2021/3/11 (木) - 夢、奈良博、10年

今朝の夢。長めの内容を、結構しっかり覚えていた。

自分は空港の案内所に勤めているらしい。日本なのか外国なのか、よくわからない。トランジットで時間を潰しているのであろう5人ほどの中高年グループ (家族・親戚かもしれない) に、ハワイでの過ごし方について訊かれる。どれくらい滞在するのか尋ねると、21日…3週間という。そこまで長期なら、空港の案内所よりも観光専門の案内所 (旅行代理店?) にお任せした方が良い。

ということで、自分はそのグループを連れて、案内所へとご案内する…が、自分は案内所の場所をよく知らない。それっぽいところへ入ってみたらトイレだったりで、まごまごする。
確か空港の2階にあったはずと行ってみたら、マクドナルドが目に留まった。日本仕様の店舗ではなく、本場アメリカのボリュームがあるハンバーガーを出しそうなお店。メニューは英語。色遣いもマクドナルドっぽくなく、ダークブラウン基調の落ち着いた雰囲気だった。

ここなら現地の情報がよくわかるはず…となぜか自分は思い、マクドナルドへとグループを案内する。これに満足したのか呆れたのか、グループの銘々は自由行動と言ってどこかに行ってしまう。なぜか航空券を自分に預けて。

いつの間にか時間は過ぎ、グループが再び集まっている。機嫌良くしているようだ。「では、お気を付けて」などと挨拶を交わし、別れようとする。自分は航空券を持っているのを思い出し、「肝心の物をお忘れですよ」などと言って、航空券を渡す。アハハと笑って、今度こそ別れる。

自分はそのまま昼休みに入り、外をブラブラ歩く。風景は完全に日本のそれで、高速道路の入口付近のような、空き地と川と道路しかないようなところだった。ここは前に来たことがある、どこだっけ、と夢の中の自分は夢の中での記憶を探っていた。

しばらく飲食店を探すが、それらしいところは影も形もない。少し途方に暮れていたが、さっきのマクドナルドに行けばいいんだ、と思いつく。本場のだからボリュームもあるだろうし、たぶん美味い。そうだ、ハンバーガーを食べよう…と、一人で軽く盛り上がったところで、夢から覚めた。

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今日は母、デイサービス。トラブルは特になし。

母を送り出し、連絡や家事をいくつか済ませてから、奈良国立博物館へ出かけた。無料券の期間が3月10~12日。デイサービスの日と重なる今日以外に行ける日がないのだ。
今朝からクシャミ・鼻水が頻発、腹部の膨満感、腰の痛み…と体調があまりよろしくなく、行こうかどうか少し逡巡する。だがまあ、天気も良いし、たまには気晴らしも良いだろう。

駅に着いて、音楽でも聞こうとカバンを見ると、イヤホンがない。それだけならどうってことないが、財布も入っていなかった。
…また、やらかした。買い物カバンに財布を入れたままだったのだ。こんなことでは、母の物忘れを笑えない。

だが、無料券はしっかりカバンに入っているし、移動やちょっとした買い物は電子マネー類で問題ない。体調が悪くて食欲はあまりないから、昼食はコンビニで済ませるか、何なら食べなくてもいい。


さて、奈良博だが、現在の展示は、お水取り展、特別陳列 (帝国奈良博物館の誕生)、名品展、仏像館 (+青銅器館) と、ほぼフルコース。

自分は、2015年の4月から2018年の3月まで、奈良博でボランティアガイドをしていた。お水取り展は毎年開催され、通常なら、ボランティアガイドによる解説ツアーが行われる。解説ボランティアはこのツアーのため、展示品やお水取りについて、知識を頭にたたき込む。

…ということで、お水取り展の展示内容は自分にとって懐かしいというか、勝手知ったる感じだった。忘れていたアレコレも、展示を見ているとそれなりに思い出されてくる。
展示内容は毎年そう大きくは違わず、初めて見るようなものはごくわずかだ。ただ、自分がいたころとはレイアウトがだいぶ異なっていた。文字どおり、風通しが良くなっている。コロナ対策の一環なのだろうか。

特別陳列は、すべて初めて見るものだった。主に奈良博の建築に関する資料。ちなみに奈良博 (仏像館) は明治時代築の純正洋風建築で、建物自体が重文 (旧帝国奈良博物館本館) である。

名品展は、涅槃図に力を入れた内容だった。涅槃会が2月15日 (旧暦) なので、それに合わせた模様。涅槃図の見方も教わったはずだが、あまり覚えていない。月の形に意味があるとか、動物が面白いといったことくらい。
涅槃図では、象が駄々っ子のように転げ回っている様子を描いていることが多い。実際にそれをやられたら、第2、第3の悲劇が出るよなとか、そんなくだらないことを考えて見ていた。

そして仏像館。こちらもずいぶんレイアウトが変わっていた。コロナ対策もあるだろうが、金峯山寺の仁王像を配置するためもあるのだろう。
その仁王像は、天井に届かんばかりで、なかなかの迫力だった。搬入の様子を、下記のYouTubeで見ることができる。

その他の仏像は、いくつか初めてお目にかかるものもあったが、多くはお久しぶりといった感じ。
かつては快慶作の半裸の阿弥陀如来立像が仏像館の中心に立っていた。2.3メートルほどもあり、ずいぶん大きく見えたのだが、今は部屋を移り、仁王像との比較もあって、ずいぶん小さく感じられた。
レイアウトが大きく変わったので、解説ツアーをするなら全面的に組み立て直さないとな…などと、いまだにボランティアガイド寄りの目線で考えてしまう。

結局、フルコースを堪能したわけだが、歩き通しで少々疲れてしまう。案内所に顔を出そうかと思ったが、母の帰宅時間も近づいていたので、そのまま帰還した。

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東日本大震災から10年。ニュースはどこも、当然ながら、大きく特集をしていた。
今日の自分は震災発生時刻に、黙祷どころか震災を意識することすらなく動き回っていて、少し反省する。
YouTubeで当時の映像を見るなどして、当時を思い出す。同時に、自分の状況や身の回りがずいぶん変化したことにも気付かされる。

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新型コロナ。3/11午前 (日本時間) の時点で死者数増加が、アメリカ1610人前後、インド130人強、ブラジル2350人弱、ロシア470人弱、メキシコ870人弱、イギリス190人前後、フランス260人強、イタリア330人強、ドイツ300人弱。
世界全体での今日1日の感染者数は、467000人強の増加。

日本では、今日一日で感染者1319人増加、死者45人増加。感染者数は、東京335人、大阪88人、神奈川125人、愛知66人、北海道71人、福岡31人、沖縄29人。
(出典: Worldometer、NHK)

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