

●南1局

1巡目 3sツモ

 東3局に倍満をツモ和了し、現状牌まにとトップラスという理想的な並び。ここの親はなんとか流したいというところでこの配牌。

1pポン

清一色です。親の下家で鳴いて進められるし、満貫からだから被らせても大きい。

下家の2mポン打4p

 さらに、下家のてんぽいんとさんが2mポン。これは嬉しい仕掛け。私のこの局のテーマはえぞひぐまさんの親を流すことなので、てんぽいんとさんの和了は歓迎です。7p、4pと上家の私の仕掛けに先切りしつつ、鳴きやすい萬子と索子で和了ろうとしているのが伝わってきました。2人でここの親を流そうという考えでした。

上家の9mポン打7m

 2人の仕掛けに対抗して、親のえぞひぐまさんもドラポン。残った役牌は東、南、中。ブラフのこともあるのかなあとか考えていましたが、その後ずっとツモ切りが続いていたので、どちらかというと整っていそうだなと考えていました。

上家の打6p

 ここの6pの鳴き判断が難しかったです。実戦ではスルーしたのですが、1pと4pをポンしていて3pのくっつきがとても弱いので、6pチーして3pと6pの2種類のくっつきにした方がいいのか悩みました。ご意見がある方教えていただけると嬉しいです。

12巡目 2pツモ

 その後2種類とも自分でポンしている14p聴牌残り1枚。下家のてんぽいんとさんの中・東押しがすごかったですね。残った役牌は南だけなので南は止まりそうでした。

てんぽいんとさんの500.1000ツモ

 えぞひぐまさんの親番、しかもドラポンをかわせたのは大きい! てんぽいんとさんが猛プッシュして和了ってくれました。

●南2局

7巡目 4sツモ

 南場の親番でドラ赤の一向聴になって加点したいところ。選択肢は8pか8s。場に見えている枚数では筒子の方が多いですが打8p。やはり下家のてんぽいんとさんが筒子染めの仕掛けていることが大きいです。てんぽいんとさんがここで満貫ツモすると、上位3人の三つ巴にはなりますが、牌まにの1人沈みになり、4着率が一気に高くなります。最後に自分が2着で終わっても十分差は開くと思っていました。なので、てんぽいんとさんの染めには放銃はできないけど、アシストはどんどんしたいくらいに思っていました。

7pツモ切り

 まだ2枚切れの白が余っただけなので7pもツモ切り。どうぞ鳴いてくださいという感じ。

12巡目 6sツモ

 対面のひげくじらさんからリーチが入り、下家のてんぽいんとさんが現物の2p切り。そして、上家のえぞひぐまさんからリーチが入ります。完全安全牌は4sですが…

打赤5p

 下家のてんぽいんとさんに満貫放銃となることも僅かにありますが、どちらかというと前巡の2pは、ひげくじらさんのリーチに対して一発で危険牌を引き、一旦切った現物に感じたので、ロンはダメ!&鳴いてくれ!とお祈り赤5pにしました。

下家の赤5pチー打7s

 よし! 打点は満貫にしてしまいましたが、これで手牌も短くなってかなりリーチに押してくれそうですし、横移動率も上がりそうです。結果は…

えぞひぐまさんの1300.2600ツモ

 そんなうまくも行かないか…と。裏ドラ乗らなかったので、まあ耐えかというところでした。

●南4局

オーラス

 上は親のひげくじらさんで、9000点差につき満貫ツモでトップ。下はえぞひぐまさんとてんぽいんとさんがちょうど同点で席順でえぞひぐまさんが3着目。2着浮上には跳満ツモか満貫直撃が必要で、牌のまにまにとRIDECATのポイント状況から考えるとお互いラス回避最優先になるのかなと予想していました。満貫ツモでトップも見たいですが、現在首位で牌まにより着順は上なのでこのまま終わってもいいという気持ちでした。

対面のひげくじらさんが北対子落としをしたところ

 やばい、、、

親リーチ

 そらそうやろなと。一応メンタンピンの一向聴でしたが、この後の押し引きが難しくなりそうだな感じていました。

上家の打6m

 実戦では6mをチーして、2着確定の聴牌を取ったのですが、実際鳴くべきかスルーすべきだったかは分からないです。

 チーのメリット
・親に素点を積まれず牌まにより着上で終われる。
・現状席順で牌まにが3着目だが、手詰まりで自分に放銃して4着、もしくは親リーチに打つ可能性がある。
・メンタンピンの一向聴だが断么のつく6mが既に2枚見え、この手で満貫ツモを作ることが難しくなり、急所となった6mをチーすることでかなり自分の和了が見込める聴牌になる。

 チーのデメリット
・トップの見える位置から2着確定の和了になる。
・打ち出す5sor8sがリーチに無筋である。また、まだたくさん筋が残っているとはいえ普段より基準の高い(北対子落とし)リーチで、次巡以後も難しい押し引きを迫られそう。
・親リーチに放銃すると3・4着目の標的にされる。
・牌まにからのロン和了以外は牌まに3着のまま終了となる。

 スルーのメリット
・流局なら次局も満貫ツモでトップを狙える。
・下2人が同点のため、自分がこの局に危険を冒さなくても、次局以後でも2着で終われる可能性が高い。
・親の現物の7mを消費せずに済み、安全牌ツモ抽選も受けられる。
・4位のMkingdomには少し素点を積まれてもそこまで問題無い。

 スルーのデメリット
・ほぼ親の一人旅になりそうで、ツモられると素点を削られる。

 思いつく限りで文字にしてみるとスルーの方が良いんじゃないのかな…という感じがしてきました…。分からないです。他にもこういう要素があるよとかありますでしょうか。もしくはそれは考え方としてズレていないか?というのがありますでしょうか。

上家の打6m

 また、チーをして切る牌は5sと8sのどちらが良いのか問題もあります。私は5sにしましたが控室のチームメイトは8s派が多かったです。北対子落としリーチで断么に寄った手だから両無筋を嫌う8sか。愚形聴牌を考えた時に、4sがリーチ前に切られているため、シャンポンやカンチャンは8sの方があるという理由から5sか。私は後者を重く見ました。

最終持ち点

 チーして聴牌を取ってすぐに300.500のツモ和了。首位のところから、牌まにより着上で終わって、36.1pt差を広げることに成功しました。トップを取ったのが4位のMkingdomというのも、並びとしては悪くない結果でした。

●まとめ 

東3局の倍満ツモ

 終わってみれば、対局は8局で終了。全局子どものツモ和了という珍しい半荘でした。リーグ戦ならではのチームポイント状況を考慮に入れた麻雀は、普段することが無いのでとても楽しみにしていました。判断が難しいところが多かったですがやり切れたと思います。
 全体通すと、東3局の倍満ツモが大きかったですね。点数を持ったことで、その後、この人にはアシスト、この人には絞るなどの選択も取れました。やはり点数持っている人が有利なゲームなんだなと実感しました。
 10戦中4戦終わって首位。良い位置にいてるので、さらにリードを広げて優勝したいと思います。最後まで読んでいただきありがとうございます。

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