私の 不妊治療 に対する2つの思い込みとお金の話
この記事では、生理不順を理由に不妊治療を受けた私が、治療前に持っていたふたつの思い込みについて書いています。
この思い込みがなければもうちょっと早く始められてたかな…と感じているので、今なんとなく不妊治療が頭に思い浮かび始めている方に参考となる記事になるといいなと思っています。
不妊治療の思い込みと、実際にかかった費用全額・詳細について書かれており、ほぼ無料で読むことができます。
実際にかかった費用の詳細(処方概要・金額・時期)、どのくらいで不妊治療を終えたか、については有料にしておりますが、それ以外は無料で読めます。
不妊治療を受ける上での心理的不安
私は不妊治療するにあたりいくつかの思い込みの壁があった。
実際治療を初めて見て勘違いしていた部分や、現在は国からの支援もあって解決できる部分もあるので、同じ状況の方に参考になればと思ってこの記事を書いている。
わたしのふたつの思い込みはこれ
①不妊治療はとりあえず1年経ってから
②不妊治療は辛そう
①不妊治療はとりあえず1年経ってから
一般に、不妊とは「一年以上妊娠しない」ことを意味する。
Googleで「不妊 30代」と検索すると「30代前半で1年以内に妊娠する確率は80%」という数字が出てくる。
わたしは、この定義と数字を見て、心に少し余裕が生まれてしまった。
「(不妊治療を始めるまで)とりあえず一年待ってみるかー」「80%は不妊じゃないしなー」という気持ちになってしまった。
結果的に、私は不妊、と言われる20%の人間になってしまったのだ。
ピルをやめても、病院で勧められた漢方薬を飲んでみても、生理は来なかったし、そもそも学生時代からずっと生理不順だったし、頭の片隅に「私は不妊なのでは...?」という思いはいつもあった。
でもそこに焦点をあてるたびに「まだ一年たってないし・・・」という思いがあって、すぐに目を逸らしてしまっていた。
私はこれからの働き方のこと・ライフプランも考えて、半年くらい経った頃から「これは悠長に待てぬ」と思い、一年待たずに不妊治療に動き始めることができたけど、これがなかったらダラダラと自然な妊活を続けていたかもしれない。
もし今同じ気持ちの人がいたら、
自分が不妊かどうか関係なく、ライフプランをざっくりたててみるといいかもしれない。「妊娠するまで1年待ってみる」ではなくて、自分のライフプランから逆算して考えると後悔なく動ける。
私はざっくりこんなことを考えながらライフプランを立てて、上司にも宣言していた。
・30歳までに子どもを産みたい
(特に理由はない、先輩を見ていてなんとなく)
・だから29歳には妊娠している
・だから28歳には大きな仕事をもらって成果を残している
(その方が出産後仕事に戻りやすそうだから)
ダラダラしているうちに私の計画は一年後ろに倒れたが、自分の指標があったこと、周りに宣言して引くに引けない状況にしたこともあって妊活に踏み切ることができた。
②不妊治療は辛そう
もう一つの壁は、不妊治療による自分の物理的(痛み)/精神的/金銭的負担のこと。
テレビなどで取り上げられる不妊治療のイメージは「痛い」「たくさんお金かかる」「時間がかかる」「どんどん精神削られる」だった。
ドキュメンタリー的な番組では、テレビ的なストーリー設計もあってからパートナーとの喧嘩もあったり...
とにかく「万事辛そう」という印象が強かった。
だが、実際やってみると、想像よりは精神的に楽な治療が多かった。(私の場合)
まず痛みなどの物理的苦痛について
私の場合は、漢方を飲む、など比較的簡易で痛くない治療から入ったし、その後の排卵促進剤の注射は少し痛かったけど、想像していたほどのものではなかった。
程度で言えばコロナのワクチン(筋肉注射)と同じくらいだと思う。
また精神的な部分に関しても、私の場合は正直ほとんど感じなかった。
そもそも不妊治療は明確にステージ分けされ、この治療がダメなら次はこれ、その次はこれ。ここまでで妊娠する可能性はoo%
と、この先自分に起きることを、非常に明確に説明してもらえた。
なので、「ここまで続けてダメだったら自分で妊娠するのは諦めよう」というゴールを作っておくことができたし、これはとても良い精神安定剤になった。
(蛇足として、もし治療が全てうまくいかず諦めた時は、里親・養子を考えていて、その制度についても調べまくっていた。)
金銭的な不安について
私は初回のタイミング法で、妊娠することができたので、かかった金額は3万円前後
現在は不妊治療に対する保険も効くようになり、金銭面でもサポートがある。
令和4年4月から、不妊治療に対してまだ議論されている部分があるものの、両親の精子・卵子を使う治療までは保険適用としてカバーされている。
全体を通して、不妊科クリニックの先生が理路整然と仕組みを話してくれ、「また気を病む時ではないですよ。まずはやってみましょう。」と背中を押してくれたので、
夫にもちゃんと自分の言葉で冷静に話すことができたし、仕組みを理解した夫もスムーズに受け入れることができた。信頼できる先生に出会えたことも幸運だっただろう。
もちろん不妊治療で全ての人がハッピーになれる訳ではない。
ただハードルを上げすぎて、「子どもを望むこと」自体を諦めることになってしまうのは良くないな、と私は思っている。
より正確な情報は厚生労働省が漫画形式で説明しているものもあるのでみてもらいたい。もちろん妊活は不安要素もあるし、それも含めしっかりと書かれている。
私の不妊治療にかかったお金
金銭的なことも少し書いたので、参考程度に、私が行った不妊治療についてのお金事情についても最後に記しておく。
不妊治療にかかった総額は37,077円。
風疹のチェック、精子のチェック、漢方、排卵誘発剤、タイミング法(1回)、もろもろ一年弱くらいかけて行った金額だ。今は保険も効くのでもう少し安くなるかも。
以下有料部分には、いつ頃どのくらいのお金を何に対して払ったかのメモ(画像)を添付している。
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