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10の問答③ 李国秀のサッカー哲学

3.心理的マネージメント?

選手に対し言葉としてのアプローチを指すのだとするならば、サッカーをやる目的の明確さを把握しなければならない。

行動心理としてその目的を明確にし、何をどの様にしたら自身の目標に達成するのかを頭で理解し、次に行動する。大人はそこをしっかりと見届けてあげていく必要がある。

見届けない大人の言葉は軽いし、見届ける大人の言葉は腹に落ちるのではないか。学生とプロでは心理的アプローチが異なる。

学生は、次なるステップ、例えば中学生なら何処の高校、高校生なら何処の大学へ進めるのかを考える筈だ。それは社会全体が進学、大卒が必然の時代なのだから当然そこに向かうはずだ。

学生達は、憧れのプロの道への入り方が勝つ事で達成できると信じていたら恐ろしい。若しくはプロになるには勝たなければならない!と、思っていたならば問題ではないか。その道筋を解いてあげなければ、間違ったアプローチになってしまう筈だ。

現状の育成年代では、大人の言葉としての心理的アプローチが勝利至上主義に向かわせるのではないか。そしてメディアも妙な基準で評価する事で迷わせているのが現状ではないか。

学生達にサッカーを通して社会に向かわせる。同時にそれは大人に誉められる事から出発するのだとアプローチする事が重要だと考える。

プロの場合は、勝つ事によって名誉、対価を得ていくのだからチームの優勝は大目標だが、個人としては全てに於いて、現状以上の物を持ち合わせなければレギュラーから落ちてしまう。

次に監督の入れ替えも激しい中自分をどのようにコントロールして行くのかが気量になって行く。

私は選手に対し、長所を伝えそして短所を伝える。そしてチームとしてその選手の役割を伝える事によって、選手個人の明確な目標設定に持っていく。

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