UCL 準決勝1stレグ リバプール(イングランド)vsビジャレアル(スペイン)
4月27日 08:00p.m. (日本時間28日04:00a.m.)
サッカーとは、何だろう。
試合とは、何だろうか。
スコア2-0、シュート数20―1という数字が示すように、リバプールが圧倒した試合だった。
私は小学校4年生でサッカーを始めた。
きっかけは、自宅の前が公園で近所のお兄さんたちがボールを投げるのではなくて足で動かしていたことだ。その中に入れてもらい、ボールを取りに行くのだが、触ることが出来ない。追えども追えども取れない。その悔しさを今でも思い出す。手で投げるのではなく、足で思うがままにボールを操られた。
リバプールは全員が、緩急、抑揚、長短と、思うがままにボールを操り、相手を誘い出していた。それでも得点には至らない。我慢比べの前半、そんな中、リバプールの選手たちの国籍が気になった。
GKアリソン(ブラジル)
DF右からアレクサンダーアーノルド(イングランド)、コナテ(フランス)、ファンダイク(オランダ)、ロバートソン(スコットランド)
MFチアゴ(スペイン)、ファビーニョ(ブラジル)、ヘンダーソン(イングランド)
FWディアス(コロンビア)、マネ(セネガル)、サラー(エジプト)
何と9か国だ。
会話は何語でするのかも気になる。この多国籍なチームが、一つのボールでお話をするかのごとくプレーをしている。日本のサッカー関係者の人たちが観戦していたら、どんな会話をするのかも、気になる。強いね、リバプール! 弱いね、ビジャレアル! で終わってしまうのではないか。
なぜ強いのかを考え、その答えを導き出さなければ日本サッカーの発展はない。うらやましいな、と見上げるのではなく、倒すぞ、リバプール! と闘志を燃やしたいと思わされたゲームだ。
ビジャレアルも準決勝まで勝ち上がったチームだ。このまま引き下がるとは思えないし、評判の高いウナイ・エメリ監督がホームでの第2戦をどのように戦うのか、注目したい。