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2023年、ぎゅっと。

お久しぶりの投稿。

公式さんから、「今月1つ投稿すると3ヶ月継続ですよ〜???書いてみませんか〜?」と、ゆるっと誘われて、戻ってこれました。
"書くこと"を継続するって、なにか専門分野の知識を持っていて、読む方がほう…となるような情報があったり、たとえばどこかの誰かの日記だったら、今日こんな風に過ごしてたんだ、こう感じたんだと生活をのぞかせてもらったり。
うまく言えないけれど、書くためのテーマが必要なイメージ。

大晦日の今日、仕事おわりに彼を待つお家の中で、今体育座りで綴っているのですが、私なりに今年を振り返る場にしようかなぁと思います。

今年は、色々、ありました。
本当に色々。

4月に、今までと違う分野の仕事をはじめた。
接客業の経験はあったけれど、カウンター越しに目の前のお客さんの話を聞きながら、その先を聞き出すことの難しさ。
まだ距離感が掴めないときは、ご飯は何を食べてきたんですか?とか、お仕事は何をされてるんですか?とか。始めてすぐは、答えが返ってきても、そうなんですね。で、終わってた。続かない会話。少しずつ慣れ始めると、〇〇さんお久しぶりですね!が言えるようになって。会話も、聞いた質問の返しからひろって、少しずつ膨らませていけるようになった。

夏に、はじめて母と祖母が泣く姿を見た。
親戚が亡くなり、通夜のときは「眠ってるみたいだね、好きな音楽をかけてあげようよ」とYouTubeを開いて、あの人が好きなロックバンドの曲を流して。闘病している姿を見てきたから、やっと痛いのなくなったかなって母と話して。
次の日の葬儀。
葬儀会社の人が来て、準備のため一度部屋を出て、声がかかり部屋に戻ったとき。
真っ先に祖母が棺に駆け寄り、泣きじゃくった。
一番最初の子、長女の亡き骸を見る事になるなんて、誰が想像したんだろう。
私に子供はいないけれど、妊娠して、出産して、経験のないまま手探りで育て、自立して。
癌が見つかり、抗がん剤治療をしたあとは痩せ細っていたけれど、完治し、職場にも復帰した。
数ヶ月後、再発。以前は効いていた薬が、何も効かない。亡くなるまでほんの数ヶ月だった。
棺をのせた車で祖母に付き添った。ずっとハンカチを握り、泣いていた。歩くのも不安定で。
最後のときを終えて、火葬場のドアが閉まったとき、ずっと泣いていた祖母だけでなく、しっかりしなくちゃと冷静に見えた母も、膝から崩れ落ち泣き出した。生活が苦しくても、毎日朝から夜遅くまで働いて、大変な中でも一度も涙を見せたことのなかった母の涙。姉の死、今、どれだけ苦しい思いを抱えているんだろう。亡くなってすぐも、数ヶ月経った今も、祖母や母に絶対に言えない事がある。
あの人が元気だった頃、何度も顔を合わせ、泊まりに行ったり、お正月は一緒に過ごし、笑っていた、はずだった。なのに、亡くなった姿を見てから、その顔を思い出せなくなった。

8月に、彼とお付き合いを始めた。
高校生以来の恋人。7歳年上の彼。
年齢の差だけじゃなく、彼が経験して得たものが
大きくて、彼の存在があたたかくて、惚気てしまうと、大好き。
お付き合いをはじめてすぐは、こんなにすごい人と私なんかでいいのかなと不安だった。彼の株が下がるんじゃ〜とか、周りの目とか、彼がよく思われない原因になったらと思うと怖かった。
自分は完璧なわけじゃないからそんな考えなくて大丈夫だよ、そのままでいいよと言い続けてくれた。
少しずつ一緒にいる時間が長くなると、彼がぽさっとしていたり、意外なところが見えるようになった。
職場で話す時サバサバしてるのに、2人でいると少し語尾が伸びるとこ、食事が不摂生なとこ、朝バタバタすると布団をしきっぱなしで出るとこ、トイレの便座カバーをあげっぱなしにするとこ、自分の物をぽいっと置くとこ、ハグが好きなとこ、誰かと電話してるん?って思うぐらい寝言がハキハキしてるとこ、すぐお菓子を与えて丸くさせようとするとこ、寝てるのを邪魔したくなくて隅っこに寄ったのを気づくと「…んぇ、なんで!俺なんかしたごめんねこっちはよ」と抱き寄せてくれるとこ。
好きな人といることって、こんなに幸せだったっけと、毎日ぽかぽかしてる。
いつか言い合いをして喧嘩をしたり、距離があいたりしても、なんとなく、今の距離感に戻れる気がしてる。
絶対大丈夫、じゃなくて、"たぶん大丈夫"が
ふたりの合言葉だから。
絶対よりも、大丈夫だって思わせてくれる言葉。

別れも、出会いも濃かった2023年。

来年は、出会いに濃くいられますように。

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