誰にも話した事がない、自分の昔話をしよう 【 長尾さん過去編 中編 】
さて、前回の続きを水木の連休で書き抜いてしまいましょうかね。
まず自分が入ってしまった西新井の左官屋が福島からの身内と親族のみで構成された会社で、新しい人を全く入れようとせず滅びたところまでは書きました。
そりゃ仕事を触る暇なんか全く無くて3年以上も安い労働力として飼い殺しさせられるわなと。
そして君らのような建築業の事を全く知らない人間からしてみたら気になるところだろう、
● 月にどれだけの給料を貰って、福利厚生がどれだけあって有給休暇の日数や賞与などどれだけあったか
・・・という待遇ですが、今ここでその衝撃的な日給をお教えいたしましょう・・・
・・・・・・
・・・・
「日当8500円だけですっ!!!」
ほかは何もありませ〜ん!!d( ・ิω・ิ)b★
・・・・は?冗談ではなく、本当に8500円?
いやここで君等に嘘言うメリットが自分にあるか?ないよね?
そう、本当に一日8500円しか貰わず左官屋で働いていたんですよ自分は。
しかも一番恐ろしいのは8500円
「だけ」
・・・・という点で、
福利厚生は全くありません( ・ิω・ิ)
有給も賞与も、会社が入らせるのが当然な厚生年金も健康保険もなく、しまいには建築として命の危険があるのに生命保険すら会社が入らせない始末・・・びっくりするでしょう?これを書いていて手が震えるわ真面目に。
しかし自分もこんな一日8500円で当時よくやっていたと思いますよ。その時ですら
一日10000円もいかねぇのかよ、せめて9000円は出せよ学生ですらもっと貰うわ
・・・とか思ってはいたんですが、その時は今ほど冷静に物事見れなかったしひたすら必死だったんで・・・まぁこれもある意味、宗教のような洗脳に近かったんじゃなかったのかと思います。
保険も何もない・・いわゆる社員ですら無い、ただのそこらのホームレス並みの安い日雇い労働者にすら過ぎなかったんですよねコレ。
確かに日当も安くてきついし、休みも週に一日で何も無くてキツかったんですが一番キツかったのは建築業界に入るのに
● 自分の作業着も仕事道具も一切会社が領収証を切らず自費で買っていた点で
これが一番今思うとあり得ないし、普通は初めの道具くらいは会社が出せよと。そんな給料なのに買えるわけねぇだろうがよ。
これって今考えると笑ったのが刀鍛冶で炎上した
これと全く同じじゃんよ!!これと唯一違うのは8500円の部分だけ。
しかし左官屋の給料っていうのはね、この西新井の左官屋を擁護したくはないが建築の中で一番何故か給料は低いらしいんですよ。街中の大工と同じくらい建築で全ての業者と絡みがあるのが左官屋で、仕事内容は大工と同じくらい難しいのに給料が安いってのは・・・・
● そりゃ大工と同じように、左官屋全体も若い人間が入らず滅ぶわな
そりゃ給料のいい鳶や内装工やるわなと。更に砂やセメントなんかの粉で汚れるし、給料も低いし・・・・誰が仕事も覚えられず給料も学生以下並みの金額で下仕事するんだと。
これが最初は給料は安いけど、下仕事をしながら仕事も触れて仕事をまともに覚えられて給料も上がるという環境だったら話は違ったのかもしれませんが、そんな甘い環境ではないのは自分は前回言った筈。
Q: もし今に過去に左官屋に入ろうとしてる自分に会えるならどうするか?
A: 全力で自分を半殺しにしても実家に一回返しますよね。
Q: もし過去の左官屋に入ってからの自分に今の意識だけ飛ばせたらどうするか?
A: 速攻、「やっぱりこんな給料じゃ生活出来ないんで今日で辞めます、失礼します」・・・とか言って即辞めますわ。
まぁ当時、貯金はあったからなるべく今と全く変わらず金を使わない生活して貯金をなるべく削らないように生活はしてましたが、やはり貯金が減るよね・・この時が一番貯金が減りましたもの・・・もう貯金が増えず減ってる時点でその人間は
● 生活出来ていないのと全く同じだからね?
これを後編にして終わろう予定してたんですが、これを書いていて胸が苦しくなってきて憎悪がとまらなくなったんで、緊急にこれを中編にして次回を最終章の後編にしたいと思います。
実は建築って一般の人が思ってるのとは全く違うというのを諸君らに教えないといけないような気がしたんで( ・ิω・ิ)
次回、今度こそ最終章
建築業と一般のサラリーマンの違いを教えよう 【 長尾さん過去編 最終章 後編 】
・・・お楽しみに( ・ิω・ิ)
● 2023年9月7日 長尾 亮