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水野くんの「三分半脅迫観念」パート145

せっかくなのでタイトルを旧ブログのそれに戻しました。
ナンバリングもしてあることだし。自主制作のCDにもシリアル入れてたな。

8/19(日)
上野に行く。
藤田嗣治展を観る。作中に猫がめっちゃ出てきた。
象徴的な乳白色の時代はけっこう一部で、最後のほうの宗教画はなんだか解散するバンドのラストアルバムに似た趣があった。藤田の顔がプリントされたTシャツがほしいがない。
付帯してやっていたお弁当展も観る。腹が減ってたまらなくなる。
昼食は"牛の力"でバターと温玉の乗った"白"のほうの牛丼を食べた。マジおすすめ。
アメ横方面のマニアックな服屋でオーチバルのバスケシャツが欲しくなる。我慢した。またいつでも買える。

上野動物園に行った。
美術館に行ったあとなのでゾウとかデカい動物がいい。パンダは観覧に80分の行列。
アイアイは日本では童謡に出てくるが現地では悪魔の使いとされているらしい。わたしは悪魔が好きなので少しばかりの同情を挟みながらアイアイをよく見た。

園内の不忍池のほとりでもう17時近かったし散々歩いたので帰ろうか、というと彼女が地元の黒湯の銭湯に行きたいという。3日前からちょこちょこ調べてたそうだ。
Googleマップで調べて辿り着いた。観光のメッカでも一歩入った下町の住宅街はめちゃくちゃ普通だ。その脇道を入ってさらに脇道を入ったところに"六龍鉱泉"はあった。

お湯はめちゃくちゃよかった。黒湯。ジムの循環式のお風呂とはやっぱ違う。日本の温泉は日本人のこころだ。日本以外の温泉は知らないけど...。
温泉やクラブで英語話者の方に話しかけるのが好きだ。今回話しかけた彼は谷中に30年住んでいるそうだ。日本人はシャイだという話をした。とりわけ銭湯にいた江戸っ子はめちゃくちゃシャイだった。

8/20(月)
紹介状を持って病院に行った。鼠径ヘルニアの手術日程が決まった。
4種の検査を受けたのだけど、大病院の手続きの仕組みは横浜駅かサクラダファミリアかってくらい複雑で込み入っている。
ちょっとジムで運動して夕方4時には疲れ果てて寝た。

8/21(火)
小野美由紀さんの"傷口から人生"を読み終える。
この人はわたしか、ってくらいグサグサ刺さりまくる。いまでもわたしは"未解決な人間"だ。

8/22(水)
正確にはこのエントリを書いている8/23の午前中だけど、姫野カオルコさんの"彼女は頭が悪いから"を読み終えた。
はっきり言って今のわたしのメンタル状態でこの本を手に取ることは自傷を超えて自殺行為に等しかった。それでも買って読み切るしかなかった。その間バイト以外一切外出もしなかった。読中にわたしのKindleは手汗でビシャビシャになった。
著書そのものにも問題があると思うし、フィクションとノンフィクションは混在している。
しかしわたしは書評家ではないし、この本が叩きつけたテーゼの前ではそういったことは問題にはならない。

事件後のネットでの集団ヒステリーの類にははっきり言って最近自分自身に覚えがある。この国のすべての階層の人が抱えている意識の構造に関しても、こんなディストピアみたいな国に誰がしたんだ、と思う。

しかし前者に対して誰が裁判官になろうとしても真実は誰も知らないのだし、後者に関してはいま現在それを堪えて受け止めているわたしたちが原因だと思う。
そしてわたしはただの音楽家なのでこの主張を仕事として発信するだけの勇気はない。

何をして生きていったらいいのかますます分かんないけど、とりあえず希望だけは捨ててはいけない。

うまずたゆまず、頑張ります。

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