スマホゲーム「勝利の女神:NIKKE」の二次創作小説です。量産型NIKKEだけで構成された小隊で衛生兵として働く量産型NIKKEの物語です。世界観はゲームに準拠し矛盾がないように…
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2024年2月の記事一覧
no name 「#1 名もなき衛生兵」
「衛生兵!衛生兵!」
2時の方角から私を呼ぶ信号灯が見える。
ガガガガッ!!ガガッ!!ガンッ!
前方から連続した激しい金属音が聞こえる。私の隠れている遮蔽物がラプチャーの銃弾を跳ね返しているのだ。私が遮蔽物としているのは地上に放棄された何かの金属の塊。長さ5m高さが2mくらいの半分ひしゃげたような直方体に「Speed!Safe!Secure!」と所々剥げた赤文字でプリントされている。形状から言
no name 「#2 私がNIKKEになっても」
「前回のあらすじ」
私はとある小隊で衛生兵として働く量産型NIKKEのテトラライン社製I・DOLLオーシャンタイプ。徒歩で目的地へ向かって行軍中に斥候と思われるラプチャー3体に会敵した私たちの小隊は戦闘に入り、2体のNIKKEが重傷を負ったが2体のラプチャーを擱座させた。そして現在状況は膠着しつつあった。
私は衛生兵だから戦術とか戦略とかはさっぱり分からないが、指揮官のとった行動はかなり消極的