
セミナー参加者からの難しい質問への対処法
講師経験の浅い人が一番恐れるのが参加者からの難しい質問です。
「自分が答えられない質問が来たらどうしよう?」という不安を持っている人は多いものです。
そういう場合に備えて、あらかじめ、対処法を決めておくことをお勧めします。
自分の専門外であれば、「専門外なので、分かりません」とはっきり言えます。
また、セミナーの内容に関係のないものであれば、「セミナーの内容と関係ないので、分かりません」とはっきり言えます。
問題は、専門分野でセミナーの内容に関することなのに、講師の知識不足や経験不足で答えられない場合です。
「分かりません。」と正直に答えるのが一番です。
知識系セミナーの場合、正解があります。その場しのぎで、適当に答えると、後で必ずバレます。
そうすると、その参加者からの信頼を一気に失います。
ですから、正直に話した上で、「後で調べてご連絡します。」とすれば良いのです。
しっかりとした誠実な対応に好感を持たれますし、信頼度が逆に上がります。
ただし、私ぐらいの経験があると、分からないと断ったうえで「○○だと思う。」「○○だから、関係ないです。」と言えるようになります。
これは本当に自信がある人だけやってください。
一方、コミュニケーションなど正解のないテーマのセミナーの場合、対処法は異なります。
講師が回答する必要はありません。
「あなたはどう思いますか?」と逆に聞き返します。
難しい質問をする人はテーマに対する造詣が深いことが多いです。
自分なりの考えを持っています。
それを聞いてあげると、喜んで披露してくれます。
意見を聞いた後に、「素晴らしい考えですね。」とまとめれば、全員の前で褒められた参加者はいい気分になります。
あるいは、「良い質問ですね。皆さんはどう思いますか?」と会場全体へ問いかけます。
グループディスカッションの題材にしてもいいでしょう。
皆のディスカッションを聞いているうちに、講師の意見は自然とまとまります。
つまり、知識系にしても、非知識系にしても、難しい質問は怖くないのです。
むしろ、自分が成長する一つのチャンスととらえてください。
いいなと思ったら応援しよう!
