#入社後いきなりテレワーク 体験談
こんにちは。私は、COVID-19により、リモートワークが強く推奨される直前の1月末に転職活動をスタートし、2月末に内定をいただき、6月1日にアドビ株式会社に転職しました。
入社前からオフィスはCloseされていて、この記事を書いている2020年8月23日現在、まだ一度もオフィスに行ったことはないですし、この先もいつになったら出社できるのか、まだわからない状況です。
今回、なかなか出来ない経験をしていますしせっかくの機会なので、私の転職前後で起こったことや感じたことを書き留めておきたいと思います。
さて、この「入社後いきなりテレワーク」のテーマでnoteを書くにあたって、自分の転職時・転職後の話だけではなく、前職のことは語らざるを得ないと思ったので、まずは前職の話を少しお伝えします。
前職(スタディスト)での経験
前職は、Teachme Bizというサービスを開発・販売している株式会社スタディストでカスタマーサクセス部のマネージャーをしていました。
Teachme BizはビジュアルSOP(標準作業手順書)プラットフォームと言って、画像や動画ベースで標準的な手順をもっとわかりやすく/簡単に伝える/伝わることを目的としたサービスです。
スタディストでは2010年の創業直後から、リモートワークができる環境は整っていました。また、Teachme Bizというサービスの特性上、私が入社した4年ほど前でも、必要なセットアップ手順や、社内で使っている諸々のシステムの使い方などは、すべてTeachme Bizで管理されていて、入社すると「これに沿ってやってね」と、Teachme Bizで作成した各SOPのURLが伝えられ、それに沿って作業していくだけで、社内の基本的なルール・ITツールのセットアップなどは済んでしまう環境でした。
画像:Teachme Bizの画面
トレーニング機能の活用
さらに、つい先週2020年8月19日に正式リリースしたトレーニング機能も、今年の2月上旬にはβ版として利用できるようになっていたので、今年初めてとった新卒の受け入れも、すべてリモートワークで、この機能を社内で使いながら行っていました。
私自身は新卒の受け入れに直接関わっていませんでしたが、スタディストでは他社よりも少し早めの2月中旬から、全社リモートワークに切り替わったので3月や4月に中途採用で入社した社員達と話をした際には、「何度か転職をしたが、こんなにやることが明確で整った環境は初めてでありがたい」という言葉を耳にしました。
とにかく社内の手順がすべて、わかりやすく整っていて、いつでも誰でもまずはTeachme Bizで検索して調べて、わからなければ質問する、という文化が私の中に根付いています。
転職活動の話
転職活動に関しては、特に「絶対転職したい!」というつもりで沢山の企業を受けていたわけではないので、現職であるアドビのみを受けた形でした。1月末から始め、最初の面接はオフィスでできたのですが、次の面接はもうオンラインでした。しかも、これは笑い話ですが、最終面接の面接を担当してくださった上司は諸事情でカメラオフ…。
さすがにかなり緊張しました(笑)
その後のオファー面談で、カメラオンにできたので、やっとどんな雰囲気の方なのか、少しわかりました。(そして、もしちろんまだ実際にはお会いできていません。笑)
お互いを知るためにもカメラをオンにして顔を見合うことは重要だなと身をもって体験しました。
入社後の経験
入社2か月ほど前に、希望のPCについての質問をいただき、入社1週間ほど前には、PC・スマートフォン・名刺(残念ながら配ることなく社名変更になしましたが…)等の、業務に必要と思われるものが一式届きました。
また、初日に関しては、ITオリエンに始まり、必要なオンボーディングプログラムへのカレンダー招待が、転職活動で使用していたメールアドレス宛にビデオ会議で使用するURL付きで続々と届きました。
前述の通り、前職がかなり整いすぎていたので、現職では一つ一つの「手順」というところではちょっと迷うこともありましたが、まずは指示されたビデオ会議へURLに接続し、ITオリエンを受け、PCのセットアップを完了したのちに、人事部によるオリエン、上司との1on1…と目まぐるしく初日は過ぎました。
2日以降は、一部人事の用意してくれているオリエンを挟みつつ、基本的には部署ごとのプログラムに入っていきました。部署では、あらかじめ用意されていたオンボーディングに必要なセットアップやインプットのリストがShare point上に作られていたので、まずはそれをひたすらこなす、という日々でした。
また、リモート入社だからこその体制がいくつかありました。
1.New Employee向けのSlackチャンネル開設
入社して困ったことや、ちょっとした雑談などはここでできるようになっています。アドビはすごく社員を大切にする文化で、心身ともに健康な状態を維持するためのプログラムがいくつも用意されています。このチャンネルでは、直接業務とは関係のない、そういったプログラムの紹介や、人事メンバー達からの手厚いフォローを受けることができました。
2.バディプログラム
入社の近い別部署の人とバディを組み、オンラインで1on1を定期的に実施し、お互いの部署で何をやっているか、社内ルールや福利厚生でこんなものがあったよ!など発見の共有ができました。頻度に指定はなく、自分たちで決めることができます。
私は同じ6月1日入社の人とバディを組み、最初はweeklyで30分程度1on1をしました。社内ルール便利なknowledgeの共有の他にも仕事以外の話もできて、オアシス的な時間でした。
会社という組織の中での人間関係の構築のために、お互いの人となりを知るには、やはり雑談も大事だなと再認識できました。
3.メンター制度
任意ではありますが、バディプログラムとは違い、別部署の自分より少し上のロールの人がメンターになってくれます。こちらも頻度など指定はないですが、今はmonthlyで1on1をしています。
私は、女性×小さい子供がいるということもあり、別部署でマネージャーをしている家庭の状況が似ている方がメンターになってくれました。とても明るく気さくな方であることと、子供の年齢も近いこと、アドビの社歴が割と長いことから、普段聞けないことや、生活の話や、女性としてどうアドビで働くか、といった話もできて、非常に参考になっています。
4.上司とのWeekly 1on1
新入社員に限らず、上司は全メンバーと実施しています。もしかしたらリモートワーク以前から実施していることかもしれませんが、リモートワークになり、話す機会が減るので、それをケアするために基本的に毎週必ず実施しています。考えたことや、ふと疑問に思ったこと、少しの雑談を交えながら話ができます。
感じていること
と、ここまでたくさんの制度が整ってはいるのですが、それでもやはり業務をしていくうえで、リモートワークの状況下ではなかなか相手を知ることは難しい、というのは正直な感想です。
従事している職種の特性もあるかもしれませんが、業務は一人やチーム内で完結できるものではなく、他部署との関わりが非常に重要になってきます。Slackなどのコミュニケーションツールを使っての文字ベースでのコミュニケーションは、業務遂行の上で必要なコミュニケーションは取れますが、人の感情や想いなどを「読み取る」ことは非常に難しいです。
かといって、皆さん忙しい中、特に用事がないときに「お話しましょ」もできない…そこで大事なのはいかにプロアクティブでいれるかだと思います。
人事や上司はすごくケアしてくれています。最初は「こういう人に、こういうことを聞きたい」という相談をすると、上司が間に入ってくれました。でも、自分が仕事をして、これからパフォーマンスをあげていくためには、「自分がどういう人」なのかをまず認識してもらうことも重要です。
そのために、徐々に直接ダイレクトメールを送ったり、メールを送ったりして、自分の言葉で疑問を投げかけるようにしています。特に、社内でのお作法に関しては、最初は失敗してもよい、という気持ちで取り組んでいます。
私のような新人が失敗するということは、それは分かりづらいということです。わかりづらい箇所はどこなのかに気付き、改善をしていくことは、一人一人が努力すべきことですし、それは将来的にはその一人一人が楽できることにつながります。
上記は直接リモートワークは関係ないことですが、こういうことが、リモートワークの状況下では普段以上に遠慮がちになってしまいます。それを敢えて遠慮せずに積極的に発信していくこと、これが今の私のやるべきことだと思っています。
「入社後いきなりテレワーク」 は、決してポジティブなことばかりではありません。人によっては孤独感を抱える人もいると思います。マネージャーはそれをしっかりをケアする努力が必要ですし、メンバーはちゃんと「発信する」努力が必要です。私はすごくケアしてもらって毎日感謝の日々です!それに応えて、私は私で「発信する」努力をしているつもりです!
今後私や、同じようにいきなりリモートワークのメンバーがどのように活躍していくかは、まだわかりませんが、一人一人の努力を大切に取り組んでいければいいなと思います。
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