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「アレンジャーコミュニティ」を立ち上げて1年が経ったので振り返ってみる

2019年12月19日、アレンジ(編曲)を愛する人のためのコミュニティ「アレンジャーの会」が、設立からちょうど1年を迎えました。

※今年の1月に投稿したnoteで「アレンジャーコミュニティの企画を進めている」と書いていた、まさしくそのコミュニティです。

当初の会員は10名もおらず、ほとんどが知り合いのコミュニティでしたが、現在会員は30人以上に増え、大学サークル1つ分くらいの規模になってきています。

今回は1周年という節目を迎えるにあたり、コミュニティ誕生の経緯やってきたことを振り返ってみます。

コミュニティ誕生の経緯

遡ること、2018年11月10日。

アレンジャー仲間のうめきくんからLINEが来ました。

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※「Slack」とは
世界中で利用されているビジネス向けオンラインチャットツール


2秒後、僕はこう答えました。


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(めっちゃいいと思いました)

そのまま、完全にノリで話が進みます。


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(それにしても僕の返事、適当すぎますね)

SlackのIDは僕の独断で「arrangernokai」に決定。


スクリーンショット 2019-12-18 00.10.29


うめきくんも負けず劣らず適当。ええやん。


その後、お互い仕事や私生活が忙しかったためか、アレンジャーSlackの件は流れてしまいそうだったのですが、1ヶ月後の2018年12月19日にようやく立ち上げることができました。

かくして、アレンジャーコミュニティ「アレンジャーの会」は比較的ぬるっと誕生したのでした。

コミュニティを通して解消したい課題

とはいえ、個人的にはなんとなく始めたつもりはあまりなく、アレンジャー(特に、アカペラ界隈のアレンジャー)を取り巻く次のような課題を幾分か解消できればいいな、と考えていました。

・アレンジにつまづいたときに相談できる相手がいない
・独学で音楽理論を勉強するのは結構大変
・アレンジノウハウを習得しても、共有できる場がない

そのため、立ち上げ当初から、企画のアイディア出しや運営は僕が率先して行っています。

※一応、対外的には「コミュニティマネージャー」というそれっぽい肩書きを名乗っていたりします。「それっぽさ」は大事。笑

最近では企画ごとに先頭に立って取りまとめをしてくれるメンバーが増え、非常に助かっています…!

この場を借りてお礼申し上げます。みんないつもありがとう。

活動内容

アレンジャーの会では、主に以下のような活動をしています。


①オンラインチャット上でのアレンジ談義や情報共有

前述の「Slack」というチャットツールを使い、「いいアレンジとは何か」といった議論や、「この人のアレンジすごい!」といった情報共有を行っています。

※直近だと、「使える耳コピツール」の情報共有が行われていました。

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②毎月の定例会

前述の通り、アレンジャーの会での活動はオンラインが中心なのですが、「月1回でもいいからみんなで集まる場が欲しい」というメンバーの声を受けて始めたのが「定例会」です。

ちょうど部室に集まるような感覚で、貸し会議室に集合し、お互いのアレンジ作品を披露し合う「アレンジ展」企画をやったり、音楽を題材にしたカードゲームで遊んだりしています。



③オンライン読書会

こちらは勉強会に近いのですが、音楽の理論書を一緒に読む会をやっていますです。

大学のゼミのように、1冊の理論書を章ごとに区切り、各章の担当者がその章に書かれている事項をまとめて説明し、他の参加者とともに音声チャットで議論する、という方法を取っています。

現在は「コード理論大全」という、鈍器になりそうな程度には重い理論書を読み進めているところです。表紙がかっこいい(小学生並みの感想)。

※読書会に関する詳細は、読書会担当大臣のヴェルディくんが以下のブログにまとめてくれているので、よろしければこちらもご覧ください。


④アレンジ関連のイベント/ワークショップの実施

ここまで紹介したものは全てコミュニティ内の活動でしたが、最近はその他にも対外的なイベントを行ったり、ゲストの講師をお招きしたワークショップを企画したりしています。

直近では、11月に開催した「#MuseScoreオフ会」、12月に開催する「かくたあおい先生のアレンジワークショップ」などがそれにあたります。

※「MuseScore」とは
アカペラー御用達の楽譜作成ソフト(無料)。このソフトでアレンジデビューするアレンジャーも多い(たぶん)。



特に「#MuseScoreオフ会」の方は、合唱や吹奏楽のアレンジャーの方、MuseScoreでの浄書(楽譜を読みやすい形式に仕上げること)に命を懸けている方など、普段のアカペラ活動では出会えなかった方々と交流することができました。


⑤他団体とのコラボ企画

そして、2019年12月現在は、歌わないアカペラサークル「ACAPPELLER.JP」と共同で「#アカペラアドベントカレンダー」という企画を実施しています。

【アドベントカレンダーとは】
12月1日から25日までクリスマスのカウントダウンに合わせて開けていく伝統的なお菓子をモチーフに、いろいろなテーマで参加者が順番に記事を書くと言う企画です。
出典:cmblog

つまり、「アカペラに関わること」にテーマを限定してアドベントカレンダーをやろう!というのが、「#アカペラアドベントカレンダー」です。

すでに何人もの方々が、様々なテーマでアカペラに関わる記事を書いてくださっています。

アレンジャーの会メンバーからも参加者がいるので、ぜひ下記のカレンダーページよりチェックしてみてください!


やってみてよかったこと

ここまでとりとめもなく書いてしまいましたが、最後にこの1年を振り返って、やってみてよかったことを書いてみます。

①アレンジャー仲間が増えた

そりゃそうだという話なのですが、参加者をアレンジャーに限定したコミュニティのため、新しいメンバーとも比較的打ち解けやすく、アレンジャー仲間が増えました。

自分がアレンジする中での疑問や、おすすめの本について気軽に質問・相談できる相手が増えたので、とても助かっています。

②アレンジについて学んだり、情報収集する習慣ができた

アレンジャーの会のSlackには「おしゃべりチャンネル」「作品投稿チャンネル」など、様々なチャンネル(LINEグループ的なもの)があります。最近だと、美味しい飲食店を紹介する「グルメチャンネル」もできました。笑

一方で、こういったチャンネルを作っても、コミュニケーションの場として機能するまでには一定の労力と時間がかかります。

そのため立ち上げ間もない頃は、積極的に「情報共有チャンネル」で自分が見つけたアレンジに関する情報をシェアすることを心がけていました。

音楽理論をわかりやすく解決している動画やブログの情報、時には突拍子もないアレンジをしている方のツイートなど、「誰かの役に立ちそうだな」「ためにはならないけど、みんな面白がってくれそうだな」と思ったものを見つけてはチャンネルに投下していました。

その結果、SNSを見たりネットサーフィンする際に自然と「アレンジ関係の情報」を探し、ついでにそこから学ぶ習慣がついたように思います。

③ふと思いついたアイディアを形にしやすくなった

僕は普段から、何気ないときにアイディアが降ってくる体質(?)なのですが、これまでは降ってきたアイディアをそのまま流してしまうことが多々ありました。

しかし、アレンジャーの会を立ち上げてからは、アイディアが降ってきたらまず「アレンジャーの会の企画としてできないか」を考えるようになりました。

前述の「#MuseScoreオフ会」や、「#アカペラアドベントカレンダー」も、降ってきたアイディアから形にできたものだったりします。(もちろんそれらはアレンジャーの会のメンバーの協力があってこそ成立したものなので、やっぱり仲間の存在ってありがたいなあ、と思うのでした。)

そして、先日「ジングルベル」を課題曲として行った「アレンジ展」企画では、前々から考えていた「誰でも知っている曲をaiko風にアレンジしてみる」というアイディアを形にすることができ、Twitterに投稿してみたところたくさんの反響をいただきました。わーい。


今後やっていきたいこと

あえて「よくなかったこと」とは書かないのですが…アレンジャーの会にはまだまだ課題がたくさんあると感じています。

①自分が介在しなくてもコミュニティが回るようにする

やはり現状、自分がいないとコミュニティが回らない部分があると感じています。これはメンバーが悪いというわけではなく、何でもかんでも僕が一人で抱えてしまいがち、ということが原因です。

そのため、今後は自分がいまやっていることをどうやったら他のメンバーにお願いできるか、「やりたい」と思ってもらえるかを模索しながら運営していきたいと思います。

同時に、メンバーの「やりたい」を形にするためのサポートもやっていきたいです。

②アクティブなメンバーを増やす

現状、アレンジャーの会には30名以上のメンバーが在籍しているのですが、Slackでのコミュニケーションや各企画に参加してくれているアクティブな会員は10名程度です。

もちろん、無料のコミュニティではあるため、「参加しなくても遠巻きに見ているだけでもいいか」となってしまうのは否めないのですが、あえて厳しい言い方をするならば「参加するだけの価値を提供できていない」のだと思います。

どうすればアクティブなメンバーが増えるかは現状あまりイメージできていませんが、まずは僕自身が、書籍などで本格的にコミュニティ運営を学ぶ必要があるのかなと感じています。(おすすめの書籍があれば教えてください)

③アカペラアレンジャー以外のメンバーを増やす

僕自身がアカペラのアレンジャーであるため、アレンジャーの会のメンバーはアカペラアレンジャーが非常に多いです。一方で、アカペラアレンジに全く触れたことのないメンバーも数人います。

こうなった背景には、「アカペラアレンジャー限定のコミュニティにしたくない」という立ち上げ当初の僕の想いがあります。

アカペラ番組の代名詞「ハモネプ」の復活や、アメリカのプロアカペラグループ「Pentatonix」の活躍などで「アカペラ」の認知度は向上してきているとは思いますが、まだまだアカペラの曲を聴いたり、アカペラライブに足を運んだりする人の多くは、「アカペラをやっている人々」であると感じています。

「アカペラ=内輪だけで楽しんでいる音楽シーン」などと極端な言い方をするつもりはありませんが、価値あることをやっているのに他の音楽界隈の人々に認知してもらえない、というのはもったいないと思うんです。

だからこそ、この「アレンジャーの会」では、アカペラアレンジャー以外の方も巻き込むことで、「アレンジ」を通じてアカペラについて知ってもらったり、逆に我々アカペラアレンジャーが「アカペラ以外のアレンジ」に触れたりできる場を作っていきたいと考えています。(このままだと僕の自分語りになりそうなので、それはまた別の機会に)

はい、ここからは宣伝です。笑

長文にもかかわらず、ここまで読んでくださりありがとうございます!

今回のnoteがきっかけで「アレンジャーの会」の活動に興味を持っていただいた方は、TwitterアカウントよりDMをいただくか、下記のアドレスまでご連絡をいただけると嬉しいです。追って入会のご案内をいたします。

arrangernokai@gmail.com

※もちろん、「一度定例会や読書会を見学してみたい!」という方も大歓迎です!!

入会費や会員費などは一切いただいておらず、基本ゆるめのコミュニティなので、面白そうだなーと思っていただけたならぜひ参加してほしいですし、なんか違うなーと感じられたらまたの機会に、くらいに考えております。

(個人的には、一緒にコミュニティ運営に関わってくださる方をお待ちしています!やりたいことがいっぱいあるのですが、僕のキャパが追いついていないため。泣)

というわけで、これからも「アレンジャーの会」をよろしくお願いいたします!



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