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「キルミーのベイベー!」の歌詞の意味がクールでエモい【キルミーOP】

キルミーベイベーのOPってヤバくね?

アニメキルミーベイベーのOP「キルミーのベイベー!」は本作を象徴する一曲ではちゃめちゃなメロディと奇想天外な歌詞で話題をさらいました。

しかし、この「キルミーのベイベー!」の歌詞には深い意味、元ネタがあることはあまり知られていません。

今回はキルミーベイベーOP×歌詞の意味についてご紹介です。

EDについても深く知りたい方はこちらをどうぞ
「ふたりのきもちのほんとのひみつ」の歌詞の意味がエモい【キルミーED】

歌詞の概要

まず、一番のみが歌詞はこちらになります。

キルミーベイベー!どしたのワサワサッ?
キルミーベイベー!なんでもナーミン?
キルミーベイベー!やるならカモカモッ!
キルミーベイベー!あんだと ドーン!!
ー------------
いつもオンサイト
だけどスローライド
ホーミーに動じない!?
腹いせで吐息だ!
ー------------
キルミーベイベー!あそぼよワサワサッ?
キルミーベイベー!だまってナーミン?
キルミーベイベー!どしてもカモカモッ!
キルミーベイベー!うるさい ドーン!!

大変愉快で軽快な、気持ちが晴れ晴れとする爽やかさを感じる歌詞ですね。

たくさんの和声英語が示す意味は…「なかよし!」

歌詞の意味を一言でまとめると

2人のなかよしな日常をポップに表現している

です。歌詞を眺めると、和製英語が多いことに気づかれると思います。

実際、意味のある単語が多く使われており、以下で抜粋する5つの言葉が「日常を」「ポップに」表現していることを示しています。

OPに込められた意味をみていきましょう。

どしたのワサワサッ?

「ワサワサ」

この擬音語。辞書的には、小さい集合体が小刻みに動いているさまです。
しかし、これは意味から察するに

ワサワサ ➡ What's up(どしたの~/なにしよっか~)

という意味の「What's up」

正しい歌詞としては「ワサワサ」と小さなツがついている為
英語の発音に寄せていることが分かります。

「ワサワサ」についてネイティブに聞いてみた

英語圏のネイティブの友人に聞いてみたところ…

『やすなのキャラクターを考えると、
「What's up?What's up?(なにする、なにするぅ~?)」
というノリだろう。あと、一番kawaiiのはあぎりさんだから』

ということでした。

つまり原作通りに楽しくソーニャちゃんに絡んでいる、いつもの情景を表している大変微笑ましい歌詞なのです。

余談ですが、ネットミームとして『わさわさしてきたな…』という匿名掲示板民特有のコミュニケーションに多用されることもあります。

「わさわさ」という言葉自体は江戸時代から使われている由緒正しき日本語でして、
こちらであわせて解説しております。

OPの「どしたのわさわさ」は江戸時代から使われていた!?【わさわさ 意味】

なんでもナーミン?

これは公式から意味や用法がアナウンスされています。

[キルミーベイベー殺し屋ラジオ 第一回]冒頭より
【キルミーベイベー 殺し屋ラジオ】第1回:前半 感想

パーソナリティ赤﨑さんから

ナーミンは『(you) Know what I mean. 言いたいことはわかったわかった。』って使うんだよ。
…むっちゃんさっきメモしたのにもう忘れたのwww』

とリスナーに説明されています。

この件、本来は田村さんが説明するはずでした。

しかし、悲しいかなメモしたことを忘れ、英語力の地力の差を赤﨑やすなに見せつけられ原作並みの煽りを食らってしまうのでした。

これぞキルミーベイベーですね!

むっちゃんについてのまとめはこちら
【田村睦心】むっちゃん演じた代表作やキャラ、そして結婚についてご紹介!

やるならカモカモッ!

これは単純に『come come!』「こいよこいよ!」です。

やすながソーニャちゃんをけしかけている以上の意味はないのですが
使いどころだけは注意が必要です。

似た表現で「here here!」「ウェーイウェーイ!」があります。
煽っているという意味では同じですが

hereは話を促すという意味合いが強いです。

相槌や婉曲的な応援を意味する場合がありますので、
日常的に人を煽る必要がある方は使い分けに注意が必要です。

オンサイトとスローライド

最後はセットでご紹介。

♪だけどオンサイト♪ から「オンサイト」

「on site:現場で」という単語はありますが今回は
『on sight』の方でしょう。

意味は『見間違える、ひどい様子、ざま』
…なんだかオチがみえてしまいましたが、続けましょう。

♪いつもスローライド♪ から「スローライド」

『throw ride』は熟語ではありません。
語学教師時代に愛用した辞書とGoogle大先生を駆使しましたが見つかりませんでした。

そうすると、直訳『投げ(てもいい)。乗り物。』という意味になります。
これをセットで考えれば2人の関係性が見えてきます。

「いっつもひどいざまだったりするけれど、
最後は投げられ(シメられ)て、乗られる(逆エビ固め)私♪」

とOPの軽快さよろしく、2人の日常をポップに表現した素晴らしい歌詞であると言えます。

まとめ

キルミーベイベーのOPはおバカな話題としては有名です。

しかし、楽曲として歌詞の意味をかみしめていただければ、より深くキルミーベイベーの世界に没入できるものと思います。

原作/作者でありますカズホ氏の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。

ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。

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