山本メディカルクリニック、5つの約束。
当院は、利用される患者さんに、真に役に立つ医療機関であることを目指しています。自らを磨き続け、患者さんへの役割を果たすこと。その役割を通じて、医療という社会のひとつの側面から、より豊かな社会を創造することを目指しています。通院される患者さんはもちろん、そのご家族や、大切な方々にやさしい、社会にやさしい、無理なく続けられる医療を実践したい。そのために日々努力しています。
・社会全体にとって良い医療を実践すること
三方良し、って、ご存知でしょうか?
売り手に良し、買い手に良し、世間に良し、それでこそ商売だ、という考えです。
私の知人がご自身の会社を起業された際、それを進め、「五方良し」を理念とする、とおっしゃっていました。
自分、お客さん、会社、業界、社会全体にとって良い選択をしよう、という考えです。
わたしは医師として、この考えにとても共感します。我が国には素晴らしい医療システムがある一方、高齢社会を迎え、大きな問題点も抱えつつあります。
ただ診察し、薬を処方するだけではない、私たちにとっても、いらっしゃる患者さんにとっても、当院、医療業界、社会全体にとっても、良い選択をする、そんな診療所になりたいと思っています。
・役に立つ説明を受けられること
病院にかかって、医者の説明を聞くことはよくあることです。でも、医者の説明って、わかりにくいですよね。
「難しいことはわからないから、先生に任せます。」大学病院で患者さんと話をしていたとき、何度も、患者さんからそう言われました。
からだのこと。内臓のこと。心のこと。その仕組みとかかわり。治療の方法、良いところと悪いところ。これらの全てを、短い外来の時間で、すべてお話することは、確かに難しいです。
インフォームドコンセントと言って、医療者は患者さんに、いろいろなことを説明した上で同意を得る義務があります。もちろん私もお話します。時間があれば、全てを細かくお話したい。でも現実にはそれが難しい。診療所に行って診察に2時間かかったら、生活が成り立たないでしょう。
また、なぜ、医者の話はわからないのか。それは、医療の話が難しいから、だけではありません。
いろいろな話を、ただ単に羅列していく。多くの医者の話し方が、そうだからです。
説明義務とは、そうして果たすものではないと思っています。
患者さんにとって何が大切で、どう生活が変わるのか。やりたいことは何か。変えたくないものは何か。
それが明らかになることが、一番大切なのではないでしょうか?
それはまさに、車の細かい部品やメカニズムを知らなくても、車を運転し、便利に生活するように。スマホの細かい部品や設計のことを知らなくても、便利に生活できるように。
医療に関するすべての情報を理解するのは難しくても、自分の生き方を決める、それにかかわる大切なところを聞き取り、それに対して正しく情報提供します。
患者さんの生活にとって、一番大切なものは何かを、一緒に考えていく。
私はこれまで、それを大切に診療してきましたし、これからもそれを一番大切にしたいと思っています。
・科学に基づいた医療を実践すること
私は循環器内科医(心臓や血管の病気を専門に扱う内科医)として、長く患者さんに接してきました。またそれ以上に、内科医として、心臓、血管の病気だけにかかわらず、患者さんが困っていることを解決できるよう、勉強を重ねてきました。
世の中にはたくさんの薬があります。一口に血圧の薬といっても、糖尿の薬といっても、何種類もあります。
私の薬と、あの人の飲んでいる薬は違う。なんでなの?高い薬を飲ませようとしているんじゃないの?
雑誌で、「本当は危ない薬」ってやっていたけど、私のは大丈夫かしら。
薬って、一度飲み始めると、もうやめられないんでしょう?
薬を飲む、飲まないに限らず、医療とは息の長いお付き合いですから、安心して治療を受けたいですよね。
私たちの出す薬、「様子をみて良いでしょう」には、理由があります。それはこれまで、私たち内科医や、私たちの先輩たちが脈々と作り上げてきた、「エビデンス」という、科学的根拠です。
なんのために薬を飲むのか、目的が何で、薬を飲むことでそれが達成できるのか。科学的根拠をもとにそれを共有し、じゃあこの薬は飲みましょう。これは様子をみましょう。運動することで体を変えてみましょう。食事のとりかたを変えてみませんか?など、提案します。
「そろそろ年だし、この薬飲んでおきなさいよ。」ではない、目的意識を持った医療を、ともに作っていきたいと思います。
・みんなで作る診療所であること
病院、医院って、ないと困るけど、いろいろな不便もあります。例えば、待ち時間が長いとか、なんとなく居心地が悪いとか。
私も、自分で医院を運営していると、ほんとうは患者さんが不便に思っているのに、知らず知らずのうちに、当たり前と思っていることもあるかもしれません。
でも、診療所は、使う人のため、働く人のために、最大限の便利、安心を追及するべきだと思っています。
私たちも、ここはこうした方がいいんじゃないか、こうするとより便利じゃないか?と、あれこれ話し合いながら改善していきます。
でも、ほんとうに患者さんたちのために、最良の診療所であるためには、患者さんたちの意見を聞くのが一番なのではないでしょうか。
だから、どんどん教えてください。ここはこうして欲しい。こうすると便利。
当たり前に思っているけど、思わぬところから、「ここは、こうしたらもっと便利で良くなるね!」ということが出てくるかもしれません。
・スタッフが安心して働ける環境であること
子育てをしていても、介護をしていても、安心して働きたい。当院は、その気持ちも応援したいと思っています。
代表の山本も、子ども2人の子育てをしながら働く子育て世代です。
私にとって仕事はとても大切なものです。
ですが、私は仕事だけでなく家族や、大切にするものがあってこそ、充実した生活が送れると信じています。
当院で働いていただくスタッフの方には、仕事と、それ以外に大切にするものを、等しく大切に思ってほしい。周りに気を遣って、休みたいと言えないような職場には、絶対にしたくない。
プロ意識を持って働いてほしい。
生活が変わり、私たちと一緒に働けなくなった時に、別の場所でも輝けるように、新たな技術や知識を得てほしい。
そのための環境づくりには、努力を惜しみません。
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