聴神経腫瘍になって③ 治療方針が決まった。
こんにちは。山本メディカルクリニックの山本です。
今回は、脳神経外科を受診した話です。
聴神経腫瘍は、脳神経の病気のなかでは割と珍しい病気で、聴神経腫瘍を専門に取り扱っているお医者さんはそれほど多くありません。東京では、日本医科大学と東京医科大学が、比較的経験があるようでした。(山本の私見です。間違っていたらすみません。)
さっそく、外来を予約し、専門の先生の外来にかかりました。専門の先生の見立てと意見を伺います。
聴神経腫瘍は、基本的に良性腫瘍なので、様子を見て勝手に治るものではありません。そのため、取るか、様子を見るか。どちらかを選ぶことになります。つまり、①経過をみる(タイミングを見て治療する)②手術で取る ③放射線治療(ガンマナイフ)で治療する。の、どれかで治療することになります。
まあ、治療は楽なことに越したことはないですから、素人考えでは、放射線治療が良いかなー、と思っていました。頭を開けて手術しないですみますから。
しかし、専門の先生からすすめられた治療法は、手術でした。
「私なら、手術しますよ。」
と、言ってくださったので、手術をすることにしました。
あくまでも自分の場合ですが、手術をすすめられたのには、①年齢などから手術のリスクが高くないこと ②放射線治療には、長期的な効果がよくわかっていないこと ③腫瘍が骨に囲まれた場所にあり、放射線治療後に腫瘍がむくんで大きくなることがあるので、むくんだ腫瘍が神経を圧迫すると、症状が悪化する可能性があること などの理由がありました。
と言うわけで、1回、脳外科の受診をした後、私は生まれて初めて、全身麻酔を経験し、頭の手術をすることになったのでした。予定は早速、2022年1月の中旬に決まりました。
やっぱりここでも、まだ実感がない、というのが正直な感じでした。「あー、手術するのか」、と言う感じ。自分では無い誰かの物語を聞いているかのような感じでした。
繰り返し申し上げておきますが、今回の治療方針は、私の場合はこうした、と言うことに過ぎません。今回感じたのは、脳腫瘍の治療方針は、人によってかなり違うと思います。そのため、私が個人的に脳腫瘍の治療に対して、手術をお勧めしていると言うわけではありませんので、ご承知おきください。