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【MD_Season20】マスター1【クシャトリラ】

割引あり

はじめに

 今日はオーシマです。2023年8月10日に実装された【クシャトリラ】に関して、実際に使用した感想と考察を踏まえて記事にします。
 今回の実装ではティアラメンツの際とは異なり、クシャトリラカードが全て実装されておらず、純構築では正直パワー不足を感じる内容になっています。
 個人的には【ティアラメンツ】の強化とカードが揃った状態での【クシャトリラ】を楽しみにしていたので、今回の中途半端な追加は少し残念でした。
 とはいえ、現状でも【クシャトリラ】が個性的なギミックを持っていること自体は変わらず、独自の勝ち方ができる新しいデッキタイプとして楽しめるポテンシャルはあると感じました。

 例によって、以下の記事本文では一般的と思える範囲で俗称や略称を用いて記述します。
 デッキリストと展開例は記事の最後におまけとして、有料部分に記述します。

戦績

2023年8月11日、マスター1到達直後のもの

現在ランクはマスター1
マスター5から現在のデッキを使用
最大連勝数:8連勝
先行勝率:約8割
後攻勝率:約6割

デッキの特徴

 【クシャトリラ】というデッキについて、一言でざっくりと表現するなら「殴れる神碑」といった具合だと私は感じました。
 【クシャトリラ】は「ビートダウン」「盤面封鎖」「デッキ破壊」と3パターンの勝ち筋をメインギミックで有しています。
 引いたカードや盤面の状況と相手のデッキタイプによって、どのプランで勝ちを狙うのかを試合の中で切り替えられるのが純構築の強みであると私は考えています。

 正直言って、現在のカードプールでは【P.U.N.K】や【天威勇者】などの既存の展開系デッキに、レベル7を展開するギミックとしてタッチさせる方がデッキのパワーとしては高いと思います。

 それでも今あえて純構築を使用する理由としては前述した、プランの多様性とカードが少ない故のスロットの多さが大きいです。
 また、ディメンション・アトラクターを採用できることも純構築の強みです。
 正直身も蓋もない言い方ですが、純構築の強さは半分はアトラクターといっても過言ではありません。

強み

デッキの自由枠が多い
強欲で金満な壷を採用できる
ディメンション・アトラクターを採用できる
手札誘発を受けても展開が弱くなりにくい
相手や状況に合わせて、通りの良いプランを選択できる
再利用の難しい裏側除外による除去ができる
実装直後なので対策方法が浸透していない

弱み

1枚で初動になるカードがない
2~3枚で初動とするため、初期手札の要求値が高い
盤面に直接触れる妨害がフェンリルのみ(最大展開しても妨害が少ない)
リソース回復が難しい(除去を受けた後の盤面回復手段がバースのみ)
シャングリラ以外のモンスターは除去に対する耐性がない

構築の意識

 今回はあくまでも純構築にこだわりました。
 前述したとおり単純なデッキのパワーで言えば【P.U.N.K】や【天威勇者】に対して純構築は劣っています。
 しかし環境的に【ティアラメンツ】が強く、アトラクターをはじめとした墓地メタのシェア率が高いことから、それらをスルーしながらアトラクターを採用できるなどの点で、現環境では純構築でも戦えると考えました。

 構築の基本的な方針としては、永続罠カードをなるべく採用しない方針で考えました。
 フェンリルの登場によって永続罠全体のバリューが下がったことや、後攻で引いた場合の弱さが嫌いなのでなるべく使いたくないためです。
 基本的に永続カードは先行で引いていてかつ相手に回答がない場合にイージーウィン出来るというものですが、それ以外の場面では引いただけで実質的に手札を1枚損しているのと変わりません。
 複数引いた場合にも同様であり、どんなデッキでも基本的にギミックに関与しない罠を複数採用すると勝率を下げると考えています。
 ただでさえ初動が細くてギミックに関わるカードを1枚でも多く引きたい今回のデッキでは、永続罠はマッチしていないと考えます。

 採用カードの優先順位として、ギミックに関わるカード>リソースを増やせるカード>環境に合わせた対策カードと考えました。
 また、デッキはなるべく40枚に収めるべきだと考えます。
 2~3枚で初動とするためギミックに関連するカードを多く引く必要があり、デッキ内に引きたくないカードがないため、40枚より多くするメリットは薄いです。
 また、前述したように今回のデッキの強さの半分はアトラクターです。
 アトラクターを初手に引く確率を少しでも上げるためにも、デッキ枚数は最低の40です。

採用カード

 デッキ内の一部のカードについて採用理由を簡単にまとめます。

メインデッキ

サイキック・ビースト
 余る通常召喚権を使う枠です。
 クシャトリラモンスターを除外してバースで展開したり、レベル7になってエクシーズ素材にしたりします。
 シャングリラの①でデッキから出したいモンスターをデッキから全部除外してしまわないように気を付けましょう。

エフェクト・ヴェーラー 無限泡影
 キトカロスに対して使用して強い手札誘発であり、クシャトリラモンスターの③が反応しない無効としての選択です。
 どちらも対象をとる効果であるため、哀唱やシラユキで回避できることに気を付けましょう。
 ヴェーラーは朔夜しぐれでもいいです。自分のターンで効果を使用したいか、アトラクター下適用中に使用できるか、通常召喚してレベル10シンクロをするか、深淵の獣で除外されるか、などの要素で好みの方選びましょう。

ディメンション・アトラクター
 このデッキの強さの半分です。
 前述したように、効果の適用中はエフェクト・ヴェーラーや増殖するGなどの、墓地へ送ることをコストとして要求しているカードは使用できないので注意しましょう。

強欲で金満な壷 金満で謙虚な壷
 エクストラデッキの使用率が低いため採用しています。
 ギミック内でリソースを増やすのが得意ではないため、これが引けるかどうかは試合に大きく影響します。
 基本的に両壷合わせて2回までしか使わないため、それを踏まえて採用枚数を考えます。
 金満で謙虚な壷で除外するカードはアーゼウス、シャングリラ、ディアブロシスを優先して残すようにし、他は相手のデッキ次第で使いそうなのを残します。
 両壷とも同一ターン中に増殖するGを使用できないため注意しましょう。

拮抗勝負
 後攻時の捲り、またアド差を埋めるカードとして採用しています。
 裏側除外であるためシャングリラ、ディアブロシスとシナジーがあります。
 後攻の捲り以外に普通に伏せて使う場面もあります。1枚でも除外できればシャングリラやディアブロシスが反応します。
 また、がら空きであれば相手のターンでも手札から使用できます。
 先行で展開に失敗した場合などに、次の相手のバトルフェイズ終了時に手札から使用することもあります。

エクストラデッキ

フルール・ド・バロネス 相剣大公ー承影
 クシャトリラ+うららでシンクロできます。使用頻度は高くありませんがあると便利です。
 とくに承影1枚で詰むデッキが相手の場合は積極的に出します。
 その際はユニコーンでアーゼウスやカオス・アンヘル、クルヌギアスなどの解決札を引っこ抜きます。

No.11 ビッグ・アイ
 ランク7の汎用枠です。後攻ではこれのコントロール奪取+アーゼウスで捲ったりします。
 これによって奪ったモンスターはエンドフェイズに返却したりしないので、それも踏まえて奪うモンスターを選びたいです。

幻獣機ドラゴサック
 ランク7の汎用枠です。
 トークンを出して戦闘破壊耐性を獲得してアーゼウスに繋げたり、③の効果で自身をリリースすればスキルドレインを破壊できます。
 トークンを利用してアウローラドンなどのリンク召喚に繋げる事もできます。

コードブレイカー・ウイルスソードマン
 バグースカを倒すためだけに入ってます。

 正直エクストラデッキはかなり雑に組んでます。
 シャングリラ、ディアブロシス、ビッグアイ、アーゼウス以外のカードはほぼ使わないので、持っているカードや生成コストを見て決めました。

不採用カード

 今回検討した結果採用しなかったカードと、その理由について簡単に記述します。

次元の裂け目 マクロコスモス
 前述した理由で永続系カードは不採用としています。

ダイナレスラー・パンクラトプス 雷仙神
 手札から展開できるレベル7枠です。
 4枚目以降のサイキック・ビーストが欲しくなったら入れます。

壊獣 溶岩魔神ラヴァ・ゴーレム ラーの翼神竜ー球体形
 拮抗勝負が足りなくなったら入れます。
 もしくは拮抗勝負をケアした展開が浸透してきたら入れます。

七星の宝刀
 ドローソースとして壷の方が強く、同一ターンに使用できないため不採用。
 手札のレベル7=展開に使用するカードであるため、これをドローに変化するメリットは薄いです。
 フィールドのレベル7をドローに変換し、空いたフィールドに別のクシャトリラを特殊召喚する使い方をします。
 アウローラドンやギャラクシー・トマホークを採用してEX展開をする場合などには、壷と交換してもいいかもしれません。

超融合
 ガルーラを1枚しか持っておらず、生成したくないため不採用にしました。
 EXの枠自体は余っているので、ガルーラやドラゴスタペリアと一緒に採用してもいいのですが、壷次第で使えなくなることや手札コストが重いなどの理由で、後攻での捲りを意識する場合は拮抗勝負を優先していいと思います。

採用候補

No.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホーク 幻獣機アウローラドン
 主に先行展開を強化するカードです。メインデッキにオライオンや天威モンスターなどを採用すれば【天威勇者】と同じ先行展開ができるようになります。
 誘発や捲り札に割いていたスロットを先行展開のためのカードに入れ替えたり壷も使いにくくなることなどから、中途半端に先行展開を目指すくらいなら初めから【天威勇者】を使った方がいいと考え今回は不採用にしました。
 先行展開札としてではなく、例えばトマホークは攻撃でライフを削るためのカードとしても使えますし、アウローラドンは墓地の罠を回収できたりなど、単体でも採用する価値はあります。
 ただし、増殖するGに対して最低限のドローで止まれるというデッキとしての強みと矛盾するカードであるため、それを理解したうえで使用したいです。

幻獣機オライオン
 上で少し触れましたが、アウローラドンから出して先行展開に繋げる以外にも、素引きしたオライオン+クシャトリラで電脳堺狐-仙々をシンクロ召喚できます。
 アライズハート未実装の今なら採用圏内かなという気もします。

天声の服従
 
フェンリルの採用率がめちゃくちゃ高いので、実質的なフェンリルサーチカードです。

真紅眼の鋼炎竜
 ビートダウンプランの詰めで出します。
 効果破壊に耐性を持っているのも偉いです。

撃滅龍 ダーク・アームド
 破壊したいカードがあるときに出します。
 墓地のクシャトリラを除外してプリペアで特殊召喚することもできます。

No.76 諧調光師グラディエール
 ③の効果をティアラメンツの融合効果にチェーンすることで不発にさせられます。
 それ以外でも相手が墓地利用するテーマであれば妨害として機能します。

黒熔龍騎ヴォルニゲシュ
 除去と打点強化によってビートダウンプランの詰めに使えます。

混沌の戦士 カオス・ソルジャー
 耐性持ちでリンク召喚できるので採用候補です。
 環境では【ティアラメンツ】がメインギミックで突破しにくくなります。
 フェンリルを横に置くと超融合でドロゴンにされてしまうので、あらかじめユニコーンでドロゴンを除外しておくといいと思います。

デッキリスト

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