【ボーボボ 人気投票】パロディ続出!人気投票に隠された天才的発想
ボーボボの人気投票ってなに?
これは知る人ぞ知る、ボーボボ第三話で起きた歴史的大事件
主人公 ボボボーボ・ボーボボ 5071票で1位を獲得した事件なのですが
そんな人気投票、みなさんはどれだけご存じでしょうか。
【本記事の内容】
・ボーボボの人気投票 とは
・ボーボボの人気投票に隠されたエモすぎるメッセージ
今回はボーボボの人気投票について解説していきたいと思います。
ボーボボの人気投票 とは
まずは概要から
人気投票回、これは週刊少年ジャンプ2001年に掲載の第3話、単行本53ページ「奥義3:ハジケ祭り」の冒頭で行われます。描写としては
・1位(5071票):ボーボボ『みんな ありがとう』
・2位(3072票):ボーボボ『フン』
・3位(1802票):ボーボボ『神に感謝』
・4位(721票) :ボーボボ『くっ ボーボボに負けた…』
・5位(514票) :ボーボボ『順当な順位ですね』
※補足 6位:ボーボボ/7位:ボーボボ/8位:ボーボボ/9位:ボーボボ/10位:ボーボボ※
一見すると通常の人気投票、読者に感謝するキャラ達なのですが…
・全員ボーボボ
・なんなら6~10位も全員ボーボボ
・たったの連載3回で突破記念
・合計得票数12202票
『メチャクチャだー!』(ビュティの顔
そう、メチャクチャなのです!
故に伝説となったのです!
人気投票 伝説になる
たった3回連載しただけで人気投票を行う胆力と発想力
主要キャラがボーボボ・ビュティ・たくあんだけ
※この時点でへっくんも首領パッチも天の助もいない
全員主人公でランクインしているキャラをそれっぽく振舞まわせる絶妙なウザさ
まさに名画と言えるでしょう…!
『面白い!』『ばかばかしくて好き!』『流石ボーボボ!』
とハジケリスト達の声が聞こえてきます。
ボーボボの人気投票は社会的弱者へのメッセージだった!?
結論から述べましょう。ボーボボの人気投票は、
社会や学校や家庭で虐げられている人間に
強く生きてほしいというメッセージ
順を追って説明させていただきます。
社会情勢を嘆いたメッセージ
連載がジャンプに掲載されていた2001年
私は学生でしたが、よく覚えています。
9.11 同時多発テロがあった年だからです。
そして、日本人の私にとって更に衝撃だったのは、流行語の
『DV・ドメスティックバイオレスンス』
これは単純に、家庭内暴力が過去最高件数となったのがノミネート理由ではありません。
2001年という時代
無差別に市民を襲う犯罪者、職場や学校内でのいじめ問題
人を襲う暴力、心を傷つける迫害に人々は恐怖していた。故のノミネートでした。
つまり、古来からの原始的な暴力に人の社会で培養された悪意があわさってしまった。
それが表面化していた時期でありました。
これが連載されていた時期の背景です。
第3回に至るまでの流れ
では、その社会情勢にギャグマンガがどう関係しているのか
この表紙は第3回のもの
第1回、第2回にヒントは隠されていたのです…!
第1回「鼻毛」 主人公への理不尽な暴力
記念すべき第1回、ボーボボは関東野菜連合という愚連隊にリンチをうけ、
ボロボロの姿で登場します。
「だって しょっぱいじゃんかよ…」
これが主人公ボーボボの一言目です。
ピーマンを食べなかった、純粋に、食べたくないと言っただけなのです…!
ただそれだけで、ピーマンを頭(ヘッド)とする半グレ集団に制裁を受けます。
まさに社会情勢を表していると言えます。
【ボーボボ】最強キャラ筆頭!?関東野菜連合に隠された真実!【元ネタ】
被害者から加害者へ
そんなボーボボは第一回の最後のページで
「ただし つけものテメーはダメだ。」
と一転、加害者側にシフトチェンジしています。
立場が人を作る。まさにそういうことなのです。
【ボーボボ】『ただしつけものテメーはダメだ』はある未来の予言だった!?
第2回「変態」 成人男性 暴力でビュテイに迫る
「おじょうちゃんもアヒル好きかい?」
と変態的(パンイチ×股間にアヒル)な格好で美少女ビュテイに迫ります。
成人男性が暴力をチラつかせて子どもを襲う。
まさに世相を切っているのです。
メチャクチャに見えるギャグシーンですが
「読者の皆さん。こんなことが今の日本で起きているんですよ」
と澤井氏の声が聞こえてくるようではありませんか。
得票数に隠されたメッセージ
ここまでで、ボーボボが社会情勢を風刺していることをご理解いただけたと思います。
では、「虐げられている人間に生きてほしい」はどこからくるのか
それは、得票数と順位に隠されています。
1~3位の得票数を合計すると…
表紙の中央を占める1~5位がヒントです。
トップ3の得票数を足してみると「9945票」
そのまま読むと「く く し ご」
漢字にすると「苦 苦 死 後」
苦しい 苦しい 死後は
と自然に読めてしまいます。
2001年は、失業率は5%を越えて自ら命を絶ってしまう国民が過去最高でした…
『死ぬんじゃない!死んだ後は苦しいだけだよ』
強く生きてほしい。そんなメッセージが込められているのです。
4~5位の得票数 あの大和言葉を表現している
それだけではありません。
同じように4.5位について考えてみると
「1235票」
⇒「ひ ふ み ご」
⇒『GO!ひふみ』
と読むことができます。
ひふみ祝詞 とは
ひふみ祝詞 というものを皆さんご存じでしょうか
「ひー」を「火」
「ふー」「みー」を「水」
に例えてありがたい言葉を神様にささげることです。
火は文明の始まり
水は万物の根源(タレスの有名な言葉)
生活の支えてくれている「ひふみ」に感謝して生きてほしい…
『いけよ!みーんなお前にも感謝してる!
お前の居場所はあるんだよ!』
という子安ボイスが聞こえてくるようではありませんか。
『くっボーボボに負けた…』 は人間のすばらしさを謳っている
『みんなありがとう』『神に感謝』と支えられて生きていることに感謝しつつ
『フン』『くっボーボボに負けた…』と素直になれない、それでも上を向く人間のすばらしさを表現しているのです。
表紙一枚にこれだけの意味を込められる澤井氏。
本当にリスペクトの気持ちしかわいてきません。
まとめ
「笑わせながら、人の心に染みる」
それを体現したボーボボ人気投票は語り継がれるべき名画と言えます。
ボーボボには人生の全てが詰まっていると言っても過言ではないでしょう。
是非、手に取ってハジケリストの息吹を感じていただきたいと思う所存です。
原作/作者であります澤井先生の健康を勝手ながらお祈りさせていただき、終わりとさせていただきます。
ここまで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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