【デザイナーノート vol.7】135°-立秋
皆様こんにちは!
Pastel Girls.と二十四節気少女のNFT作品制作担当KOMAです。
このnoteではKOMAが不定期にPastel Girls.と二十四節気少女のクリエイターとして、キャラクターデザインや作品へのこだわりなどの情報をお伝えしていきます。
今回からついに秋シリーズに突入です。
秋の始まりの季節である「135°-立秋」について、OpenSeaのDescription内で表現しきれなかったキャラクターの詳細設定や意匠を紹介します!
1. 立秋に込めたコンセプト
立秋は太陽黄経が135度のときで、8月7日~8月22日頃に相当します。
OpenSeaのDescriptionに記載している立秋のコンセプトは、
「儚く散った一途な想いを胸に、太陽のような笑顔で涙を隠す傷心少女」
です。
今回はその内容を少し詳しく紹介します。
夏を代表する花といっても過言でない向日葵(ヒマワリ)ですが、満開を迎えるのは立秋の頃とされています。
そんな向日葵の花言葉には「あなただけを見つめる」があり、太陽の移動に合わせて向日葵も花の向きが変わることから付けられたと考えられています。
特定の誰かだけを見つめるひたむきな姿から、彼女が胸に抱くのは「一途な想い」としました。
また向日葵の原産国アメリカでは「Sunflower」と呼ばれているとおり、向日葵は世界中で太陽の花と表現されています。
立秋とはいえ気温も気候もまだまだ夏。熱い太陽に照らされながら元気に明るく咲く向日葵の姿から「太陽のような笑顔」を見せる少女にしました。
そして立秋の時期に咲く花として欠かせないものが露草(ツユクサ)です。
日本古来の花で、早朝に咲いた花が昼過ぎには萎んでしまうというとても短い開花期間のため、万葉集でも儚さの象徴として詠まれたものも何首か収録されています。
そんな露草の花言葉には「敬われぬ恋」があり、花がすぐ枯れてしまう儚い姿と恋の儚さが重なって例えられたとされています。
Descriptionの「傷心少女」はここから採用しました。
そして立秋の直前の季節は夏の締めくくりの大暑です。
前回のデザイナーノート「120°-大暑」のコンセプト解説で紹介しましたが、大暑の時期には夏祭りや花火大会が多く開催されており、夏祭りが終わってしまった後の寂しさや花火が散ったあとの儚さを感じられるように、先ほどの露草と合わせて「儚く散った」というフレーズを立秋に添えてみました。
最後に、立秋の期間中にはお盆があります。
お盆の飾りつけやお盆のお墓参りで鬼灯(ホオズキ)がお供えされているのを見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、これはお盆に帰ってくるご先祖様が迷わず帰って来られるように、鬼灯を灯りとしての道しるべになるように提灯(ちょうちん)に見立てて仏壇や盆棚に飾られることがあるためです。
そんな鬼灯の花言葉には「偽り」があります。
これは外から見た鬼灯の実が大きく見えるのに対して、実際の中身は空洞で種も思っている以上に小さいことが由来になっているそうです。
「涙を隠す(感情を偽る)」はここから採用しました。
以上でOpenSeaのDescriptionに記載したコンセプトの解説は終了ですが、ここで立秋の裏設定を紹介します!
露草の花言葉には「敬われぬ恋」があると紹介しましたが、花言葉は一つの花に対して複数付けられていることが多く、他にも「懐かしい関係」「ひそかな恋」があります。
特に「懐かしい関係」は付けられた由来があり、日本で昔からある身近な野草として愛されていたからだそうです。
昔からいる身近な存在(幼馴染)に密かに想いを寄せるも結局恋は実らず…という現実でも漫画でもたまに見かける展開にちなんで、「立秋が想いを寄せていたのは彼女の幼馴染」という裏設定を作りました。
幼馴染に替わってぜひ幸せにしてあげてください…!
2. 立秋のモチーフ解説
今回のモチーフは分かりやすくシンプルにしています。
花冠に使われているのはDescriptionの解説にも出てきた向日葵と露草です。制作時にかなり悩んでいた部分の一つに髪の毛の色があるのですが、向日葵の黄色と露草の青のどちらにも合うように、向日葵の筒状花(つつじょうか、真ん中の茶色い部分のことです)をイメージした色にしました。
そして特徴的なワンピースの色も制作時にかなり悩んでいた部分でしたが、立秋の時期に含まれる七十二候の「蒙霧升降(ふかききりをまとう)」をヒントに、夏のワンピースの王道でもある白色にしてみました。
背景にあるのは鬼灯です。
立秋の時期に旬の植物が沢山あるのでどれにしようかかなり迷いましたが、鬼灯はDescriptionの解説で紹介した花言葉の役割があるだけでなく、鬼灯の形をよく見るとハート形に見えることから、恋に関係していることを表現するために鬼灯を採用しました。
最後に背景色についてですが、立秋の時期はまだ夏が色濃く残っているものの微かな秋の気配も感じる、夏と秋が混ざり合ったような季節のため、どちらの季節とも解釈できる色合いにしてみました。
3. 終わりに
デザイナーノート vol.7はいかがでしたでしょうか?
今回から秋に突入ということで、これから涼しそうな色合いやモチーフを身に着けた少女が増えていきます。
次回のデザイナーノートでは「150°-処暑」について紹介予定です!
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