【ブリッジ】1NTをXした後の1回目のXは?【2020後期日本リーグ②】
最近switchとスマブラを買いました。アドベンチャーモードのふつうが普通に強くて苦戦しているKKTです。ホウオウを装備したリザードンが倒せない。
ラウンド3は大野との対戦。NSはREGなので自分たちは大きく失点せずちょっと負けくらいのスコアで戻ることを目標に臨みました。
1NTをXした後の1回目のXは?
あなたはWEST
9番ボード、We vul 4番手
A8632
AT32
Q
742
(P)-1D-(1NT)-X;
(P)-P-(2D)-?
1D=D2+,11-15
X=PEN
2D=NAT
最初のアクションで2CをビッドすればBoth Mを示すことができますが、敵の1NTxや2Mxを守るチャンスも狙いたかったのでPENから入ることにしました。
1NTオープナーの2DはNATです。アクションはどうしますか?
実際のハンドは下です。
WESTが2DにX、EASTがパスして2Dxがスタンドし、クラブのリードから簡単にメイクされでした。
WESTとしては1NTにPENしているシークエンスなのでXは基本的にテイクアウトを示すと考え、EASTはハンドのダイヤが短いからPENだと考えたようです。悲しい事件でした。
どうすればこの事件を防ぐことができたのかを検討してみます。
今回の原因はXの意味が曖昧だったことです。1NTx後のシークエンスはXやパスの意味の誤解で事故が起きがちですが、どうすると良いのでしょうか?
こういう複雑な展開では、シンプルな取り決めをしてそのガイドラインに沿って意思決定するのが良いと考えます。それが、「1NTをXした後の一回目のXはテイクアウト」という取り決めです。ユースならおなじみのフレーズ。
今回のシークエンスも最初のXなので、この取り決めに従うとテイクアウトです。この取り決めの良いところはパートナーのオープンが何であったとしても関係なくテイクアウトにできることです(1Mオープンでもパスでも同様に適用できる)。シンプルな取り決めなのでエラーは起きにくくなります。
たしかに、一回目のXから「テイクアウトでもPENでもどっちでもXしてオープナー側が自分のハンドを見てどっちか判断する」という取り決めも、積極的に得点を狙いに行けるので良さそうです。
ただ、大きな事故とか誤解による失点もまた多そうなので、失点対策の練習をして期待値を実現できるようにしたいところ。そういった手間を取れないならシンプルに「1NTx後の最初のXはテイクアウト」を使うのが安定すると思いました。
続いて、
実戦的なビッド
あなたはNorth
12番ボード、We vul 2番手
----
AKQJT6
AJT975
Q
(1D)-?
ビッドの方針はどうしますか?
ハンドはこちらです。
表と裏のビッドは下のようになりました。
表:1D-(4H)///
裏:(1D)-X-(P)-1S;(P)-4H-(P)-5D;(P)-6H///
ハンドレコードを見てびっくり、表のNorthの4Hはかなりアンダービッドだと感じました。ダミーがハート4枚だったり、DK(DQ)とか、CAがあったりすれば6Hが近いです。
自分だったら裏のNorthと同じようにXして4Hをビッドしそうです。ジャンプして4Hは手のイメージ(ハートが長くて良い内容、点数はそこまで多くない)をうまく表現していると考えます。
パートナーが5Dとか5Hをビッドしてくれれば、良いサポートやキーカードが期待できるので6Hをビッドしたいです。
なぜ即4Hだったのか気になったので理由を聞いてみると、相手の4Sや5Cが良いコントラクト(サクリファイス)になってそうだかららしいです。すぐに台を上げることで敵はビッドするリスクが高くなるので、4Sとか5Cをブロックする効果があります。
スラムルーズするリスクがありますが、一番手がオープンしているのでスラムが少なくなっているのと、スラムトライが難しいハンドなので結局うまくジャッジできないかもしれません。
なのでスラムルーズのリスクを取って、台を上げてブロックしてつつ自分たちのプラススコアを守りに行く、実践的なビッドを選んだということでした。
よくアマチュアが陥りがちなミスとして、自分の手をうまく示してジャッジしようとしたがパートナーとの意思伝達で失敗し、かえって悪いスコアが増えるというミスがあります。こういったミスを防ぐという意味で、シンプルにベスコンになりそうなものを早めにビッドするのも大事な技術だと考えさせられたハンドでした。
続いて、
1X-1NT;2Y-2NT;?で弱い55を持ってるときのジャッジ
あなたはWEST。
16番ボード、We vul 1番手
AJ643
3
KQ864
T5
1S-(P)-1NT-(P);
2D-(P)-2NT-(P);
?
アクションはどうしますか?
第一感は3Dの方がコントラクト改善する確率が高そう、でした。ダイヤはフィットしている可能性があって、フィットしてるなら3Dチャンス有りそうです。一方で2NTはバリュー不足なのであまりできなさそうです。
しかしフィットしてない3Dは危険で、日が悪ければ3Dxで2ダウンとかもあり得ます。2NTをパスすれば2NTxになることは少なそうです。
結局はプラススコアを取る頻度が高そうな3Dを選択しました。
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