社会に出る前に-まえがき-

大学生活が残っているうちに、大学を出た後も残っていてほしい大切だと思うことを記述してきます。
これを書く理由としましては、社会に出るということに対して恐れがあるからです。今まで私は守られて生活をしてきました。親や学生という立場からの恩恵を最大限享受し、自由の名のもとにやりたいこと、ほしいものを手にし、何不自由なく暮らすことができています。また、実現したことに向けての準備が、就職活動という形で整ったように感じており、あとは残すところの大学4年生を、来る社会へ出るまでの時間を、老人が寿命を全うするのを待つかのような心持ちで過ごしています。

これはある意味でのエンディングノートです。

しかしながら人生というものはこれからが本番であるみたいで、私が今まで過ごしてきた学生生活はそのリハーサルであると大人たちは皆口をそろえて言います。社会に出てからは守られる立場ではなくなる、責任を持って仕事をしなければならない。そんなことばかりを誇りを持った表情で語ります。私はそんな大人に憧れを抱いていました。早くそうなりたいとすら思っていました。しかしいざ目の前まで迫ったときに、これから先に対して強い不安を抱くようになりました。単にもう学生でなくなることに対して執着があるのではありません。社会に出たときに楽しみがどれだけ残るのかわからなくなったのです。今私が感じて、実践して、経験していることが社会に出たときにどれだけ残るのかわからなくなりました。今やっている趣味も、好きな食べ物も、日常動作も、すべてリセットされてしまうのではと、馬鹿げていると知りながらも考えるのを止められなくなっています。

なので、社会に出たときに残っていてほしいものを、ここに記述することにしました。

残りそうなものと言ってもいいかもしれません。そうすることで社会に出ることへの不安や今まで守られてきた立場の自分が物事に対してどう考えていたのかを今一度考え直し、書き残すことで、完全に忘れることがないようにしていきます。同じように考えている方が如何ほどおられるのか存じませんが、これを見て少しでも忘れないようにしていることを思うきっかけになっていれば幸いです。いずれこれをデータとしてネットに置いておくだけでなく、何かしらの形で現実に持っていくことができればそれ以上はないかなとも考えています。そうした場合自分一人でやるには厳しい気もしますが。

なるべく毎日書きます。エッセイと、あとは読書感想文も合間合間に書いていくつもりです。他にも日記がかけそうな日があったらそれも書こうかなと思います。いつか振り返ってみたときに何か豊かなものを感じられるように。

よろしくお願いします。

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