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駆け引きの先に


あなたのことがとても大好き。 頭からあなたの事がはなれないんです。

いつからか気持ちが離れて行くあなたに敏感な私は気付いてしまうのです。

『距離を置こう。』
拒否なんて受け入れられないのはわかっている。

一人の時間が地獄。考えない時間なんてないのにさ。

でも失いかけると、錆び付いたエンジンも回転数が上がっちゃう。

いつもは頑張らないクセにやらないようなこと始めてみたりして。

でも一度離れた心はそう簡単には引き合わない。

何よりも怖いのは、離れていることよりもこのままあなたが思い出になって記憶から少しずつなくなってしまうこと。そして忘れられてしまうこと。

誰にも相談しなかった。どうせ他人事。

『あー会いてーなー』って信号の前で大声で叫んでうつむいていると、後ろからクラクションならされたりなんかして。

後から考えると駆け引きだったのかな。自分から連絡をとらなくなった。完全にではないけど、本当に必要なときだけ。

相手には違う異性の影があったんだ。当たり前だよなーって。そんな気はしてた。

半年後、奇跡的によりが戻った。余計なことは聞かなかった。天秤にかけられた重りは不安定なまま私の恋は続いた。

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