今あの時に戻ったら。②〜三振〜
"戻りたいシリーズ"二回目の投稿になります。
今回、戻りたいレベルかなり高い。ずっと悔しい思いをしていることなので、かなり根深い。
さて、私は常日頃から妄想している。
よく妄想するシチュエーションがタイムリープモノであるのだが、詳しいことは第一回に記載しているので参考にしていただきたい。
ルールだけおさらいしておきます。
・歴史を変えてしまう言動はしない
・タイムリープしていると断定されるような発言をしない(仄めかす程度なら可)
もちろん今回もちょっとしたことをやり直したい。今回のリープ先は中学2年生。
私は中学時代野球部に所属していた。
上の代が引退して、自分たちの代になった時、私はレギュラーに入れていたのだが、丁度代替わりの時に、骨折してしまい、それ以降補欠へとランクダウンしてしまったのだ。
レギュラーは、自分が守るポジションの番号が背番号になることがほとんど。ショートだったら6番、ピッチャーだったら1番というように。しかしキャプテンは背番号10を付けるので、キャプテンが守るポジションの番号は補欠がつけることになる。それが私だ。キャプテンはファーストだったので、私は3番をつけていた。見栄えはレギュラーっぽいのだが、チーム内では完全に補欠だ。見栄えに助けられていた。
基本的に出番がない。これと言って武器はなかった。ただレギュラー陣に負けているというわけでもなかった。試合に出たいとも特に思ってなく、平凡な部員、それが中学時代の私。
何回か大会に出場したが、ヤンキーのレギュラーが来ない時だけ私が出る、そんなような感じだった。
我々の代では確実に出られないのだが、強かった時代の名残りで出場できている大会があり、事件はそこで起きた。
自分の中で、どうしても悔やまれる瞬間があり、試合の結果とかは殆ど覚えていない。
試合中盤ぐらいで、私が代打で出ることになった。
代打はピンチの時に、控えのバッティングがいい選手が、次のバッターの代わりに打つ、そのままの意味である。交代したら次の回から変わったやつのポジションを守ることになる。
基本的にはバッティングがいい選手がでる。なぜ私が代打で出ることになったのかは謎だが、とにかく出ることになった。
そしてとにかく代打は何がなんでも打たなきゃいけないのだ。
ガチガチに緊張していたわけでもない。
打つ気もあった。
なのに、、、結論から言うと、、、
三球見逃し三振をした。
屈辱である。
バッターボックスに立って、一度もスイングすることなく、三球で仕留められた。しかも代打なのに。
あってはならないことだ。
代打で出たのに三振した。
しかも見逃しで。
しかも、三球で。満を持して出たのに。
今でも鮮明に覚えている。
屈辱的衝撃もあるが、なんせ、三球とも同じ球だったからだ。
内角から抉って真ん中に落ちてくるカーブだ。
試合経験の浅さがでた。変化球に慣れていなさすぎて、体に当たると思ったのだ。三球とも。でも何故が見送ると真ん中で捕球されているのだ。
ベンチから苦笑いが起きていたのも覚えている。
『え、、?笑』
みたいなリアクションだった。
屈辱的だった。
本当にやり直したい。
本気で戻りたいとすら思ってしまうくらいだ。
あのバッターボックスで、
三球目のカーブを、
引きつけて引きつけて、レフト線に引っ張りたい。
二塁打でセカンドベースにスライディングしてガッツポーズをしたい。
俺は野球が下手じゃないことをみんなに認めてもらいたかった。
思えばあれが自力でレギュラーに復活する最後のチャンスだった。
その後は1番うまかったやつが、グレてやめてしまい、一つ空いたとこに私が繰り上げで試合に出られるようになったのだ。
そういうんじゃなかった。
自分の力でレギュラーになりたかったなぁ。
あの代打三球見逃し三振がなかったらなぁ、、、、
というか、一球だけでも全力でスイングをしてやりたかった。
あのカーブをレフトに運んでやるんだ。
あの頃に戻れたら......
の話だけどね。
それではまた次回。
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