「私のパートナーはまだ死なないだろう」と思いこんでいるひと向けの死別の準備ブックリスト

本稿では題名のとおり、「私のパートナーはまだ死なないだろう」と（根拠なく）思いこんでいる若年者に向け、死別に備えるための参考文献を提示する。
死別に対する心構えができているひとなどいない(Sanders, 2000)。言い換えれば死は常に不意討ちであるということだ。特に若年者においては死別の心構えができていなくて当然と考えられる。ある日訪れる不意討ちの混乱のただなかで、ここに挙げた書籍があなたの判断の役に立てば幸いである。

○目次
①死を予防する（傍にいるあなたが、相手を死なないと思っていても）
②死に対応する：実務的な面において
③死に対応する：精神的な面において

本稿に関してはいくつか（というより多くの）限界がある。
例えば、①は自殺予防のみを対象とする。疾患での死亡、あるいは事故死の予防はエクスキューズを置いたとしても私の調査能力を大きく超えることが理由である。私は自殺予防、あるいは死別研究いずれの専門家でもない。いち遺族として、パートナーの死に際しよすがにした研究書籍・論文の紹介に留まることはご寛恕願いたい。

また、本稿は望まない拡散を防ぐため最低設定で有料としている。こちらもご理解いただければ幸いである。