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「推しの子」1期:ストーリーが衝撃的に面白いアニメ
*2023/5/27作成
この4月から「推しの子」というアニメが放送されてるんですが。
このアニメ、ぼくがこれまで見てきた中で、一番衝撃的で、ストーリーが面白いんじゃないかな?と感動してます。
ここ何話分か続けて、感動で体がブルっと震えてしまうシーンがあったり、エンディングのイントロがかかるタイミングで泣いてました。
アイドルや恋愛リアリティショーの裏事情とか、ネット上の罪の意識のない悪口とか、当事者たちの意に反したSNSの炎上とか。
芸能の世界を中心に、今風で深刻なテーマを扱っていて。
それらについて、結構リアリティのある、説得力のある描写がされてるところも面白いんですよね。
ぼく的には、周囲からのプレッシャーに追い詰められて、無理をして下手を打ってしまって、SNSで炎上してしまって自殺しようとした女の子を。
主人公のアクア君が歩道橋で救ってあげるシーンは、結末は分かってるのに何回見ても泣いちゃいます。
それは、歩道橋から見た車のライトを魂の灯かりのように見せる、美しい演出もさることながら。
そして、その時に始まるエンディング曲の寂しげなイントロの、シーンとのマッチング度合いもさることながら。
その女子が、自分のスペックに合わない恋愛リアリティショーの収録現場で。
周囲の期待に応えようと真面目に懸命にもがいていて。
それなのに意図しない方向に結果が出てしまって、最後はエネルギーが切れてしまう姿が・・。
6年前、証券会社のシステムに係る内部監査の仕事に中途採用で挑戦するもうまくできず。
そのうちに、定年して給与テーブルが下がったけれどもぼくよりもスキルのあるベテランのおじさんに、全く正しい言葉で「高い給料分働けよ」的なことを言われたときの自分と、重なるからだと思います。
その時の自分に思いついてできることはやったけれども認められず、万策尽きて、どこにも行けなくなった感覚が、分かるな~泣けるな~と。
(自殺を考えたことはないですが・・)
第1話はストーリー全体から見ると前日譚のパートにあたり、3話分1時間半あるのはしんどく感じるかもしれませんが。
そのパートはそのパートで、ずしりと重く響いて、がっつり余韻が残るストーリーになってて。
それ以降の本編は、リアリティ感のある芸能界の描写とともに、密度の濃いストーリーが展開していきます。
YOASOBIの「アイドル」というオープニング曲は、「自身最速となる公開わずか36日で1億再生を突破」したらしく。
この曲もフルで聞くとよくできてて、ayaseという人の才能に脱帽するばかりですが。
ぼく的には、今回初めて聴いた女王蜂というグループの「メフィスト」というエンディング曲に、”耳がクギ付け”になりました。
ボーカルのアヴちゃんって、見た目のインパクトは知ってたけど、曲は聴いたことがなくて。
サビの部分のこんな裏声の使い方があるの?って、今ではヤミツキです。
まだ第7話までしか見てませんが。
この作品は、アニメという形態に興味がない人でも、ストーリーの部分で十分に楽しめるんじゃあないかなと。
ちょっと自由時間が持てるようなら、きっとamazon primeとかでやってると思うので、おススメです。
ぼくは、もう一度これまでのアニメを通しで見た後で、原作のマンガをまとめ買いしてみようかなあと思ってます。
<見出し画像につき>
有馬かな役の声優さんは、「ハンターハンター」のゴンの役を担当していた潘めぐみさんで、この人の演技が実にうまい!と感じてます。
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