【ボーボボ 10話】主人公がしじみに負ける!?お茶づけ星人に起きた衝撃展開
『ボーボボがしじみに負けたことがあるってマジ?』
これは【奥義10話 湖畔の死闘】で登場します。
主人公の敗北とあわせ、衝撃的なラストを迎えること有名な神回です。
本記事の内容】
・「ボーボボ 第10話」の紹介
・主人公 しじみに負ける
・愛の迷宮(ラブ・ラビリンス) 驚愕のクライマックス
今回お茶づけ星人に、恐ろしいことが起きてしまいます…!
ボーボボ【奥義10話 湖畔の死闘】 みどころ
最大の見どころは「しじみ」と「お茶づけ星人との決着」でしょう!
しかし、その他も秀逸な描写が多く…
・洋食原理主義者 「ピラフ!」と叫ぶ
・主人公 しじみに完全敗北
・お茶づけ星人との衝撃的な決着
の3点です。順に解説しましょう。
洋食原理主義者 「ピラフ!」と叫ぶ
自信をもってボーボボと対峙するお茶づけ星人
彼は多彩な能力をもっています。
・お茶づけビーム
・水中での安定した戦い
・長い触手を活かした攻撃
強敵です
これに対し、ボーボボも策を講じます。
洋食原理主義 ピラフで首領パッチをかばう
お茶づけビームを受けてしまう首領パッチ
「お茶づけ食いてぇ!」という禁断症状が出る直前
『ピラフ食いてぇ!』
と叫びつつわざと殴って気絶させます。
そのまま
『『このピラフうめーよー--!!』』
と半狂乱になったフリをします。
これで首領パッチとお茶づけ星人を引き離すことに成功
あえてイカれた行動を見せることで仲間を守る。
流石の判断力と主人公ムーブといえます。
巧みな伏線
実はこの描写の少し前
『『俺たちは洋食派なんだよ』』
と悪態をつきつつお茶漬けを食べるという小ボケをいれています。
後述しますが、お茶づけ星人はボーボボの術中にはまってしまいます。
あえて、敵の大好きなお茶づけを食べることによって自分の土俵で戦うことに固執させたのです。
ここまで見越したハジけを自然に取り入れるとは…流石はボーボボです。
しじみに敗北するボーボボ
水中で味噌汁(弟)を貪るボーボボ
そこで味噌汁(兄)の怒りをかってしまいます…!
結果は惨敗
敵であるお茶づけ星人にツッコミをいれられてしまうほどのクソ雑魚っぷりですが、これはSDGsを先取りした深い描写なのです。
「しじみ」は神様の隠語
ミズイロオナガシジミという蝶がいるのをご存じでしょうか。
大変きれいで愛らしい蝶々です。
実はこの蝶々、ギリシャ神話のZephyros(ゼヒュロス)を由来にもち、植物と花の支配者であるFavonius(ファウォーニウス) という神格にあたります。
自然すぎる導入
『名前に「しじみ」が入ってるだけじゃねぇか!!』
という方はこの話をよく見返しいただきたいと思います。
作中で「水が気持ちいい」という発言から季節は初夏
これはミズイロオナガシジミが最も活発な6月と合致しているのです!
さらに、「Zephyros(ゼヒュロス)」の語源は「好意」
「兄弟愛からボーボボに復讐する」展開に説得力を持たせており、しじみがゼヒュロスの隠語であることは疑いようがありません。
川はきれいにしよう
ゼピュロスは豊穣、つまり自然を司る神様であるのですが、
あろうことかボーボボ
水中で味噌汁をぶちまける
という自然への冒涜を平然と行っているのです…!
その為、神(しじみ = ゼピュロス)の怒りにふれ、血まみれの姿になってしまったのです。
自然との調和は大切にしていきたいですね。
お茶づけ星人との衝撃的な決着
熾烈なお茶づけ星人とのバトルも終わりを迎えます。
結末は…
ラブ・ラビリンスの出演者の1人になります(!!??!!??)
・どうして敵がボーボボ達の演劇に参加しているのか
・どうして出演者としての自分を受け入れているのか
・どうしてそんなに満足そうな顔をしているのか
作中では一切語られません。
ビュティも
『なんで!?』
『続いてたの!?』
『お前も!?』
と驚きを隠せません。しかし、これにはもちろん作者の意図が秘められているのです。
あなたが落としたのは…
『あなたが落としたのは金の斧ですか?銀の斧ですか?』
有名なイソップ物語の一幕で、正直であることが最善であることを示しています。
・ボーボボが女神ヘルメスを模した女性的なブラウスを着ている
・「金のブタ」「銀のブタ」という2択の質問
本編でもボーボボはお茶づけ星人に問いかけますが…
「ってそんな場合じゃね!煙が!!」
と玉手箱を開けられたくらいで狼狽し、女神の質問に答えることができていません。
これは正直ではない、不心得者として女神の罰、洗脳されたとしても不思議ではありません。
カポエラのエッセンス
ヘルメスの質問後、お茶づけ星人はラブ・ラビリンスの一部に組み込まれます。
ボーボボも演者の格好はしているのですが、画像のような
一見よくわからないポーズをしています。
これは筆者も趣味としてやっているカポエイラのベンサォン(=前蹴り)という技です。
ベンサォンとは「祝福」「感謝」を意味する言葉で、
蹴られた相手がお辞儀しているように見えることから付けられた名前です。
・ヘルメスの洗礼を受けたお茶づけ星人 感謝の心に芽生える
・ラブ・ラビリンスの演者の1人になった
と考えれば辻褄があいます。
ブラジルに起源をもつ格闘技、カポエイラまでおさえているとはボーボボの奥深さは計り知れません。
まとめ
SDGs・イソップ逸話・カポエイラなど多様なエッセンスを自然にとりいれているとは驚きでした。
ボーボボには人生の大切なことが全てつまっているといっても過言ではありません。
原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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