MD神碑の考え方
2022年12月10日 デッキ調整の項目に調整案①②を追記
はじめに
マスターデュエルでは12月8日、season12でとうとう【神碑】が追加されましたね。
神碑は私が遊戯王に復帰する動機になったテーマでもあり、MDでの追加もとても楽しみにしていました。
追加から早々にDCで使用し、一晩で1stステージを最高レベルまでやってしまいました。神碑めっちゃ楽しいです。
ここでは初期環境での【神碑】の考え方や、私なりのプレイ時のコツ的なものを、現在使用しているデッキの内容と合わせて書いていきたいと思います。
デッキリスト
現在使用しているデッキです。DCの予選はほぼ全試合子の構築で対戦し、最終的な勝率は6~7割といった具合です。
理解度の深まった終盤はもう少し勝ち越せていた気もします。
ちなみに調整前の初期版デッキリストは以下の通りです。
このリストからは割と早い段階で現在版のリストになりました。
その際の過程や採用と不採用の動機と合わせてこの後の章で書きます。
【神碑】の特徴
まずは神碑というデッキの解釈から整理します。
一般的にこのテーマは『デッキ破壊によるライブラリアウト』をメインの勝ち筋にするデッキであると考えられていますね。
ですが私の考えでは少しだけ違っていて、『相手のデッキのキーカードを除外、勝ち筋を消滅させサレンダーさせる』というのが私の【神碑】に対する考え方です。
そのうえで神碑の特徴を簡単に書くならば、以下のような具合になるかと思います。
毎ターン1~2妨害
毎ターン2~3枚ドロー
同じカードをぐるぐると使いまわす
殆どのカードに共通効果がついているため動きの再現度が高い
採用カード
現在マスターデュエルに実装されている神碑の関連カードは以下の通りです。
融合モンスター 3種
フィールド魔法 1種
永続魔法 1種
速攻魔法 8種
融合モンスター
神碑の融合モンスター3種は速攻魔法の共通効果で直接EXモンスターゾーンに特殊召喚するため、正規の手順で融合することはありません。
また、「EXモンスターゾーンに特殊召喚する」という効果のため、同時に複数出すことはできません。
神碑の翼 フギン
①特殊召喚成功時に手札1枚を神碑の泉に交換する効果
②フィールドのカードが破壊される際に身代わりに除外される効果
③破壊された際にEXデッキに戻る効果
融合サーチ組の1人目。
①の効果によって後述する最重要カードである「神碑の泉」にアクセスできる重要カードです。
これのおかげで神碑の速攻魔法はどれでも泉をサーチできますが手札コストの1枚が重く、無計画に使っていると手札切れを引き起こします。
手札コストには被った罠や天岩戸を使えると無駄が無くていいですね。
②の効果はハーピィの羽根帚などから伏せた速攻魔法やフィールド魔法を守るのが主な使い方になります。
これは破壊効果の処理時にフィールドにいれば発動なしで適用できるので、「チェーン①羽根帚 チェーン②神碑速攻魔法」という順序でも、フギンの②の効果を適用できます。
また、②の効果はスキルドレインの適用下では使えませんが、天岩戸の適用下では使用できます。
神碑の翼 ムニン
①特殊召喚成功時に手札1枚を神碑の誑かしに交換する効果
②対象を取る効果を自身をコストにして無効にする効果
③各エンドフェイズに1000LP回復する効果
融合サーチ組の2人目です。
①の効果はフギンと同様ですが、サーチ先のバリューであちらに劣ります。
②の効果はこちらのカードを対象にとって発動した相手のカード無効にする効果です。
こちらは「チェーン①サイクロン チェーン②神碑速攻魔法」といった順序ではムニンの②の効果を使うことはできません。
また、コストで自身を除外して発動する効果なので、スキルドレインの適用下で使用することができて、天岩戸の適用下では使用できません。
フギンとは主にスキルドレインが開いているかどうかで使い分けることになります。
③の回復もスキルドレインのコストを賄えるため十分に有用です。
神碑の牙 ゲーリ
①特殊召喚成功時に墓地の泉か誑かしを回収する効果
②自身が効果では破壊されない耐性
③戦闘で破壊された際にフィールドのカードをなんでも1枚破壊できる効果
融合墓地回収組の1人目。2人目はMD未実装です。
①の効果はサーチ組とは違ってコスト無しです。泉が破壊された際に、サーチ組ではなくこちらで回収すれば1枚分お得です。
②の効果は忘れがちなうえ、これが活きる場面があんまりないです。それでもなるべく覚えておきましょう。
③の効果が強力で、神碑では相手のモンスターを除去できる効果がこれと輝く炎の神碑の2枚だけだということを意識しておくといいでしょう。
また、ゲーリの③は自分のフィールドのカードも破壊できるということを覚えておくと、もしかしたら役に立つかも。
フィールド魔法
神碑の泉
①相手のターンに手札から神碑速攻魔法を使用できるようになる効果
②神碑速攻魔法を使用した際、墓地の神碑速攻魔法をデッキに戻しながらドローする効果
これをうまく使えるかどうかで8割くらい決まる超重要カードです。
ドローに速攻魔法が必要なので、基本的に手札の速攻魔法を使い切らないように注意しましょう。
また、デッキの下に積んでいくので、デッキをシャッフルできるカードを使うタイミングも重要になります。
これ以上ここに書くときりがないので、プレイング関連は後述します。
永続魔法
神碑の誑かし
①これが1枚しか同時に出せない効果
②どちらかが速攻魔法を使うたびに相手のデッキを削る効果
採用の好みがわかれるカードです。このカード+速攻魔法が同時に必要なので、特に序盤で引くと手札切れの原因となって負け筋にもなりえます。
また、これを十分に扱える中盤辺りにはもうこれは不要になっているでしょう。
基本的に採用にあたってデメリットの方が多いカードかとも思うのですが、私は「ミラーマッチで置けると有利」「ムニンのサーチ先を1枚は入れておきたい」という2点の理由で1枚採用しています。
余談ですがMDだと毎回チェーン処理が入るのでちょっとめんどくさいです。
速攻魔法
速攻魔法8種を固有効果で以下のように組み分けします。
また、ここでは速攻魔法の固有効果のみに言及します。
妨害カード組 4種
輝く炎の神碑(特殊召喚されたもsぬたーを破壊)
破壊の神碑(魔法罠を破壊)
凍てつく呪いの神碑(モンスター1体の効果を無効)
解呪の神碑(相手のサーチ時にハンデス)
防御カード組 1種
まどろみの神碑(1回分の破壊耐性+攻撃不可を付与)
デッキ破壊組 1種
怒れる荒らしの神碑(フィールドのカードの数だけデッキを削る)
無条件カード組 2種
神碑の穂先(他の速攻魔法をサーチ)
黄金の雫の神碑(相手に1枚ドローさせる)
無条件カード組以外の速攻魔法にはそれぞれ発動可能な条件があります。例えば「輝く炎の神碑」は「相手のフィールドに特殊召喚されたモンスターがいる」必要があります。
無条件カード組の2種はフィールドの状況などに左右されずに固有効果を使用できます。
相手のデッキタイプやフィールドの状況をよく観察し、固有効果を使用するカードと共通効果を使用するカードをしっかり選びましょう。
汎用カード
天岩戸
スピリットモンスター以外の発動を禁止する永続効果を持っています。
先行では最初に召喚することで灰流うららをケアでき、後攻でもモンスター効果による妨害がメインの先行盤面に対する回答になります。
命削りの方札とも相性が良く、エンドフェイズの処理を命削り→天岩戸の順に行うことで手札が1枚残ります。
手札を1枚残せれば相手のターンにフギンやムニンによるサーチを行うことも出きます。
レベルが4なのでゲーリとエクシーズしてバグースカや深淵に潜むものを出せます。
複数同時に引くと弱いので2枚の採用です。
成金ゴブリン
永続罠と交換で採用しました。
このデッキでは永続罠を複数引くのが強くないため、数を減らしこれにしました。
「命削りを使いたいのに永続罠を引きすぎてて使えない」といった事態が頻発したためです。こちらであれば何枚被ってもバリューが落ちないので使用感はかなり快適です。
デッキ内にドローできるカードが多くあるため、5/40でも永続罠を1~2枚は安定して引けています。
いうまでもありませんが、相手の回復が一切デメリットにならないのもこう相性ですね。
スキルドレイン センサー万別
永続罠枠です。環境に合わせて適したものを5~6枚程度で入れ替えて使うつもりです。
スキルドレインはこちらの動きも縛るので、開くタイミングに注意が必要です。
また、スキルドレインの適用下では凍てつく呪いの神碑の固有効果は使用できなくなります。既に効果が無効になってるモンスターは対象にとれないためです。
プレイ時の意識
神碑は決して妨害が豊富なデッキではありません。基本的に「永続罠+輝く炎+凍てつく呪い」くらいの妨害規模が最大と考えていいでしょう。
「少ない妨害を効率よく当てていく」といった意識が大事だと考えます。
①まずは泉を確保
神碑にはカードを破壊して枚数のアドバンテージを稼げるカードが多くありません。そのため枚数で損をしながら妨害する場面が出てきます。
泉によるドローが必須であり、泉の確保がまずは最優先です。
また、泉を確保するまでは速攻魔法を節約してのライフダメージは許容してよいでしょう。ライフは0にならなければどれだけ減ってもいいんです。
スキルドレインで払える分を目安にしてもよいでしょう。
②デッキシャッフルをしよう
泉のドロー効果を使い続けるとデッキの底に速攻魔法が溜まっていきます。壺や穂先などデッキをシャッフルできるカードを使用することで、デッキの底に沈殿した速攻魔法をデッキの全体にいきわたらせることが出来ます。サラダのドレッシングと同じです。
これだけでもドローするカードのバリューが上がるので、「沈んできたかな?」となったときにシャッフルできるように準備しておくとよいでしょう。
③泉ドローをチェーン順で隠す
融合モンスターを特殊召喚する効果をトリガーに泉のドローを起動し、「チェーン①泉 チェーン②融合モンスター」とすることで、泉に対する灰流うららや幽鬼うさぎなどの発動をケアできます。
これはスキルドレイン適用下でもできるテクなので、出来る場合は必ずやりましょう。
デッキを調整する際
デッキを調整する際、速攻魔法の割合には必ず注意しましょう。
基本的に神碑速攻魔法を引けば引くほど強いデッキなので、アレもコレもとカードを増やして肝心の速攻魔法が多く引けない、とならないよう注意しましょう。
妨害系の永続カードを増やしすぎると、特に序盤での手札の質が落ちやすくなると考えます。
これらを踏まえてデッキの調整案を書いておきます。
まだ実際に試していないので、「こういうのもアリかも」程度に読んでいただけると嬉しいです。
ここには今後も思いついたプランを備忘録的に追記したりします。
調整案① 手札誘発プラン
永続カードを減らして、増殖するGや灰流うららなどを採用するプランです。永続カードとの違いは以下の通りです。
毎ターン使い切りのためカードの消費枚数で劣る
相手のターン中に泉で引いてもすぐに使える
命削りを使う際に魔法罠ゾーンを産めずに手札を減らせる(増殖するG)
灰流うららを使わせられる(増殖するG)
ミラーマッチで強くなる(灰流うらら)
神碑融合モンスターとシンクロやエクシーズすることで、EXゾーンを自力で開けられる
特に2の泉とのシナジーが永続カードに勝っている点だと考えます。
また、G自体がドロー効果なので、相手のターン中に速攻魔法を引き込むことが出来ます。
増殖するG以外のカードは命削りとの噛み合いが悪いため、枚数の吟味が特に必要です。
命削りを先に発動しそれにチェーンする形でGを無駄打ちすることで、命削りにうららをされた際の損失が小さくなります。
4に書いてあるように、Gは相手のうららを使わせることが出来ます。
このデッキでは泉や泉をサーチする行為にうららを当てられるのが一番困るので、後攻の場合などにGにうららを使わせることが出来るのはそこそこ好相性だと考えます。
6のEXゾーン開けは、G+フギンでランク2や、うらら+融合モンスターで5~7シンクロが出来ます。
ランク2はマネキンキャットや聖光が使えそうですが、シンクロはあんまり相性のよさそうなのは見つかりませんでした。
瑚之龍や月華竜、クリアウィング辺りは使えそうですが、レベル5の汎用シンクロは見つけられませんでした。
バトルフェイズを行わないデッキなので、戦闘系の汎用モンスターは相性が良くないんですよね。セイントレア→ダウナード→アーゼウスの黄金トリオも使いにくいです。そもそもアーゼウスが泉と相性悪いですし。
こんな感じの理由から、手札誘発は「増殖するGを被らない程度の枚数採用する」のが無難かなと思います。
No.29 マネキンキャット
①の効果を使います。②を使う機会はほぼないと思います。
相手の場にモンスターを蘇生させることで、輝く炎の神碑の打ち先を用意出来たり、センサー万別、御前試合、群雄割拠などによるロックが可能です。
聖光の宣告者
手札1枚を墓地のモンスターと交換する効果です。
増殖するGを回収したり、手札が減りますが融合モンスターを戻すことも出来ます。
また、デッキに戻す処理でシャッフルが入るため、底に沈殿した速攻魔法を混ぜることが出来ます。
調整案② 召喚獣プラン
このデッキは召喚権が余るデッキであるため、アレイスターと召喚魔術を採用することで、メルカバーやアウゴエイデスによって妨害を増やすことが出来ます。
パーツもアレイスター+召喚魔術+暴走魔法陣と少ないパーツで成り立つので、枚数を吟味すればデッキの速攻魔法カードの濃度をあまり薄めずに組めると思います。
特徴は以下の通り。
余った召喚権が妨害になる
先攻で出来る行動が増える
壺や命削りとの相性がやや悪い
召喚獣プランはデッキが大きく変わるため、まだ実際に試していない私が書けることはあまりありませんね。
ただ、今のところは自由に使えるデッキのスロット数などの観点から、命削りと壺を搭載したスタンダードタイプの方が総合的に優れているんじゃないかなと思っています。
終わりに
最後に、ここまで読んでくださった方はどうもありがとうございます。
他のマスターデュエル記事でも書きましたが、私はこういったコントロール系やパーミッション系のようなデッキが好きなので、神碑はかなりツボでした。
使ったカードがデッキボトムに戻って循環するのも気分がいいです。
真竜を使っていた際も同じ感想でしたが、「やはりリソースが循環していて尽きることが無い」というのに美しさを感じます。
また繰り返しになりますが、ここまで読んでくださった方は本当にありがとうございます。
また別の記事でお会いしましょう。
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