フリーランスの開業(開業届の控え)
電子申請した開業届の控えの入手方法について。
今回は電子申請で開業届を提出した場合についてです。屋号付き銀行口座を開設するために開業届の控えが必要…となった出来事を振り返りながら、紙の書類を入手した部分までを書いていきます。
開業届の控えになるもの
「受信通知」(ブラウザの画面を印刷)と
「申請データ」(PDFデータをダウンロードして印刷)です。
この2点はe-Taxにログインして入手できます。
書面で提出した場合には申告書等の控えに収受日付印がありますが、電子申告の場合どうなりますか。
電子申告の場合は、書面で提出した場合のように申告書等の控えはありませんが、申告等データの送信後にメッセージボックスに格納される「受信通知」により、申告等データが税務署に到達したこと等を確認することができます。
e-Taxのログインに用意するもの
・PC
・マイナンバーカード
・マイナンバーカードの読み取り機器
開業届を電子申請していたら、その時のものでe-Taxにもログインできます。
e-Taxの利用者識別番号・暗証番号でもログインはできますが、開業届の控えが表示できず、ダウンロードもできません。
(画像は表示のロックがかかっているデータに鍵マークのアイコンがついている様子)
e-Taxには、マイナンバーカードでログインしましょう。
受信通知の入手方法
e-Taxソフト(web版)にアクセスします。MacではSafariでの利用が推奨されていますが、Chromeでもいけました。
メインメニュー>ログイン>マイナンバーカードでログイン(マイナンバーカードを、スマホかICカードリーダーで読み取ります)。
「送信結果・お知らせ」を選択します。
メッセージボックス一覧という項目がありますので、操作に進む、を選択。
「個人事業の開業・廃業等届出」を選択します。
受付通知という見出しの下に「送信されたデータを受け付けました。」と出ていると思います。この画面を印刷します。
Command(⌘)+Pで印刷ダイアログを開き、PDFで保存します。
申請データの入手方法
受信データ(XML)と書いてある下のボタン「帳簿表示」をクリック。
「個人事業の開業・廃業等届出書」の選択にチェックを入れ、帳簿表示ボタンをクリック。PDFデータが表示されます。
帳票イメージの表示というタイトルで確認が出ますので「はい」を選択。
個人番号印刷設定というタイトルの確認があります。
・「個人番号」を印刷しない。を選択
・印刷時に都度表示する。を選択
最後にOKを選択。
PDFの制作が完了しました。と出たらOKです。保存をクリックしましょう。
保存ではなく帳簿表示を選ぶのもありです。ブラウザのダウンロードボタンをクリックするか、Command(⌘)+Pで印刷ダイアログからでもPDF保存ができます。
こんな書類として保存されます。
コンビニでPDFを印刷
自宅にプリンタがない場合に向けて、コンビニのネットプリントサービスについて触れておきます。
コンビニのプリントサービスは2種類あります。
ネットプリント(セブンイレブンのみ)
ネットワークプリントサービス(ファミマ、ポプラグループ、ローソン)
最寄りのコンビニや、口座開設する銀行の近くにあるコンビニで利用できる方を選ぶと良いかもしれません。私はネットワークプリントサービスを使いました。
ネットワークプリントサービスでは、タッチパネルで文字入力をせず、スマホを使ってQRコードでログインできます。タッチパネル操作が減り、手間がなくて便利です。(会員登録と、スマホアプリのダウンロードが必要です)
まとめ
電子申請で開業届を提出した場合も、紙での提出を求められる場面に遭遇します。電子申請の受付通知と申請データの2点が、開業届の控えの代わりになります。
今回の方法で印刷したものは再度e-Taxからダウンロードできるので、用が済んだらシュレッダーをかけるなどして処分することができ、ペーパーレスを実現できます。これが電子申請のメリットだなと感じています。
今は色々な手続きが電子申請で行えるようになっていて、とても便利でありがたいですね。
おまけ:受信通知には保存期間がある
メッセージボックスにある受信通知には、1,900日間(約5年間)の保存期間があります。
受信通知及び申告に関するお知らせについては、メッセージボックスに格納された日から120日を経過すると「メッセージボックス(過去分)」画面に移され、格納されてから1,900日間(約5年間)を経過すると既読・未読に関わらず削除することとしています。
(引用元:受信通知の保存期間はどれくらいですか。)
約5年で消えてしまいますが、5年続いている副業であれば、その間の確定申告の履歴が開業・営業していることの証明になるのではないかと思います。
実際に、三菱UFJ銀行で屋号付き口座の開設に必要な書類として、税務署収受印付の確定申告書(原本)が挙げられています。
屋号付き口座の開設に必要な書類
上記の書類に加えて、以下のいずれか1点をご準備ください(屋号付で営業を行っていることを確認できるものに限ります)。
国税または地方税の領収書または納税証明書(原本)
社会保険料の領収書(原本)
商号登記簿謄本(原本)
事務所の賃貸契約書(コピー可)
公共料金の領収書(原本)
税務署収受印付の確定申告書(原本) など
(引用元:口座開設時の本人確認書類)
屋号で営業を行なっていると、色々な書類が出てきてそれが証明になるのだと思いますが、開業したばかりだと公的な書類としては開業届の控えが頼りです。
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