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いきおいで起業してから1年経って思うこと

はじめまして。komham(コムハム)で代表をしている西山です。
微生物で生ゴミを高速処理する技術を提供している、本日でようやく2期目の微生物テクノロジースタートアップです。拠点は、札幌に置いています。

みなさんから排出される生ゴミは、ほとんど燃やされたり、埋め立てたりして処理されていますが、環境負荷が大きいため、環境にやさしく処理できる技術への代替えが求められています。
そんな既存処理方法の代替えとなる可能性があるのがkomhamです。(自称)
早食いや大食いが得意な微生物を集めスクラムを組ませて、電力を使わず環境に配慮して処理できる技術をつくり/販売している会社です。

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バイオテックスタートアップのほとんどは、「大学発」であったり、創業者が長年続けてきた研究を事業化するケースが多いですが、私はまったく畑違いのクリエイティブの領域、職種/専門はPRから、いきおいで起業しました。

とてもお世話になったクリエイティブファームPARTYで、所属している間に仮想通貨を使って個人の価値を売買するサービスVALUに関わらせてもらったことがキッカケで、スタートアップの楽しさ・泥臭さが病みつきになり、現在に至ります。(とってもざっくり。)

noteでは、
・なぜ微生物テクノロジーなのか(本記事です!)
・地方(札幌)でスタートアップをやってみて思うこと
・技術継承する難しさについて
・技術開発について
・PRの事業影響度について
などなど、ゆるーく不定期に発信していこうと思っています。

微生物テクノロジーに行き着くまで

PRでキャリアを歩んでいく中で、数年前から経営に介入させてもらう場面が増えていました。事業の内情を知れば知るほど、ブランディングで側を整えることだけでは満足できなくなり「自分だったらどうするかな?どんな事業をやりたいかな?」と考えるようになりました。

決して経営エリートなキャリアを歩んでいない私が会社を経営するなら、

・社会的意義のある事業であること
・スタートアップ企業の参入が少ない業種で、スタートアップとして経営することで更なるグロースが見込めること
・ファクトを整え清く正しく情報を拡げることが、事業のグロースに紐づいていること
・クリエイティブが介入していない領域で、介入させることでマスの市場を狙える可能性があること

そんな回答に行き着いた時に、上記すべてを満たしているけど、事業運営にくすぶっている身近な人を思い出しました。父です。

「菌」を売る父

お父さんが突然「菌」をつくり売り始めたら、みなさんだったらどう思いますか?
私は「お父さん誰かに騙されてるのかな。。家計が心配…!」と思っていました。ちなみに、わりと最近まで思っていました。

そして、ちょうど「何か自分で事業をやってみようかなー」と思っていたタイミングで、そんな「怪しい菌」を「興味」に変換してくれたキッカケがありました。大手食肉加工メーカーの技術導入です。

娘でも怪しいと思う「菌」
科学的根拠は何もない「菌」

をなぜ大手が買うのか。
突然興味が沸き、初めて父に事業内容について詳細を聞くことになります。

会社は継がず、技術がほしい

私:「事業継ぎたいって言ったらどう思う?」
父:「いいよーお父さんも歳だし引き継いでもらえる人探さないと、とちょうど〇〇さん(事業パートナー)と話してたんだ」

あら、あっさり。
ここまではとんとん拍子に進みました。ここまでは…!

事業を継承する上で、私が絶対に譲れなかったことが、父の会社を継ぐのではなく、別法人をつくり、株主に親族を入れず、事業or/and技術だけを買取るということでした。

ここにこだわった理由は「なぜか分からないがオイシイ秘蔵酒(菌)を作り、おいしいと思ってくれる人に売る」スモールビジネスから、「なぜオイシイか科学的根拠を導き出し、誰もが安全に安定したサービスを運用できるブランド日本酒(菌)」へ昇華させることが事業グロースにマストだと思ったからです。
時にはこれまで父が信じてきたことをバッサリ切り捨てないといけないことも多い中、私が主体で経営をできる環境を整える必要性を感じていました。

ただ、「事業を買取り別会社として運営する」ということを、地方で自営業を粛々とやってきた父とパートナーさんに理解してもらうことは、とっても骨が折れました。(詳細を書ける時は来ないと思うので、お会いすることがあったら聞いてください。)

結論どうなったかというと、無事(?) 技術を継承できることになり現在に至ります。

そんなこんなで、この1年、奇跡的に研究職の雇用もでき、一歩進んでは0.7歩下りながら「なぜkomhamはすごいのか」エビデンスを導き出している真っ只中です。3月に自社ラボも開設予定です!

ちなみに、現時点でどこまで分かったかといいますと、
これまで、とある牧場でしか取れない牧草が処理性能のキーだと信じて製造されていましたが、牧草ではない、別のところだった。というところまでわかっています。
特製カレーの隠し味はケチャップだと思っていたけど、調べてみたら、当たり前に入れていた醤油だったみたいな話です。

そんな牧草がキーだと信じて疑わなかった時に取材いただいた記事を最後に貼っておきますー(※ OGPのおじさんは父ではありません。)

二期目となる今年は、性能のさらなる安定化を目指すため、雑味を削いだ淡麗komhamへアップデートさせる研究を進めていきます。

事業についてご興味持っていただけた方は、ぜひお気軽にご連絡いただけますと幸いです。本導入までいかなくとも、テストや協業なども大歓迎です!

問合せ先
hi@komham.jp
https://www.facebook.com/suno.nishiyama/

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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