フリースタイルダンジョン@BBO 1回戦 オープニングリードの方針

ダンジョンの敵として参上、リードで失敗して退場。KKTです。


フリースタイルダンジョンというラップバトル番組(見たことは無い)の形式で、U26のチームがOBを倒していくという企画が始まりました。自分は一回戦の相手として参上しました。

試合の中からいくつか気になったハンドを振り返っていきます!



パッシブ?アタッキング?

あなたはWEST。

6番ボード、We vul 3番手

AJ8754
95
874
Q8

P-(1H)-P-(2C);
P-(2H)-P-(3H);
P-(4H)///

What is your lead?
















アタッキングにSAを打ってラフを狙いに行くか、パッシブにダイヤからスタートするかという選択です。

自分はスペードを選びました。スペードは敵にとってブレークが悪そうで、切り札を集められる前にラフしておくのが良さそうかなと思いました。自分のハンドのディフェンシブバリューはスペードの長さにあると思ったという感じです。ということで打ちごろだと思ったので打ってみました。



実際のハンドは下です。

画像1

ダイヤリードがベストです。今回はスペード外れでした。


後から振り返ってみるとSAは少し狙いすぎていてSをラフできたとしてもその後が見えておらず、SJがあるのも良くなくて悪いギャンブルをしたという感じだったと思います。

ダイヤリードはパッシブなのですが、ダミーを挟む形でカードが配置されていればアタッキングなリードにもなるので良さそうでした。いわゆる攻防の一手的なリードで、おそらくだいたいの配置はダイヤが良さそうなのかなと思いました。

オープニングリードで失敗するのはある程度仕方ないところはありますが、こういうのを打って失敗する頻度がまあまあ高いので、しっかり反省して次につなげていきたいです。




続いて、

X付きコントラクトをプレーしたいとき

あなたはWEST。

7番ボード、both vul 2番手

873
QJ
AQT7
KJ93

(P)-1D-(1S)-X;
(P)-2C-(P)-2NT;
(X)-?

What is your call?















3NTへレイズしようと思っていたら右手がXしました。

状況的には、パートナーはまともな手で2NTをビッドしてそうなので、左手がライトオーバーコール、右手が頑張りXをしているように見えます。

ここは2NTxxを狙っていきたいところですが、XXはプレーしたいになるでしょうか?


自分としてはここでのシステムは下記のようになっていると考えました。

PASS=2NTxを受けてもいい
XX=ハートを含め、何かのスーツへ逃げたい
3m=play

相手のXを尊重して、XXはエスケープとしている形です。こちらにはまだ逃げ場があるので、おそらくこうなっているだろうと考えました。4Mとかなら逃げ場が無いのでプレーになると思いますが、NTの場合はたいていマイナーに逃げることができるので、プレーにはなりにくそうです。

ということで結局はパスしました。




実際のハンドは下です。

画像2

パートナーは3Dにエスケープして3Dxになりました。こっちは枚数が少ないこともあってXXできませんでした。こちらとしては2NTxをプレーしたかったのですが、パートナーとしてはクラブが不安だから3Dに逃げたみたいです。


このハンドを通して思ったのは、2NTxを受けたいときになかなかうまく受けられないのが困ると思いました。EASTの手には弱点があることが普通なので、基準を決めていないとなかなか受けにくそうです。

WESTが3NTをプレーしたいと思っているような手すべてパスに含まれますが、EASTの2NTxを受けるレンジが狭いと2NTxをプレーするチャンスが少なくなってしまいます。また、2NTxを逃した後に3NTをビッドするのはなかなか難しいと思います。実際、今回のハンドはEASTが3Dをビッド、SouthにパスされたときのWESTのジャッジは難しそうです。



ということは、この状況で2NTxを受けるレンジが狭いEWに対してはXすることでいいスコアを狙えるかもしれません。

2NTxを受ける確率が均衡解よりずっと低いとすれば、XすることでWESTが3NTへレイズする確率を低くすることができる分、おそらく期待値が向上します。

そのため、EASTはある確率で2NTxを受けないと、本来不利益になるはずのXによって逆にエクスプロイトされてしまうと思います。それがどれくらいの確率なのかは分かりませんし、今回のハンドがそれを考慮してもなお3Dなのかは分かりません。

また、毎回Xしていてはバレてしまうものなので、相手もXする頻度は低く抑えるでしょうし、そんなに積極的にとがめに行く必要は無いかもしれません。とはいえ、こういうXをうまくとがめることができたらいいなと思ったそんなハンドでした。



試合は44-44で引き分けでした。引き分けは挑戦者側の勝ちなので負けました。二回戦へ続きます。


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