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レーザー星人のひとりごと~近場探訪、兵庫県小野市「広渡廃寺跡」ご紹介

3月に入りました、恒例のお向かいの小学校への
ささやかな新年プレゼントも終了し、次は
何と言っても卒業記念品の製作です。
あっ、申し遅れました、レーザ-星人です。
 
でね、楽天のス-パ-セ-ルも始まりましたんで
それまでに完成させようとも思ったんですが
プレゼントの製作とお渡しで精いっぱいでした。
部品は出来てるんで、後はスーパ-セ-ルで
売れた商品の製作と発送の合間に、組み立ての
作業を頑張る予定です。
とは言え、たまの息抜きも必要と言うことで
先週土曜日は、愛車クロストレックでちょっと
近郊をドライブしました。
 
今日はその途上で立ち寄った史蹟について紹介します。
 
その史蹟は、兵庫県小野市にあります
「広渡廃寺跡」で、きれいに整備され、なおかつ
立派な資料館も併設された国指定史跡です。
 
場所は通称「イナゴ」でご存知の方もおられると
思いますが明石から北へ向かう国道175号線から
西へ1キロほど分岐した所で、現在の周辺状況は
田園、住宅、物流倉庫とごくありふれた環境です。
 
この地に7世紀末と推定される時代に建立され
平安時代の終盤に廃寺となったと推定されています。
 
物理的な遺構や出土品が多く発掘されてはいますが
明確な記録、文献も少なく「広渡廃寺」という名称も
現在の地名を冠しただけのようです。
 
まず資料館で、寺院全体の規模と、発掘調査による
色々な出土品、再現模型等を興味深く観察します。
 
この寺院遺構の特徴として、まず挙げられるのが
本尊を祀る「金堂」と呼ばれる建物の前側に
東西に分かれた二つの「塔」が配置されていることで
歴史マニアの方は、ここで、ははぁ-んと気がつかれる
かもしれませんが、これは「薬師寺式伽藍配置」と
呼ばれる寺院形態であり、かなりの勢力を誇った
この地方の豪族が当時の日本の先進地域である奈良
薬師寺に倣って建立したものではないかと推測されます。

薬師寺式伽藍配置


確かに、薬師寺の西塔、東塔のたたずまいは現代人にも
荘厳な美を感じさせる素晴らしい建造物ですので
当時の人々も、その感動を自らの故郷にも再現したいと
思ったのかもしれませんね。
但し、そもそもの薬師寺の創建時期と「広渡廃寺」の
創建時期がかなり近く、どっちが先?みたいな確立した
説があるのか?勉強不足で分かりません。
注:現在の平城京にある薬師寺は2代目で、初代は
明日香地方で創建され、現在「本薬師寺跡」として
残っているみたいです。
この初代「薬師寺」からすでに「薬師寺式伽藍配置」で
有ったことは間違いないみたいです。
 
で、資料館を出て奥へ進みますと、少し小高くなった
寺域に入ります。
ほぼ南北方向に広い長方形の敷地で、主な建物の
基礎(基壇)が再現されています。
先ほどの、西塔、東塔の基壇には礎石が残っており
中央の心柱を差し込んだ穴には水が溜まっています。
 
青い空を眺め、古代寺院の在りし日の姿を想い浮かべ
悠久の歴史に想いを馳せるレ-ザ-星人でした。
 
えぇっと、最後に紹介したいのは「広渡廃寺再現模型」
まぁ歴史施設に再現模型はあまり珍しくないのですが
それが屋外にあるって!見たことあります?
写真を何点かお見せしますが、1/20のそれなりに大きい
模型で、材質が何と「ジュラルミン」と「セラミック」で
出来ています。

細部まで精巧な作りで、写真をボーッとみてるとバックに
のどかな田園風景が広がっているせいもあり、模型だと
気が付かないくらいです。
当然、樹木や、フェンスなどとの尺度に違和感は有りますが
明るい屋外でもあり、何となく不思議な世界です。
 

中央の金堂前に西塔と東塔を配した「薬師寺式伽藍配置」
奥に見えるのが塔の基壇
セラミック製のため風雨に強いんですね!
写真をボ-ッと見てると模型と気が付かない?


これからの季節、桜並木もあるようですので、お花見
がてら訪問されるのもいいんじゃないかと思います。
但し、バス停もありますが、公共交通の便は期待できず
お車での訪問をお勧めします。
また、公園化されていて、のどかな時間を過ごされるのに
適していますが、お子様にはちょっと退屈かなと!
(お子様には175号線東側の「ひまわり公園」「共進牧場」
がお勧めです。)
 
今回も、結構ローカルな情報、探訪記となりましたが
気が付くと身の回りに色々「いい所」があるもんで
また、折に触れご紹介していきたいと思います。
 
また読んでくださいね!
近所の梅の花に毎朝挨拶してるレ-ザ-星人でした。

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