
第2話 葛藤
デザインのドリルで毎日
Trace&投稿
Trace&投稿・・・
を繰り返して何日か経った頃
彼女から連絡がきた。
「次はメニュー表をつくりたい。」
ちょうどデザインのドリルで
演習15を作成していた頃だったと思う。
少し自信のついていた私は
画像とロゴ、たこ焼きの写真をもらって
張り切ってつくることにした。
彼女のデビューまで
3ヶ月を切っていることも
今すごく手続きで忙しいことも
彼女が家庭と仕事と開店準備に
日々奔走していることも
知っていた私は、スピード重視で
彼女の意見を深堀することもなく
2日くらいで3種類のA4メニュー表と
A1看板用をつくることにした。
カピリナのロゴデザイン
でも、それは自分で自分を
苦しめることになると同時に
私はホントは
デザインのお仕事をしたいわけじゃないんだなって
気づかされた。



0→1ってホントにすごい。
私には難しいと思った。
全部彼女の好みとは違っていて
採用はされなかったんだけど
それでも「すごい」と褒められることは
「今学び続けてることはきっと間違ってないな。」
と自信につながった。
まだ全然足りないし
デザイナーと名乗るには程遠い。
そもそもデザイン好きなのかな?
デザインのドリルでTraceするのも
毎日時間がかかって正直辛い。
でも、毎日投稿するって言ったのは自分。
それが信頼につながるなら
続けなきゃ。
ワクワク、好きだなぁ、楽しいなぁ
とは程遠い感情が私の中でぐるぐるぐるぐる
めぐっていた。
それなのに
彼女はあきらめることなく
私に「こーしたい。」
と依頼してくる。
それが何よりの救いだった。
つづく