中坪央暁さん著「ロヒンギャ難民 100万人の衝撃」
中坪央暁(なかつぼ ひろあき)さんの「ロヒンギャ難民 100万人の衝撃」が本日の日本経済新聞朝刊の書評論で絶賛されています。記載されてるように500ページを超えるボリュームで決して安い本ではないですが、日本と関りの深いミャンマーやバングラデシュで起きている信じ難い現実を、同じ時代に生きる人間として1人でも多くの人に読んでもらい、考えて欲しいです。
著者の中坪さんとは何度かお会いして群馬県館林市のロヒンギャコミュニティまでご一緒したこともあります。以前に新聞社の特派員をされていて、現在は国際NGOの駐在員としてバングラデシュの難民キャンプで日々「現場を見ている」彼の鋭くリアルな言葉は重いです。目を背けたくなる現実。人間の残酷さに絶望すら感じます。
しかし中坪さんの目線はロヒンギャ難民の方々に対するリスペクトがベースにあり、私の好きな「難民キャンプの花嫁」のエピソード、中坪さんが興奮気味に話してくださったロヒンギャが大好きな「ジリンマメ」について、コックスバザールに住むラカイン人のことなど、本当に人間らしい、細やかで興味深いストーリーが集まっています。
そして私、新畑もミャンマー西部ラカイン州シットウェで2012年から劣悪なIDPキャンプや区画に隔離され続けるロヒンギャの状況、ミャウー郊外のロヒンギャの村でご馳走になった家庭料理の写真を提供させていただいています。是非読んでください。
新畑克也
『ロヒンギャ難民 100万人の衝撃』【内容】
http://www.mekong-publishing.com/books/ISBN4-8396-0317-5.htm