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自分の思う通りにいかないのが生きているということ

ここしばらくの間、新しい環境になり、自分の思う通りにいかなくて、歯がゆい思いをしたり、イライラすることがしばしばあった。

家ではボロ雑巾のようにくたくたで、なんだなぁ、何やってんだろう。

そう思ってしまう日もしばしばあった。

だけど、なんでもうまくいく、思い通りにいく、そんなことを果たして私は望んでいるのだろうかと思うと、そうでもない。

何か新しいことに挑戦すれば、それは壁にぶち当たるし、思うようにいかず、バタバタともがくのが当たり前。

そんな中でも、一つひとつ、自分なりに壁を乗り越えていく。

一昨日つくった金目鯛の煮付け。

つくりたてはいまいち味も薄く、失敗だと思った。

冷蔵庫で一晩冷やしたら、味が染み込み、汁は煮凝りのようにゼリー状に固まり、ひんやりとして美味しかった。

その時成功と思えなくても、後から振り返ると結果良かったということだってある。

あまり目の前だけに固執せず、少し離れたところから自分をみおろして、そうして、少し自分とも距離をとり、今の状況と折り合いをつけていく。

今までもこれからも。

何もかも自分の思う通りにはいかない。それが生きているということ。

何か壁にぶつかるということは、前に進んでいるということ。

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